昨日の記事への補足

 言わずもがなのことではあるが、自律型知能ロボットにとってなぜヒューマノイドであることが重要なのかといえば「自律型知能を持つためには身体を持った社会的存在であることが極めて重要らしい」からである。社会的存在でなければ合理的行為者にはなりえず、社会的存在であるためには社会的関係を取り結ぶ他者と似通った身体を備えていなければならない。
 哲学的論証としては、ロボットには直接言及していないが、デイヴィドソンの「統一理論」でかなりいけるのではないか。

合理性の諸問題 (現代哲学への招待 Great Works)

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 ロボティクスではいろいろ文献があるだろうけれど、啓蒙書として
知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦 (ブルーバックス)

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がある。
 あと
まんがサイエンス (8) (ノーラコミックスDELUXE)

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は教育マンガであるが、ヒューマノイド・ロボットの存在意義について懇切丁寧に論じており価値が高い。
 更にエンターテインメントという視点からは
テレビゲーム文化論―インタラクティブ・メディアのゆくえ (講談社現代新書)

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