【リポート】10月14日L&G被害者説明会

L&G

L&G(エル・アンド・ジー)」の出資法違反事件で、10月14日、被害対策弁護団による被害者説明会が初めて開催され、実際に行って見て来ました。

収容人数700名の会場に、約450名の参加者が入りました。

被害者のプライバシーの問題も踏まえながらも、今回のL&G社の一件が社会的な大事件であるという判断から報道陣も入れられ、テレビカメラや新聞、雑誌記者なども駆けつけていました。



← 会場の様子



弁護団は「L&Gは独自の通貨『円天』で目くらましをしているが、実態はマルチ商法の詐欺だ」「返金する意思がほとんどなく、当初から詐欺だった」など、L&G社の手法を真っ向から詐欺であると指摘。


← 弁護団


そして、今後の活動としては(1)L&Gの破産申し立て(2)波会長らへの損害賠償請求訴訟の提起(3)詐欺容疑などでの刑事告訴−などを挙げ、また、早期の破産申し立てや広告塔となった芸能人への損害賠償請求の検討など活動方針が説明されました。



弁護団の見解は、破産申し立てで、L&G社の資産を回収して被害者に分配したいとしており、「申し立てには、破産管財人の経費として予納金1500万〜2000万円が必要」と説明していました。



千葉肇団長は「何もやらなければ始まらない。できるだけ参加してほしい」と訴え、被害者の積極的参加を呼びかけました。

また、第三者に「被害を回復する」と言って個人情報を聞き出されるなど二次被害への注意も呼び掛けられました。


弁護団への問い合わせは(電話)03-3511-6840もしくは03-3511-6841(平日正午から午後4時)

→ 当日配布された資料


会場を見渡して目立ったのが、やはり60歳以上の人たちが大半を占めていたということです。
各種報道で伝えられるように、被害者はやはり高齢の方が多いのだと実感させられました。


また、弁護団の説明によれば、破産申し立てを行ったとしても、お金が返ってくる見込みはかなり低く、被害損額の10%戻ってくれば成功事例とされ、通常は数%しか戻ってこないということが多いようです。さらに今回のL&Gに関しては見通しがかなり厳しいようで、弁護団自ら何度も被害者に誤解のないよう断りを入れていました。


今年春の時点でL&Gの預金口座には5000万円ほどしか残っていないという報道がなされていました。
5000万円を弁護団が回収し、被害者の数が5万人として、単純計算をすれば、5000万円÷5万人=1人1000円…



また、破産申し立てを弁護団にお願いすることを選ぶとしても、「着手金」というものが必要になってきます。

L&G被害弁護団への着手金は資料によると
=(私が株式会社エル・アンド・ジーに支払った合計金額−株式会社エル・アンド・ジーが私に支払った合計金額)で以下のような算出額になっていました。(※上記合計金額には、振込手数料は含めない)
  

    損害額1000万円までは                 5万円
    損害額1000万円以上2000万円までは           10万円
    損害額2000万円以上3000万円までは           15万円
    損害額3000万円以上の場合を超えた場合には       20万円


となり、仮に破産申仕立てがなされ、債権が回収されても着手金を支払えなかった人には一銭も戻ってこないということになるそうです。


整理すると、
被害を申告するのに着手金がかかる。
最低5万円。
報道では、L&Gの資金は〜5000万円。
このままだと、弁護団の目標が達成されてもお金は戻ってこないに等しい。
「私なんか、着手金ののべ額を計算してたわよ!どっかの詐欺集団と同じじゃないの(笑)」
という主婦も。

一方、強制捜査によって押収された資料の整理が終わるのが、早くて半年…という噂も。
さらには、波さんがブログで自己弁護を懲りずに行い、さらに新しい資金を調達しているという

それらの状況を知る元会員たちは、弁護団の後手後手の対応に「ちくしょう!」と吐き捨て会場をさる場面も。
「お金が戻ってこないのは分かっている…。だったらこんな詐欺事件がもうおこらないように波を逮捕してよ!!」
と胸のうちを訴える主婦もいました。この主婦の発言では会場で一部拍手がおき、波会長逮捕というのが来場者の本音かもしれないと思わざるをえない場面もありました。



当日の様子、資料はコチラから(新宿放送局)。