アニメ『この男子、宇宙人と戦えます。〜僕らのセカイのまもり方〜』レビュー

・監督:山本蒼美、コミックス・ウェーヴ・フィルム、二〇一一年

セカイ系の重要作品とされる自主製作アニメ『ほしのこえ』を〇二年に一人で作り上げた新海誠を師と仰ぐ二一歳の女性監督のデビュー作。宇宙人と戦う能力を秘めた記憶喪失の男子高校生カカシと宇宙人対策本部の職員である能天気な有川と俺様系の上司シロ。三人の友情がテーマになっているが、簡単にいうと「セカイ系+ボーイズ・ラヴ」ということで「ついに次世代コンテンツが来てしまったな」という感じがする。男女の恋愛を軸としたセカイ系を好むオタクと男同士の性愛にハマる腐女子を隔ててきた溝を埋める突破口になるかもしれない。なお本作はアニメ専門店「アニメイト」のポイント交換グッズだったため「GIGAZINE」の記事と公式サイトしか確認できてないが、十一月十八日にDVDも発売され、女性向け恋愛シミュレーションゲームネオアンジェリーク』の平川大輔木村良平、アニメ『テニスの王子様』の豊永利行といった人気声優の起用も見事だ。(400字)

※批評誌『新文学04 現代文化のセクシュアリティ原発事故へのアクション』寄稿レビューと同じです。
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