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一条真也の新ハートフル・ブログ

2014-02-28

「エヴァの告白」

一条真也です。
27日は、全互協の「儀式創新プロジェクト会議」に出席後、いくつかの出版社との打ち合わせなどを行いました。夜は少しだけ時間があったので、日比谷のTOHOシネマズシャンテで映画「エヴァの告白」のレイトショーを観ました。ずっとハードなスケジュールが続き、映画を観るのは久々です。





映画公式サイトの「INTRODUCTION」には、「ハリウッドのトップに立つ実力派俳優たちの豪華共演で魅せる 魂を揺さぶる感動作」というリードに続いて、以下のように書かれています。
「『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』でアカデミー賞に輝いたマリオン・コティヤール、同賞3度ノミネートを誇る『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス、2度ノミネートを飾る『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナー――2013年のカンヌ国際映画祭は、オスカーの名誉をかけた実力派俳優による迫真の競演に圧倒された。監督は、デビュー作『リトル・オデッサ』でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を獲得、その後の全監督作がカンヌのコンペティション部門に選ばれたジェームズ・グレイ。撮影は『ミッドナイト・イン・パリ』のダリウス・コンジ。マリオンの放つ美に圧倒されたグレイ監督が、彼女のために書き下ろした本作。マリオンのキャリア史上、群を抜いて美しく、幸薄く、けれどたくましいヒロインの名はエヴァ。幸せを求め移住したアメリカで、すべての夢を打ち砕かれ娼婦に身を落としながらも、懸命に生きようとする。
過酷な運命に翻弄される女性を演じれば敵う者はないマリオンにカンヌも泣いた感動作が、ついに日本に登場する――!」

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エヴァの告白」の映画ポスター



また、公式サイトの「STORY」には「幸せを求め移住したNYで、彼女が生きるために選んだ道とは?」として、以下のように書かれています。
「1921年、戦火のポーランドからアメリカへ、妹と二人で移住してきたエヴァ(マリオン・コティヤール)。夢を抱いてNYにたどり着くが、病気の妹は入国審査で隔離され、エヴァ自身も理不尽な理由で入国を拒否される。強制送還を待つばかりのエヴァを助けたのは、彼女の美しさにひと目で心を奪われたブルーノ(ホアキン・フェニックス)だった。移民の女たちを劇場で踊らせ、売春を斡旋する危険な男だ。妹を救いだすため厳格なカトリック教徒から娼婦に身を落とすエヴァ。彼女に想いを寄せるマジシャンのオーランド(ジェレミー・レナー)に見た救いの光も消えてしまう。生きるために彼女が犯した罪とは? 
ある日、教会を訪れるエヴァ。今、告解室で、エヴァの告白が始まる――。」

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TOHOシネマズシャンテにて



感動のヒューマン・ドラマとして評判の「エヴァの告白」ですが、女優のマリオン・コティヤールがヒロインのエヴァを演じています。
ブログ「世界最高の美女」で紹介したように、コティヤールは昨年の「世界で最も美しい顔100人」ランキングで堂々の1位に輝きました。




わたしが彼女の存在を初めて知ったのは、映画「エディット・ピアフ 愛の讃歌」で主演したときでした。わたしは、彼女のことを美女というより演技力の優れた実力派女優であると思いました。歌姫ピアフが乗り移ったような鬼気迫る演技に「憑依」という言葉さえ連想したことを記憶しています。実在の人物を演じる俳優とは一種の「霊媒」であるということを知りました。




エヴァの告白」では、劇場で「自由の女神」に扮した姿が非常に美しかったです。20年代のアメリカといえば、ブログ「華麗なるギャツビー」で紹介した映画の時代背景にそのまま当てはまります。わたしは、ギャツビーが愛したデイジーをコティヤールが演じた姿を想像しました。きっと、適役ではないかと思います。




しかし、ある意味でヒロインを演じたコティヤールよりも強い印象を残したのが、彼女に想いを寄せるブルーノを演じたホアキン・フェニックスでした。ブログ「ザ・マスター」で紹介した映画でも強烈なイメージを観客に与えました。新興宗教サイエントロジー創始者をモデルに人間の深層心理に鋭く迫る問題作で、第2次¬世界大戦後、精神に傷を負った元兵士が宗教団体の教祖と出会い、関係を深めていく様子をスリリングかつドラマチックに描いた作品です。フェニックスは元兵士役を熱演というか怪演しました。とにかく、このホアキン・フェニックスという人、エキセントリックな役をやらせたら当代一ではないでしょうか。



「ザ・マスター」は宗教をテーマとした作品でしたが、この「エヴァの告白」も正真正銘の宗教映画でした。どんな苦難に遭っても、エヴァは「信仰と希望を捨ててはならない」を信条とします。彼女は聖母マリアを信じ抜くのですが、わたしは次第にエヴァ自身がマリアのように見えてきました。




マリオン・コティヤールホアキン・フェニックスに続く3人目の実力派俳優がジェレミー・レナーです。彼はマジシャンのオーランドを演じるのですが、「空中浮揚」などの超能力マジックも披露し、じつに神秘的なムードを醸し出していました。彼の舞台シーンは、まことにわたし好みでした。
ブルーノと同様に、オーランドもエヴァに想いを寄せます。その結果、男たちの間には諍いが起こり、悲劇的な事件を引き起こします。あまり書くとネタバレになるので控えますが、このあたりの展開はフェリー二の名作「道」にそっくりでしたね。
この「エヴァの告白」という映画、ハリウッドの産であり、舞台もアメリカなのですが、なぜか「道」と同じ古いヨーロッパ映画の香りがしました。正直言って、ストーリーはあまり上出来とは思えなかったのですが、俳優たちの名演技、そして古き良き映画の雰囲気を楽しむことができました。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年2月28日 一条真也