パオロ・マッツァリーノ『つっこみ力』(ちくま新書)

 ああ……本書自体が「つっこみ力養成演習」になってるよ。
http://reflation.bblog.jp/entry/354773/
 とりあえず前著に対する小田中先生の

『反社会学』の基本的なスタンスは、冗談と皮肉にあふれた文章を用いつつ、じつはちゃんとした「専門知」を使って、世にはびこる「世間知」を批判する、というものだった。「近頃の若いもんは」ってよく聞きますが、統計とってみると昔のほうが悪かったんですよ、怖いですね、すごいですね、ではさよならさよなら…みたいな感じ。ところが、『研究報告』になると、どういうわけか「世間知」に拠って「専門知」を嗤うという色彩が濃くなる。これじゃ議論の切れ味は悪くなるし、ハズす危険性が高くなるのは当然。

http://d.hatena.ne.jp/odanakanaoki/20051111#p1
なる苦言が今回もいよいよもってぴったりはまる無様さ。
 もう金払って読む価値はないよ。