堂昌一が落款の[S]を大きくしているのは、あこがれの岩田専太郎の落款[S]を意識して、似たようなデザインにしているのだろう。そんな事を意識していたかどうか、専太郎は次々と落款のデザインを変えていく。



堂昌一落款、昭和43年



岩田専太郎落款、大正15年



岩田専太郎落款、昭和14年



岩田専太郎落款、昭和33年



岩田専太郎落款、昭和47年



岩田専太郎落款、昭和47年

横浜でフットケア・サロン「元町ハンナ」を経営しているWさんから、元町でみつけたという古いコカコーラの自販機が現役で働いている写真が送られてきた。どうやってボトルを取り出すのか、本当にコーラが出てくるのか心配になりそうな厳(いか)つさで、購入すること自体が楽しみになる自販機は、一度確認のために元町に行かなければなるまい。元町にはこのての自販機が、何台かあるようだ。なんでも便利になってしまった今日に、どことなく使いづらそうながら頑固に頑張ってところが自己主張しているようでいいね。空き瓶のホルダーもかっこいい。



フットケア・サロン「元町ハンナ」は
日常生活の足トラブルで困っている方の足を、健康に美しく整え、楽しい歩行と自由な生活をサポートします。
http://motomachi-hannah.com/introduction.html

堂昌一が42歳の時、昭和43年に雑誌の表紙絵(装画)を描いた「読切文庫」(双葉社、昭和43年2月号)を見つけた。本文中にも城戸禮「拳銃不敵抜き討ち快男児」の挿絵を担当している。挿絵界にデビューして約20年、岩田専太郎が亡くなり岩田が担当していた連載小説の後を引継ぐ6年前の刊行だが、本当に喫茶店も営業していたのだろうかと思わせるほどのいい絵を描いている。店は姉さんに任せて、昌一は挿絵画家に専念していたのではないだろうか。



堂昌一:画、「読切文庫」(双葉社、昭和43年2月号)



堂昌一:画、城戸禮「拳銃不敵抜き討ち快男児」(「読切文庫」双葉社、昭和43年2月号)



堂昌一:画、城戸禮「拳銃不敵抜き討ち快男児」(「読切文庫」双葉社、昭和43年2月号)



堂昌一:画、城戸禮「拳銃不敵抜き討ち快男児」(「読切文庫」双葉社、昭和43年2月号)