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一条真也の新ハートフル・ブログ

2018-08-30

CORI座談会

一条真也です。
30日の朝、スターフライヤーで東京に来ました。
羽田空港に到着して、iPad−miniを開いたら、ヤフーのTOPニュースに「『はてなダイアリー』2019年春にサービス終了」という記事を見つけました。当ブログも「はてなダイアリー」です。近いうちに終了するのではないかと予想はしていましたので、「ついに来たか」と思いました。その後、“株式会社はてな”からオフィシャルサイトに、「2019年春『はてなダイアリー』終了のお知らせと『はてなブログ』への移行のお願い」というメールも届きました。想定内の出来事であり、準備も進めていましたので、来月早々に「はてなブログ」に移行する予定です。時代はつねに変化しますからね。

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COMS虎ノ門の前で



さて、わたしが東京に来た理由は、冠婚葬祭総合研究所が発行する「CORI」の座談会に出席するためです。会場は西新橋にある「COMS虎ノ門」です。メンバーは全互協の杉山副会長(政策委員会担当)、若手の会の吉田代表、そして小生です。わたしは、全互協の副会長(儀式継創委員会担当)として参加しました。司会は、研究所の兼松副社長でした。

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座談会に参加しました



研究所の図書室に椅子を並べて、14時から座談会が開始。基本的にフリー・ディスカッションでしたが、3人に共通して、(1)現状の問題点・課題、(2)『つながり(縁)の再構築』という点からの考え、(3)今後の業界としての進むべき方向性(業界の将来像)についての質問が出されました。
まず、(1)現状の問題点・課題については、わたしは以下のように答えました。価値観の多様化といえば聞こえはいいですが、自由気ままに結婚し、子育てもいい加減にやり過ごした挙句、「価値観」の相違を理由に離婚してしまう。そんな日本人が増えているように感じます。
「ナシ婚」の三大理由は4年連続で、「経済的事情」「さずかり婚」「セレモニー的行為が嫌」となっていいます。これは、冠婚葬祭に代表される儀式の意味を子どもに教えることが出来なかった「この親」にして「この子」ありとでもいえばいいでしょうか。
また、「荒れる成人式」が社会問題となって久しいです。
毎年のように検挙される「若者ならぬ馬鹿者」が後を絶ちません。成人式で「あれこれやらかす輩」が登場するのは1990年代の半ば以降といいます。いまの40歳以降の世代です。



結婚式も挙げず、常軌を逸した成人を持つ親たちを待っているのは「直葬」という遺体処理です。この親たちは自分の両親を「家族葬」や「直葬」で送っていますが、次は子どもたちから「直葬」されるか、死んでも遺体処理もされず「生きていること」にされ、年金の不正受給の盾にされかねないでしょう。
いまや、葬儀さえもがインターネットで手軽に依頼できるという時代となりました。家族以外の参列を拒否する「家族葬」という葬儀形態がかなり普及しています。この状況から、日本人のモラル・バリアは既に葬儀にはなくなりつつあることは言を待ちません。家族葬であっても宗教者が不在の無宗教が増加しているのではないでしょうか。通夜も告別式も行わずに火葬場に直行する「直葬」も、都市部を中心に広がっています。さらには、遺骨を火葬場に捨ててくる「0葬」といったものまで注目されています。日本人の儀式軽視は加速する一方であり、暗澹たる思いです。

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「つながり(縁)の再構築」について語りました



それから、(2)「つながり(縁)の再構築」という点からの考えについては、以下のように答えました。葬儀の簡略化は進んでいますし、さまざまな縁の希薄化が巡り巡って会葬者の減少につながっていると感じます。そうした現状を克服しようと、私どもでは地縁、血縁以外の新たな「縁」の再生・再構築に取り組んでいます。たとえば仕事仲間の職縁、同窓生の学縁、趣味仲間の好縁、ボランティアなど志をともにする道縁です。
実際、最近の葬儀で会葬者が集まるのは、俳句やダンスなど趣味が縁の仲間たちというケースが非常に多いようです。弊社が目指しているのは、セレモニーホールのコミュニティセンター化です。
かつて、寺院は地域のコミュニティセンターであり、宗教としての本来の機能の他に、学び・癒し・楽しみという機能がありました。その機能をセレモニーホールが肩代わりしていこうと考えているのです。これから必要なのは「葬儀をする施設」ではなく、「葬儀“も”できる施設」。北九州紫雲閣では「盆踊り大会」を開催し、小倉紫雲閣では「友引映画館」を開催しています。また、弊社では「隣人祭り」をはじめとする「隣人交流イベント」も2008年以来行っており、北九州だけで年間650回開催しています。

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業界の将来像についても大いに語りました



そして、(3)今後の業界としての進むべき方向性(業界の将来像)については、以下のように答えました。いま、日本人に広く儀式を提供する冠婚葬祭互助会の社会的役割と使命が問われています。たしかに、互助会というビジネスモデルが大きな過渡期にさしかかっていることは事実でしょう。その上で、互助会の役割とは「良い人間関係づくりのお手伝いをすること」、そして使命とは「冠婚葬祭サービスの提供によって、たくさんの見えない縁を可視化すること」に尽きると考えます。そして、「縁って有難いなあ。家族って良いなあ」と思っていただくには、わたしたちのような冠婚葬祭業者が参列者に心からの感動を与えられる素晴らしい結婚式や葬儀を提供していくことが最も重要であるのではないでしょうか。



冠婚葬祭の「アップデート」について、わたしは以下のように考えています。
■冠婚葬祭1.0
(戦前の村落共同体に代表される旧・有縁社会の冠婚葬祭)
■冠婚葬祭2.0
(戦後の経済成長を背景とした互助会の発展期における冠婚葬祭)
■冠婚葬祭3.0
(無縁社会を乗り越えた新・有縁社会の冠婚葬祭)



互助会が儀式をしっかりと提供し、さらには「隣人祭り」などの新しい社会的価値を創造するイノベーションに取り組めば、無縁社会を克服することもできるはずです。「豊かな人間関係」こそ、冠婚葬祭事業のインフラであり、互助会は「有縁社会」を再構築する力を持っています。これからの時代、互助会の持つ社会的使命はますます大きくなると確信します。
今後ますます経営的にも、社会的にも大きな比重となる葬儀についていえば、遺族の方々の死別の悲嘆に対処する「グリーフケア」の普及こそ、日本人の「こころの未来」にとっての最重要課題であると考えています。
弊社でも早くからグリーフケア・サポートの重要性を説き、2010年からご遺族の自助グループである「月あかりの会」を立ちあげてサポートさせていただいてきました。



葬祭業界において、グリーフケアの重要性は高まってゆく一方です。わたしは、互助会の葬祭スタッフがグリーフケアを実践することによって、日本人の自殺やうつ病患者の数を減らせるとさえ考えています。葬儀という互助会の主軸となる事業を「グリーフケア」という視点で「再構築」することを通じて、「儀式」というシステムの有効性のアップデートを図ることも可能ではないでしょうか。



いわゆる「儀式」は、「人生儀礼」と「年中行事」に大別されます。
人生儀礼は一度限りで、年中行事は繰り返されるものだが、どちらも「時間を肯定する」という思想が共通していると言えます。世の中には「変えてもいいもの」と「変えてはならないもの」があります。年中行事の多くは、変えてはならないものだと思います。なぜなら、それは日本人の「こころ」の備忘録であり、「たましい」の養分だからです。儀式文化の継承と創新をめざす全互協の「儀式継創委員会」の役割と使命は非常に大きいと考えます。



何よりも大切なのは、次の世代、子どもたちに儀式の意味と重要性を伝えることではないでしょうか。わたしは、そう考えます。数年前から、弊社では「婚礼本来の意味」を伝える新プロジェクト「親子でウエディング体験会」を始動させています。地元の小学生とその親を対象に、経験豊かなウエディングプランナーを講師として、「結婚式」本来の意味を伝え、また「チャペルウエディング」や「披露宴」などを通じ、結婚式の模擬体験を行なっていただく内容となっています。今年も大好評でしたが、ぜひ継続的かつ充実を図り、「結婚式」の意義を訴えていきたいと考えます。小学生を対象に「葬儀」の意義を訴えるイベントも企画しています。



全互協では、子ども向けの儀式コミック本を製作し、非常に好評でした。
また、本年から一般財団法人・冠婚葬祭文化振興財団が取り組んでいる小学生対象とした「私のしたい結婚式」「のこしたい日本の儀式」をテーマとした絵画コンクールも有意義な企画ではないでしょうか。儀式継創委員会では、「土曜学習応援団」に取り組み、「子ども霞が関デー」などの行事にも参加しましたが、これからも子どもたちへ儀式の重要性を伝える企画を続々と実行していく予定です。何よりも「こころのインフラづくり」が最重要です。

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汗ビッショリで疲労困憊・・・



座談会の終了後、わたしは銀座で打ち合わせが控えていたので、COMS虎ノ門を後にしました。西新橋から銀座まで徒歩で向かったのですが、時間にすれば15分ほどですが、スーツを着込んでいるものですから、ものすごく暑くて、滝のような汗が流れてきました。脱水症状のようになりながら、命からがら打ち合わせ場所である「木村屋」2Fの喫茶店に辿りつきましたが、もう疲労困憊です。ノックアウト寸前・・・・・・。

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メニューに「桃のパフェ」(期間限定)を発見!



ふとメニューを見ると、期間限定の「桃のパフェ」という、まるで地獄に仏のようなスイーツがあるではありませんか。なんと、白桃山梨県産シャーベットがトッピングについています。わたしは迷わず、「桃のパフェ&アイスコーヒー」のセット(1400円)を注文したのでした。
冷たくて、甘くて、美味しかったです。生き返りました。

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「木村屋」の桃のパフェが美味しかった!



2018年8月30日 一条真也