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2009-07-09

[]『新劇場版・破』を再び見てきて 『新劇場版・破』を再び見てきてを含むブックマーク

やはり何が引っかかっているのかというと「逆行」になっているというあたりが癇に障っているのだと改めて確認した。実は他のことについてはほとんど引っかかりはないのだな自分


 公式が二次創作というか、ファンフィクション的な振る舞いをしてしまうことへのアンビヴァレントな気持ちがある。

 予告編を見る限り、きちんとした物語をつむいでほしいというこちらの期待は、大体において満たされそうな気はしているのだが、それでもどうしても「逆行」というあからさまに二次創作的なフォーマット採用が気になって仕方がないのだ。これは些細な意匠というより、物語の大枠を規定してしまうレベルの問題だしね。


 予告編で特に気に入っているのは、既に多くの人が指摘しているとおり、物語が本格的に「外」に出て行こうとしているところ。それから、おそらくはシンジが物語の中心にならないだろうところ。あと最後の眼帯。

ほうほうほうほう 2009/07/09 22:28 2回目ですか、すっかりハマっちゃってんじゃないですか?
3回見たら意見も変わるかもしれませんよ。ところで、岡田斗司夫さんの
感想もでてきましたが、実に興味深い、面白い現象が起こってますね

当時熱狂的に議論をしてた批評家の多くが新劇に冷めてるというこの状況
じゃあ、新劇が評判悪いかというと、驚くくらいの大絶賛で興行も絶好調
ここには、岡田さんのオタクイズデッドではないですが、オタク世代間論争と
結び付けられそうな気がしませんか?ヱヴァ破の客層がネット用語で言う所の
「リア充」という人達が多くみられた様に、もはやオタクは昔のオタクではない
新劇否定派=オールドタイプオタク 新劇肯定派=ニュータイプオタク
と分けてしまうのは勇み足ですかね?

雑誌にエヴァ論評かくならこの辺で攻めてほしいですね〜。 今更、
エヴァ同人〜とか逆行〜とかは受けませんよ。絶対こっちの方がいいですって

破すき破すき 2009/07/09 22:37 あからさまな二次創作とは原エヴァ最終回の学園編とかもそう。
破だけひっかかる、というのは理由として弱いかな。

hzhzhzhz 2009/07/10 00:21 はじめまして。いつも楽しく見させてもらっています.

>あと最後の眼帯

それは世間で言われている、いわゆる「ループ説」のことでしょうか?

ReとおりすがりReとおりすがり 2009/07/10 15:26 >ほうほうさん
稲葉先生にはあまり「分析」して論争に火をつける的な野次馬根性(?)がないと思うんですが。
解釈は人それぞれってのも確かにそうなんですがスタンダードな解釈みたいなものも必要だし。
しかしヱヴァを一つの文化現象と捉えるなら、二次創作とか同人ものが原作者たちの意図や能力を超えるのは仕方ないかもしれませんね。
文学でもそういうことあるってジョージ・スタイナーがどっかに書いてた。

shinichiroinabashinichiroinaba 2009/07/10 17:04 黙ってるもんを無理に口こじ開けて「しゃべれや!」ってわけにはいかんでしょう。

眼帯はあれです、式波さん。

otokobanaotokobana 2009/07/10 18:55 エヴァは今やオタクだけが見るもんじゃないんですよ。
芸能人・著名人・格闘家・ミュージシャンがエヴァを見てブログで感想を書く
普段アニメを見ない層もエヴァだけは見に行く。そういう事です
そこに旧劇場版の頃のノリでオタクだけにしか受けない、わからない話を
するから混乱するんです。エヴァを見るって事は今やカミングアウトにならないんですよ

eieieiei 2009/07/11 03:31 あの予告編は期待してしまいますよね。
やっぱり、ゼーレやゲンドウが何で人類補完計画やりたいのか、目指すべきなのか、ちゃんと描かないと、シンジ君がよく言ってる何でエヴァ(=実母であり、人類の母のコピーであるという梵我一如ならぬ梵我一母?おしゃぶり咥えて解脱?)に乗るんだっていう不安も空回りするばかりですもんね。
あんなもんに乗って普通のビルドゥングスロマンやちゃったら壮絶なイヤミですよ。
そりゃ違うだろ、っていうツッコミが一番素直に入れられるテレビ版ラストが一番マシな気がします。
旧劇は当時の「現象」の解答という感じがします。  
加持さん以上に状況を引っ掻き回してくれそうなマリもいることだし、次回が事実上の「破」になるんじゃないでしょうか? というか、なってほしいです。

OutOut 2009/07/12 23:16 「翼をください」とかアレ系のね、今日のロックファンが最も忌避しそうな
音楽性をあえて使うその戦略性こそロックだと思いますね。

エヴァリメイクを商業上の戦略だと一蹴することで現時代性をアピールする輩は、
そういう形骸化したサブカル的イノベーション至上主義に拘泥してる
自分にこそ批評眼を向けるべきだ。
これはもうリメイクがどうの焼き直しがどうのという次元ではない。

長文失礼すます長文失礼すます 2009/07/13 11:22 結論から言うと、「作品としては素晴らしい。でもそれに乗れない自分が悲しい」
アニメーションとして凄く面白かったという気持ちと、これは絶対納得できない!
という反感がぐるぐるしている。この気持ちの半分はズバリ言うと
「今までの自分を全否定された気分になり絶望した」というものです

「前作と同じならば意味がなく、前作と違うのならば共感できない。」
つまり、旧エヴァのシンジに共感してた人間にとってはドン詰まりなのです
「庵野秀明の作った新エヴァが見たい」、そしてそれが
「旧作のような、ペシミスティックでダウナーな作品でいて欲しい」という願望を
兼ね備えた人間にとって、これは非常にツラいジレンマですよ

庵野監督と彼の描くシンジ君は、この14年間で完全に1つの壁を越えました。
それを踏まえて自分はどうか?旧エヴァの「キモチワルイ」の絶望の心地よさに
すがったまま、何の成長もしていないのではないか?
単に痛くてダサい奴なのではないか?ヱヴァの客層はダサい奴だと浮いてしまう

改めて自家撞着の隘路に叩き込まれる。そういう意味で、ヱヴァ破は
一部の人間にとってはメンタルヘルス的に非常にキツい作品ですよ
12年もの間ぶら下がってた「僕はシンジ君だ」という人間を突き放すという
意味でEOEより遥かに完璧に成功したと思いますよ、確実に言えることは
「かつて自分を重ね合わせたシンジはもういないということ。」

極上のエンターテインメントに、ただ一つ、その毒をしのばせて呈示された「破」。
「破」が壊したものはかつて受け手が自分を重ね合わせたシンジ。
あるいはシンジに重ね合わせた自分、かもしれない。拒絶して旧エヴァと
自分の物語に閉じこもるか。主人公たちと受け手自身との相似が面白いと思いませんか?