俺が関わっているぜ的な勉強会リスト

今年度も学部生のTAを受け持つことになって、学生さんたちの先人として「研究とはなんぞ」、「大学院とはひどいところです」的な話をしたのであるが、そこで「人文系の研究は基本的に孤独であり、学問的にもプライベート的にもヤバイ。そこで救いになるのが勉強会だったりする」的な話をしました。実際にそうです。勉強会はただ研究のために役に立つというわけではなく、友人づくり、漫画の貸し借り、大学の事務手続き、学会での振る舞いなど、いろんな意味で役に立つ大学院生活のライフラインです。いやマジで。
そこで大学院進学を少しでも考えている人に、既存の勉強会を教えてあげようと思ったところ、いいデータベースがあるわけでもないので、自分で知っている範囲で公開しようと思ってます。いちおう主催の方に許可を取ってからにするので、また追記するかもしれません。
本当は勉強会のためのウェブポータルサービスなどあったら良いのでしょうが、現状ありません。誰か作ってよ、まじで。はてなさんとかよ!

以下、興味がある人が連絡できるように、会の名前と主催者の連絡先、会の雰囲気をまとめてみますた。なにか問題があれば言ってください。

  • 現代美学研究会
    • 主催:私(@shinimai)aka.shinimaiじいめいる, 森( @conchucame)morinorihideほっとめいる
    • 会を立ち上げたのは私でありましたが、実質、森君が積極的にやってくれています。基本的にはいわゆる「分析美学」、つまり英語圏の現在の美学についての論文などを読む会になっています。おそらく日本で分析美学や英語圏の美学について勉強するには一番素晴らしい人材が集まっているという自負があります。というか他にないねん。参加者は大学院生や学部生、プログラマなど多様です。
  • ロックの美学研究会
    • 主催:私(@shinimai)aka.shinimaiじいめいる
    • これは完全に私が私の都合で今のところやっている勉強会です。Theodore GracykのRhythm and Noise: An Aesthetics of Rockという本を読んでいます。名前の通りロックの美学です。音楽に関心がある様々な人が参加者です。
  • 西洋音楽美学研究会
    • 主催:柴田 shibata_67kほっとめいる
    • これは私は参加していないですが、私の研究室で行われている、主にクラシックの音楽学、音楽美学の勉強会です。参加者は研究室の内部の人中心です。
  • ゆるふわ(モテ)形而上学研究会
    • 主催:高田 nightlyあっとat-akada.org
    • ノリで付けた名前が結果として定着した悪い例ですね(笑)。私も初期から参加している英語圏の現代の形而上学についての論文などを読む勉強会です。関わっている人は多岐に及び、哲学界隈の学会では妙な存在感を最近、放っています(笑)。基本的には形而上学の文献を読むのですが、参加者は形而上学を学ぶプログラマ(笑)、メレオロジカルニヒリストのプログラマ(笑)、優秀な言語学者、某法学者(笑)などよく分からない優秀なメンツです。「ゆるふわ(モテ)形而上学は現代のウィーン学派なんだぉ」私は最近あまり参加出来ていないですが。
  • ゲームスタディー
    • 主催:松永(@zmzizm) matsunagashinjiじいめいる
    • 昨今のゲーム業界の現状を見て、私が人文系ビデオゲーム研究の発展のために松永くんをせっついて作らせた勉強会。人文系のゲーム研究者が集まっている勉強会はおそらくここだけ。今はGrant Tavinorという人のThe Art of Videogames (New Directions in Aesthetics)を読んでいる。分析美学系のビデオゲーム研究初の本だ。

主催者に許可とれ次第、追記します。
というか、みんなも勉強会晒ししようぜ!