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一条真也の新ハートフル・ブログ

2018-08-29

これからのグリーフケア

一条真也です。
ブログ「グリーフケア対談」で紹介したように、6月28日の11時20分から、パシフィコ横浜において、上智大学グリーフケア研究所の所長で東京大学名誉教授の島薗進先生とわたしが特別対談として「グリーフケアの時代〜現代日本の葬儀と死生観」をテーマに大いに語り合いました。

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「フューネラルビジネス」2018年9月号



パシフィコ横浜で開催された「第22回フューネラルビジネスフェア2018」のシンポジウム内のイベントですが、「フューネラルビジネス」9月号に特別対談の記事が掲載されていました。「新たな縁の再生で支えるこれからのグリーフケア」のタイトルで、まずは「無縁社会を背景にした葬儀の簡素化」として、以下のように書かれています。
島薗  上智大学グリーフケア研究所には「グリーフケア人材養成講座」という人気講座があります。受講者で最も多いのは看護師です。自分自身グリーフを経験した人やそうした方を世話した経験がある人が多いようです。グリーフについて勉強したいという人が増えてきた背景には、葬儀の簡略化があると思います。非常につらい気持ちを分かち合う場がない。あるいは、あってもそこで十分に分かち合えない。昔のお通夜はしみじみと死者のことを思い浮かべる場だったのですが、いまはもう、飲んで食べてさっといなくなってしまう。そのため、胸が塞がれ、自分の胸の中に思いがこもってしまう経験を多くの人がもっている。それが人々がグリーフケアに感心をもつ理由だと考えています。
佐久間  葬儀の簡略化は進んでいますし、さまざまな縁の希薄化が巡り巡って会葬者の減少につながっていると感じます。そうした現状を克服しようと、私どもでは地縁、血縁以外の新たな「縁」の再生・再構築に取り組んでいます。たとえば仕事仲間の職縁、同窓生の学縁、趣味仲間の好縁、ボランティアなど志をともにする道縁です。実際、最近の葬儀で会葬者が集まるのは、俳句やダンスなど趣味が縁の仲間たちというケースが非常に多い。目指しているのは、セレモニーホールのコミュニティセンター化。かつては寺院は地域のコミュニティセンターであり、宗教としての本来の機能の墓に、学び・癒し・楽しみという機能がありました。その機能をセレモニーホールが肩代わりしていこうと考えているのです。これから必要なのは「葬儀をする施設」ではなく、「葬儀“も”できる施設」。そういう考えからつくったのが、古民家を改装した「三礼庵」です。お茶やお花の教室を開き、カルチャースクールのような形で運営。地域のみなさんがお元気なうちから集まり、やがてその思い出があるところから旅立っていく。そういう施設になればいいと考えています。

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特別対談のようす



また、「宗教離れが進むなかで葬送業界が取り組むグリーフケアの実践」として、以下のように書かれています。
島薗  地縁・血縁が崩れ、葬式仏教の足腰が弱まってきたと感じています。阪神・淡路大震災のときは「お寺は何もやっていない」と批判されました。しかし、東日本大震災のときは「お寺はがんばっている」という話になりました。大都市と地方の違いもありますが、宗教離れといわれるなか、人々はむしろ宗教が必要だと思うようになった。その変化を反映していると思います。では、宗教を求める人たちに仏教者がどう関わるか。その一例が宮城県栗原市の住職がはじめた傾聴ボランティア「カフェ・デ・モンク」です。僧侶がコミュニティに出て行く活動が全国に広がり、グリーフケアをする僧侶という存在が注目されるようになりました。
佐久間  葬送業界ができるグリーフケアも多種多様であると思います。そのなかで弊社では、自助グループ月あかりの会」の立ち上げとサポートを進めています。愛する人を喪失した対処から、愛する人のいない生活への適応のサポートが主な内容です。他者との関わりを勧め、人生の目標や喜びを見出してもらう。具体的には、慰霊祭や月例会を開催して経験談を聞き、語り合う機会を提供したり。旅行に出かけたり、落語家を呼んで「笑いの会」を開くなど、遊びを重視した活動も行っています。
島薗 コミュニティが希薄になったぶん、われわれは孤独を癒す何かを求めている。それについて、私たちは既に多くの伝統があると思っています。たとえば童謡や俳句、短歌のなかには死別の悲しみに関わるものが非常に多いのです。そうした多様なチャンネルでグリーフに向き合うこともケアの重要な側面ではないかと思います。そしてそれを支え、そうした場を葬祭業が支援していくことが望まれます。

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特別対談のようす



2018年8月29日 一条真也

2018-08-28

合同還暦祝い   

一条真也です。
28日の夜、松柏園ホテルで「合同還暦祝い」が開催されました。100人以上の参加者が集い、大いに盛り上がりました。昨年から「隣人祭り」の一環として行われることになったのです。ご存知の方も多いでしょうが、わが社は「隣人祭り」に力を入れています。

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最初に神事を行いました
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佐久間会長から還暦者に破魔矢が贈られました



わが社の「隣人祭り」は2008年から本格的にスタートしましたが、2017年は650回以上開催しました。おそらく、わが社は日本でもっとも地域の隣人が集う「隣人交流イベント」あるいは「地縁再生イベント」の開催をサポートしている組織だと思います。本家のフランスをはじめ、欧米諸国の「隣人祭り」は地域住民がパンやワインなどを持ち寄る食事会ですが、そのままでは日本に定着させるのは難しいと考え、わが社がサポートするイベントでは、季節の年中行事や通過儀礼などを取り入れています。

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合同還暦祝いのようす



たとえば、花見を取り入れた「隣人さくら祭り」とか、雛祭りを取り入れた「隣人ひな祭り」、七夕を取り入れた「隣人たなばた祭り」、秋の月見を取り入れた「隣人祭り 秋の観月会」、クリスマスを取り入れた「クリスマス隣人祭り」といった具合です。そして、節分を取り入れた「隣人祭り 合同厄除け祝」も同じです。これは、日本発のオリジナル隣人祭りのひとつなのです。

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還暦者入場のようす
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還暦者が紹介されました



今回の「合同還暦祝い」には、サンレーの玉中取締役をはじめとする5名の還暦者が参加しました。まずは神殿で神事を行い、それから写場で記念撮影をしました。場所を大広間に移して、祝宴です。来年度の還暦者である藤原支配人による「開宴のことば」の後、還暦者が赤ちゃんちゃんこで入場し、壇上で紹介を受けました。

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佐久間会長が挨拶しました



それから、佐久間進サンレー会長が登壇して、祝辞を述べました。佐久間会長は「わたしは聖徳太子を尊敬していますが、聖徳太子は合同舞楽というものを始められた方です。わが社は、昨年から、合同還暦祝いを始めました。還暦を迎えられた仲間をみんなで一緒にお祝いしたいと思います。今日は、おめでとうございます」と述べました。

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続いて、わたしも挨拶しました



続いてわたしが登壇して、サンレー社長として祝辞を述べました。
わたしは、最初に「還暦者のみなさん、おめでとうございます。さっき見た時は、こぶとり爺さんかと思いました」と大ボケをかまして笑いを取りました。それから、以下のように述べました。近年、30歳前後を「アラサー」、40歳前後は「アラフォー」、50歳前後は「アラフィフ」と呼びます。60歳前後は伝説の名俳優・嵐寛寿郎をもじって「アラカン」と言うそうです。

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還暦の由来を述べました



還暦は第2の誕生とされ、生まれ直すといって赤子のように赤色の衣服や頭巾などを贈って祝います。還暦に贈る赤色は、赤子に贈る赤い品々になぞらえています。赤色は、朱色や紅色なども含めて祝意を表すもので、縁起物や祝事の膳椀、酒樽(さかだる)などに使用されました。それとともに、魔除(よ)けの意味でも赤色は重視されました。

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長寿祝いの意味を述べました



そして、わたしは「還暦は長寿祝いのスタートです」として、老いるべき運命にある人が幸せに生きていく上でとても重要なことであると述べました。人は長寿祝いで自らの「老い」を祝われるとき、祝ってくれる人々への感謝の心とともに、いずれ1個の生物として自分は必ず死ぬという運命を受け入れる覚悟を持つ。また翁や媼となった自分は、死後に神となって愛する子孫たちを守っていくのだという覚悟を持つ。祝宴のなごやかな空気のなかで、高齢者にそういった覚悟を自然に与える力が、長寿祝いにはあります。

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還暦者に記念品を贈りました
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カンパ〜イ!



その後、わたしは還暦者のみなさんに記念品(最高級万年筆)を贈呈しました。それから還暦者による「大盃の儀」が行われ、次々と酒を飲み干す姿に会場が大いに沸きました。その後、東常務による乾杯の音頭を合図として、祝宴が華やかに幕を開けました。

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「私は誰でしょう?」で盛り上がりました
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「私は誰でしょう?」で盛り上がりました
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営業推進部による「ヤングマン」
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還暦者による「さらば青春」



わたしは、いろんな方々とお酒をついだりつがれたりしながら、大いに語り合いました。やはり、祝宴で飲む酒は格別です。
その後は、「わたしは誰でしょう?」のアトラクションやカラオケタイムで楽しみました。営業推進部の若手たちが西城秀樹の「ヤングマン」を熱唱し、還暦者である出口さんが小椋佳の「さらば青春」をしっとりと歌い上げました。

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今日は祭りだ! 祭りだ!
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男は〜ま〜つ〜り〜を〜♪



最後は、わたしの番が来ました。わたしは最初に「こんばんは、日本ボクシング連盟の山根でございます」と大ボケをかましてから、会場からのリクエストにより、北島三郎の「まつり」を歌いました♪ 
イントロの部分で、「年がら年じゅう、お祭り騒ぎ。初宮祝に七五三、成人式に結婚式、長寿祝に葬儀を経て法事法要・・・人生は祭りの連続でございます。今日は合同還暦祝いとあっちゃ、こりゃめでたいなあ〜。今日は祭りだ! 祭りだ!」と言ってから、歌い出しました。わたしが「男は〜ま〜つ〜り〜を〜♪」と歌い始めると、大いに盛り上がりました。

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歌いながら会場を練り歩く!
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還暦者のみなさんとガッチリ握手!



途中、還暦者のみなさんと握手をしながら会場を回りました。次第に「祭りだ、祭りだ♪」の歌詞を「祝いだ、祝いだ♪」に替え、最後は「これが日本の祭り〜だ〜よ〜♪」の歌詞を「これが合同還暦祝い〜だ〜よ〜♪」に替えて歌い上げると、興奮が最高潮に達しました。歌い終わって、「イエ〜イ!」と叫んでから「還暦者のみなさん、今日はおめでとうございました!」と言ったところ、割れんばかりの盛大な拍手をいただきました。

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魂を込めて歌いました♪
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これが合同還暦祝い〜だ〜よ〜♪




その後、次年度の還暦対象者の紹介がありました。
最後は、サンレー名物「末広がりの五本締め」です。この「人間関係を良くする魔法」は、全国的にもすっかり有名になりました。今夜は、松田取締役がしっかりと締めてくれました。それから「閉会のことば」があり、還暦者が退場して、出口で送賓してくれました。

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最後は「末広がりの五本締め」で・・・
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還暦者退場のようす



昨年に続いての行事でしたが、今年も大いに盛り上がりました。
わたし自身も大変楽しく時間を過ごすことができ、大満足です!
還暦者のみなさん、今日はまことにおめでとうございました。
これからも、どうぞお元気で頑張ってください!



2018年8月28日 一条真也

さくら散る・・・

一条真也です。
昨夜、漫画家のさくらももこさんが亡くなっていたことを知り、驚きました。15日午後8時29分、乳がんのため死去されたそうです。53歳でした。

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今日の各紙朝刊



さくらさんは、静岡県清水市(現静岡市)出身。
1984年、短大在学中に漫画家デビュー。86年から漫画雑誌「りぼん」で「ちびまる子ちゃん」を連載開始。自身の少女時代をモデルに小学生「まる子」の日常をユーモラスに描き、89年に講談社漫画賞を受賞しました。当時、わたしは広告代理店のマーケティング・プランナーでしたが、日経流通新聞のトレンド座談会で「ちびまる子ちゃん」について話した記憶がありました。それほど、あの作品の登場は衝撃的でした。




90年からはアニメがフジテレビ系で放送、さくらさんが作詞したテーマ曲「おどるポンポコリン」は日本レコード大賞を受賞。幅広い世代に親しまれ、現在まで続く国民的長寿アニメとなりました。昭和50年代を舞台にしており、劇中に西城秀樹さん、山本リンダさんなどの実在の有名人も登場し、再びその人気が再燃するきっかけとなりました。
「ウゥ〜ン」「いけずぅ〜」といった登場人物の口癖が子どもたちの流行語となり、90年10月28日には、オンライン調査が始まった77年9月以降のアニメ歴代1位となる最高視聴率39・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しています。「サザエさん」と並ぶ国民的アニメ番組となりました。

もものかんづめ (集英社文庫)

もものかんづめ (集英社文庫)



漫画は、シリーズ累計3200万部以上を記録。エッセー集『もものかんづめ』『さるのこしかけ』もベストセラーとなりました。わたしは、さくらさんのエッセー集をすべて読んでいますが、日常生活の中のささやかな「しあわせ」を綴っていて、心が洗われる思いでした。わたしの長女もさくらさんの大ファンで、訃報に接し、言葉を失っていました。
じつは、26日の日曜日に、わたしは「ちびまる子ちゃん」の放送を久々に観たのです。たまたまテレビをつけながら1人で食事中だったこともあって、2話すべてを観ました。子どもたちが成長した今、本当に10年ぶり以上となる久々の「ちびまる子ちゃん」で、なつかしく感じました。
その翌日の訃報でしたので、驚きました。




それにしても、15日に亡くなっていたとは・・・・・・。
逝去から12日も経っているではないですか。残念です。
さくらさんは顔も本名も非公開という主義でしたが、せめて「お別れ」のときぐらいはその当日に知りたかったと思うファンは多いでしょう。告別式はすでに近親者で行ったそうですが、どうか、多くのファンのために「お別れの会」をぜひ開いていただきたいと願っています。「ちびまる子ちゃん」の大スターだった西城秀樹さんも、ファンのための「お別れの会」を開いたのですから・・・・・・。そうしなければ、ファンの悲しみの行き場がありません。集英社やフジテレビなどの関係者のみなさん、どうかよろしくお願いいたします。最後に、さくらももこさんの御冥福を心よりお祈りいたします。



2018年8月28日 一条真也

2018-08-27

冠婚・衣裳責任者会議  

一条真也です。
27日の午後から、サンレーグループ冠婚・衣裳責任者会議が開催されました。会場は、松柏園ホテルのバンケット「ザ・ジュエルボックス」でした。各地から、わが社の誇る“むすびびと”たちが集結しました。

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最初はもちろん一同礼で・・・
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冠婚・衣裳責任者会議での訓話のようす



17時から、わたしが「社長訓話」を行いました。わたしはまず、ブログ「アップデートする冠婚葬祭」で紹介したダイエー凋落、紅白歌合戦の視聴率低下の背景にあった時代の変化について話しました。それから、ネットで読んだ「とんねるずがここまで時代錯誤になったワケ」という記事の内容を紹介し、そこから冠婚葬祭業が学ぶことを考えてみました。

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ダイエー凋落の背景について
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紅白視聴率低下の背景について



フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」30周年記念のスペシャル番組で石橋貴明扮する「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」が登場。これが物議を醸し、最終的にフジテレビの宮内正喜社長が謝罪するに至りました。LGBTをはじめ、性的マイノリティへの理解が進みつつある昨今、こうした差別的な表現は許せません。ブライダルの世界もLGBTと無関係ではいられません。わたしたちも、正しい対応に努めたいものです。

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パワハラもヤンキー文化も終わりです!



また、とんねるずは「パワハラ芸」がウリでしたが、これも今の時代には合いません。同様に、日大のアメフト部とか日本ボクシング連盟の一連の問題から、「体育会」的な体質というものに国民が強い嫌悪感を示しているという風潮があります。これまで日本の結婚披露宴では、「パワハラ」や「体育会」を連想させる暴露ネタなどが流行していた時期もありました。大手の商社でも、若手男性社員が全裸になる余興などが伝統だったそうです。良識ある親族の眉をひそめさせていたものですが、ヤンキー文化が完全に終わりつつある今、このへんの問題についても考える必要があることは言うまでもありません。わが社のブライダル・スタッフは、お客様が恥をかかないように適切なアドバイスをすべきです。

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「ブロックチェーン」とは何か?



それから、ブライダルの話題を超えて、社会全体の問題を語りました。あと半年で「平成」が終わります。日本のみならず、世界全体が猛烈なスピードで変化していますが、その中心にあるのがWebの世界です。
金融とテクノロジーを掛け合わせたものを「フィンテック」といいますが、その代表例がビットコインなどの「仮想通貨」です。その「仮想通貨」が通貨として機能し、サービスが成り立つ上で非常に重要な技術と言われているのが「ブロックチェーン」です。

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互助会経営も根本的に変わる!



ブロックチェーンは分散して管理されるので、ビットコインを利用しているあらゆるユーザーのコンピューターに保存されます。銀行のような特定の管理機関がないため、権限が一箇所に集中することはありません。そのためシステム障害に強く、かつ低コストで金融サービスが運用できると期待されているそうです。このようなシステムが本当に普及すれば、銀行そのものの存続も危うくなるわけで、時代の変化の凄まじさを痛感します。わたしたち冠婚葬祭互助会の経営も根本的に変わることが予想されます。

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Web3.0革命とは?



ブロックチェーン技術の浸透によって、Webは「3.0」にシフトする可能性があります。これまでの流れを俯瞰すると、以下のようになります。
■Web1.0(1995〜2005)ホームページの時代
■Web2.0(2005〜2018)SNSの時代
■Web3.0(2018〜)ブロックチェーンの時代
Web3.0には、以下のような特徴があります。
(1)非中央集権、分散的
(2)データは企業ではなく、ユーザーが保有
(3)相互運用性がある
(4)ボーダーレス
(5)不正侵入やデータ漏洩の劇的な減少
(6)サーバーダウンなし

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社会はどのように変わるか?



インターネット人口は世界で40億人近いとされています。
膨大な量のデータが、Amazon、Facebook、Twitterといった巨大怪獣のようなIT企業が管理する中央集権型のサーバーに蓄積されていきました。個人情報は極めて価値が高い資産であったわけですが、Web3.0革命によって、権力と情報は、現代の巨大怪獣たちに集中させるのではなく、データの持ち主の手に戻っていくことになるでしょう。

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「仏教3.0」「神道3.0」とは?



この「Web3.0革命」は一種の進化論といえますが、形骸化が叫ばれている日本仏教にこの視点を持ち込んだのがブログ『アップデートする仏教』で紹介した本を書いた藤田一照氏と山下良道氏です。
それによれば、以下のように説かれています。
■仏教1.0(檀家制度に支えられた葬式仏教・コミュニティ仏教として形骸化していった日本の大乗仏教)
■仏教2.0(瞑想修行の実践的プログラムと実修を具体的に提示したテーラワーダ仏教
■仏教3.0(テーラワーダ仏教による批判的吟味を踏まえて仏教本来の瞑想修行を取り戻した大乗仏教)

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宗教の世界も激変する!



そして、宗教哲学者の鎌田東二氏は、ブログ『天河大辨財天社の宇宙』で紹介した柿坂神酒之佑氏との共著で次のような三種神道を示しています。
■神道1.0(天皇制を頂点とした律令体制以降の神社神道や近代のいわゆる国家神道)
■神道2.0
(天皇制以前から存在していた神祇信仰や自然崇拝を中核とした自然神道や古神道)
■神道3.0
(自然神道を核とし国家神道を内在的に批判突破した神神習合や神仏習合や修験道をも内包する生態智神道)

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冠婚葬祭はどう変わる?
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冠婚葬祭3.0とは?



わたしは「仏教3.0」や「神道4.0」だけでなく「冠婚葬祭3.0」についても考えるべき時期が来ていると思います。「寺院消滅」や「神社消滅」が叫ばれている昨今ですが、制度疲労を迎えているのは、けっして日本仏教や神道だけではないのです。とりあえず、次のように考えてみました。
■冠婚葬祭1.0
(戦前の村落共同体に代表される旧・有縁社会の冠婚葬祭)
■冠婚葬祭2.0
(戦後の経済成長を背景とした互助会の発展期における華美な冠婚葬祭)
■冠婚葬祭3.0
(無縁社会を乗り越えた新・有縁社会の冠婚葬祭)

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無縁・無婚・無葬社会を乗り越えろ!



無縁社会は、無婚社会や無葬社会を招きました。いま、七五三も成人式も結婚式も、そして葬儀も大きな曲がり角に来ています。現状の冠婚葬祭が日本人のニーズに合っていない部分もあり、またニーズに合わせすぎて初期設定から大きく逸脱し、「縁」や「絆」を強化し、不安定な「こころ」を安定させる儀式としての機能を果たしていない部分もあります。いま、儀式文化の初期設定に戻りつつ、アップデートの実現が求められています。「冠婚葬祭3.0」、さらには「冠婚葬祭4.0」の誕生が待たれているのです。

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懇親会の冒頭で挨拶する佐久間会長
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冠婚事業の将来ヴィジョンを述べました



社長訓話が終わった後は、松柏園の大広間で懇親会が開かれました。最初に佐久間会長が挨拶し、「わが社の仕事は、冠婚・葬祭・互助会からなる三位一体の事業です。三方良しの精神で頑張りましょう。今の日本が最も困っている問題は、少子高齢化です。婚活で世直しをしながら、わが社の冠婚部門の発展にもつなげていただきたい!」と述べました。

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わたしも挨拶しました



続いて、わたしも挨拶しましたが、まずは「日本ボクシング連盟の山根でございます」と大ボケをかまし、緊張気味だった場の空気を和らげました。それから、「日大アメフト部から日本ボクシング連盟に至る一連の事件を見てもわかるように、体育会=パワハラの時代は完全に終わりです。わが社のミッションは『人間尊重』です。パワハラもセクハラもないハートフルな職場づくりに努めましょう!」と呼びかけました。
それから、東常務の音頭で乾杯しました。

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懇親会のようす



各地から参集したみなさんは、お酒や料理を楽しみながら会話の花を咲かせました。最後は、北陸本部の小久保事業部長による中締めの挨拶でした。小久保事業部長は、 サンレー・オリジナルの「末広がりの五本締め」で締めました。これをやると、みんなの心が本当にひとつになる気がします。その後も、松柏園のラウンジで二次会が行われました。わが社のコンパは和気あいあいと続いたのであります。



2018年8月28日 一条真也

『満願』 

満願 (新潮文庫)


一条真也です。
『満願』米澤穂信著(新潮文庫)を読みました。
2014年に単行本が刊行されたミステリー短篇集です。
最近、NHKでドラマ化もされたベストセラーです。著者は1978年岐阜県生れ。2001年、『氷菓』で角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー。11年、『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞を受賞。14年、本書『満願』で山本周五郎賞を受賞しています。

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本書の帯



帯には、「TVドラマ化!」「ミステリーランキング3冠」「短篇集の金字塔!」として、「万灯」主演の西島秀俊、「夜警」主演の安田顕、「満願」主演の高良健吾という3人の俳優の写真が使われています。

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本書の帯の裏



帯の裏には、「『満願』米澤穂信【山本周五郎賞受賞作】」「磨かれた文体、完璧な技巧。至高のエンターテインメント!」と書かれ、さらに「史上初ミステリー3冠!」として、以下のように書かれています。
第1位 このミステリーがすごい! 2015年版(宝島社)
第1位 ミステリが読みたい! 2015年版版(早川書房)
第1位 週刊文春ミステリーベスト10 2014年版(文藝春秋)



カバー裏表紙には、以下の内容紹介があります。
「『もういいんです』人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが・・・・・・。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる『死人宿』、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の『柘榴』、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作『万灯』他、全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞」



本書には以下の6つの短篇小説が収められ、最後には、文芸評論家の杉江松恋氏による「解説」が置かれています。
「夜警」
「死人宿」
「柘榴」
「万灯」
「関守」
「満願」



ブログ『出会いなおし』に「出版寅さん」こと内海準二さんのことを書いたところ、それを読んだ内海さんから以下のメールが届きました。
「ありがとうございます。本当に、あんな偶然の電話があるでしょうか。今、思い出しても胸が熱くなります。早速、読みます。定期的に小説を読まれているとのこと。その研鑽に頭が下がります。『満願』は読まれましたか。同じく短編集ですが、表題作は儀式の大切さを思いました」
わたしは早速、『満願』を取り寄せて読んでみました。非常に読みやすく、また面白くて、文庫本で約420ページありますが、一晩で読了しました。



表題作の「満願」は、先祖を大切にする女性の物語ですが、正直、リアリティに欠けると思いました。殺人を犯す女性があまりにも古風で、昭和50年代という時代設定に違和感がありました。さらにNHKドラマでは、時代設定が平成になっており、これはどう見ても無理があります。
リアリティといえば、両親が離婚する美しい中学生姉妹を描いた「柘榴」にも現実感がありません。というより、親権が定まっていないのに離婚が成立するというのは法律的に間違っているのではないでしょうか。そのへんのチェックを作家や出版社はしなかったのが不思議です。



それでも、この短編集は面白いです。トリックを推理したり、謎解きを楽しむ本格ミステリーではなく、人間の心の闇に迫った作品ばかりです。「解説」で、文芸評論家の杉江松恋氏はこう書いています。
「なぜそれは起こったのか。『満願』は、人間の不可解な心理を謎の中心に据えた作品集である。やむにやまれず他人に手をかける、あるいは自らの体を傷つけてしまう。そうした強い動機がどの作品にも描かれている。人の心は孤絶しており、中の動きは外部から窺い知れない。深奥で熟成されていったものが結晶した形を、米澤は各篇の最後に明かす。それぞれの結果はそれぞれの必然である。そうするしかなかった、という呟きを聞きながら、ああ、なんと切実な、と読者は畏怖の念に打たれる。人間が孤独な存在であるということを思い知らされる短篇集だ」



『満願』に収められている作品は、すべてがミステリーではありません。松本清張を思わせるオチの「夜警」や「万灯」は社会派ミステリーといった趣がありますが、「柘榴」はダーク・ファンタジー、高橋克彦の短篇を思わせる「死人宿」や「関守」はホラーに分類できるかもしれません。総じて、6つの短篇は後味が悪いです。読者は謎が解けたカタルシスを一切味わうことができません。非常に嫌な気分で作品を読み終えなければなりません。それが一種の刺激となって、この短篇集はベストセラーになったようにも思えます。いわば、本書は「奇妙な味の短篇集」と呼べるのではないでしょうか。




6つの作品は、いずれも映像的に描かれており、ドラマ化がしやすいように思いました。すでにドラマ化された「夜警」「万灯」「満願」以外の作品でも、読みながらドラマ化した際のキャストを想像してみました。「死人宿」の主人公の証券マンは椎名桔平、旅館の仲居になった女性は真木よう子、「柘榴」の美しき姉妹は広瀬アリスと広瀬すず、そして「関守」に登場するライターはリリー・フランキー、食堂の老婆は樹木希林という、ブログ「万引き家族」で紹介した映画のコンビが心に浮かんできました。これらのキャスティングは厳密に言えば年齢的に合わないでしょう。あくまでもイメージです。



「関守」といえば、主人公の男性についての以下の描写があります。
「ライターを職業としてから、7年になる。スポーツ系が専門のライターになりたかった。中でも、格闘技。ボクシングやレスリングに強みがあり、剣道や柔道などの武道系もひととおりは書けるつもりで仕事を始めた。ゆくゆくは相撲の記事も書いて、名と格を上げていきたかった。大学で俺をかわいがってくれた先輩が、一足先にライターとして名を成していた。そのひとの紹介でスポーツ雑誌にいくつか記事を書き、2年後には定期的に仕事を持たせてもらえるようになった」



しかし、ライターになった主人公は、次第に気づいていくのでした。
「自分はスポーツについて詳しいつもりでいたけれど、実は俺程度の知識を持つ人間はありふれているのだ、と。それはあまりショックではなかった。知識の欠如は補えばいい。――だが、より致命的なことに、自分は別にスポーツが好きではないと気づいてしまったのだ。華やかな世界戦には食いついても、泥くさいノンタイトルマッチや前座戦には気持ちが冷えていく。期待の新人を自分で見つけることを面白がれず、誰かが騒ぎ出してから後追いすることしかできない。要するに、最も得意だと思っていたスポーツの分野でさえ、俺は浮ついた興味しか持っていなかったということだ」と書かれているのですが、これを読んだとき、わたしはドキッとしました。



わたしも大の格闘技好きで、いつかは格闘技についての本も書きたいなどと思っていたのですが、自分もビッグマッチには興味を持っても、泥くさいノンタイトルマッチや前座戦にはあまり興味がないことに気づきました。きっと、わたしには「三度の飯より格闘技が好き」などと言える資格はないのでしょう。それを知って、少しだけ寂しい思いをするとともに、1人の読者の心の隙間を的確に衝いてくる著者の非凡さに感服しました。
米澤穂信という作家は今回初めて知りましたが、これから東野圭吾クラスの大物、さらには松本清張クラスのレジェンドになる可能性を秘めているように思います。早速、他の著作を数点、アマゾンで注文しました。

満願 (新潮文庫)

満願 (新潮文庫)



2018年8月27日 一条真也

2018-08-26

「検察側の罪人」

一条真也です。
25日、東京から北九州に戻ってきました。
じつは非常に不愉快な出来事があったので、気分転換に映画を観ることにしました。24日から公開の日本映画「検察側の罪人」をレイトショーで観ました。キムタクとニノの初共演という話題作ですが、面白かったです。




[ヤフー映画の「解説」には、以下のように書かれています。
「『クローズド・ノート』『犯人に告ぐ』などの原作で知られる雫井脩介のミステリー小説を、木村拓哉と二宮和也の初共演で映画化。東京地方検察庁を舞台に、人望の厚いエリート検事と彼に心酔する新米検事がある殺人事件の捜査をめぐってすれ違い、やがて二人の正義がぶつかり合うさまが映し出される。『突入せよ!「あさま山荘」事件』などの原田眞人監督が、正義の意味を問うドラマを骨太に描き出す。木村と二宮の演技対決に注目」

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また、ヤフー映画の「あらすじ」には以下のように書かれています。
東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め・・・・・・」




観賞前は、キムタクとニノの初共演という話題性から「ザッツ・ジャニーズ」みたいな派手な作品をイメージしていたのですが、いやはや硬派で見応えのある映画でした。ニノのキレた演技は最高でしたし、それに動揺する吉高由里子の表情も良かったです。予想以上に、演技で魅せる映画でした。
ちょっと太平洋戦争のインパール作戦のエピソードが唐突な印象がありましたし、ネオナチまで持ち出して、日本が右傾化しているのを強調しすぎのきらいがあることも気になりました。オーナーが右翼というビジネスホテルチェーンなど、モデルが一発でわかってしまうのも興醒めでしたね。




あと、葬儀でヘンテコリンなパフォーマンスを披露する集団も不気味でしたし、キムタク演じる最上が他人の誕生日をすべて記憶する特殊能力の持ち主という設定にも違和感をおぼえました。このへんは原作の内容に沿ったのでしょうが、意味のない無駄なエピソードのように感じました。さらには、殺人事件の容疑者である松倉の容姿の描き方も不愉快でした。
まあ、「検察側の罪人」では検察の内部は詳しく描かれていますので、法曹界を目指す学生などには参考になるのではないでしょうか。現在、東京にある大学の法学部法律学科に通っている次女も観るといいかも?

論語 (岩波文庫 青202-1)

論語 (岩波文庫 青202-1)



この映画には「正義とは何か」といったテーマがあるのでしょうが、反戦とか反原発とか基地反対とか唱えている人々は、自分たちは「正義」のために戦っていると信じていますね。しかし、100人いれば100の正義があるわけで、そんなものは所詮、主観に過ぎないという見方もできます。
「正義」について考えた人物に孔子がいます。『論語』の「為政」篇には、「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉が出てきます。ここで、孔子は「勇」を「正義を実行すること」の意味で使っています。




2008年6月、東京で「秋葉原事件」が発生し、7人が死亡、10人が重軽傷を負いました。多くの人々が事件発生時に被害者の救助に協力し、警視庁は72人に感謝状を贈ったといいます。救護中に容疑者に刺されて負傷した3人には、警視総監から感謝状が贈られた。私は感謝状を贈られた方々を心から尊敬し、同じ日本人として誇りに思います。中には、被害者の救護中に刺されたため命を落とした方もいました。痛ましい限りですが、この方々は本当の意味で、正義を実行した「勇気」のあった人々です。




また、「悪」を憎む心が「正義」であるとも考えられます。
麻原彰晃率いるオウム真理教が起こした一連の犯罪は明らかな「悪」として、日本中の人々が憎みました。反戦とか反原発とか基地反対を唱える人々には死刑反対論者も多いように思えますが、麻原をはじめとしたオウム幹部の死刑執行の前には反対の声は小さかったように思いました。オウムはそれほど巨大な「悪」だったのかもしれません。ネタバレにならないように注意して書きますが、この映画に登場する松倉という男の最期を知って、「天罰が当たった!」とカタルシスをおぼえた人もいたはずです。

わが人生の「八美道」

わが人生の「八美道」



わたしの父は、「正義」よりも「美」を重視しています。父は、礼法を学び、おじぎを極め、会社を興しましたが、すべてが「美」を追い求めてきた気がするそうです。父は著書『わが人生の「八美道」』(現代書林)の「まえがき」に「『正しいか、正しくないか』――私にはわかりません。『美しいか、美しくないか』――これはわかります。『美』を唯一無二の基準にして、生きてきたような気が致します。自然の美しさに学び、心の美しさに涙し、無理のない美しい流れを大切にしながら生きてきました。ささやかではありますが、その行いのすべてが、今日ある私の姿です。良し悪しは他人様に評価して頂きたいと存じます」と書いています。わたしも、「正しさ」よりも「美しさ」を目指して生きたほうが道を踏み外さないように思います。




「検察側の罪人」の話に戻ります。
検事役のキムタクとニノは、どちらも素晴らしい演技でした。
2人もスーツ姿もよく似合っていました。思ったのですが、検事役も悪くなかったですが、彼らには刑事役をやらせてみたいです。TOKIOの長瀬智也とか松岡昌宏なども刑事役が意外にハマるように思います。かつて、石原プロが「太陽にほえろ!」や「西部警察」で一世を風靡したように、ジャニーズ事務所も自ら刑事ドラマを制作してみてはどうでしょうか?




石原裕次郎のようなボス役は、やっぱり「マッチ」こと近藤真彦でしょうか。ナンバー2に「ヒガシ」こと東山紀之、ナンバー3が木村拓哉で、武闘派の長瀬智也&松岡昌宏、そして岡田准一、二宮和弘、山下智久、錦戸亮、横山裕あたりの演技派をズラリと並べれば、堂々のチームが結成できるのではないでしょうか。まあ、マッチとヒガシの演技力は「?」ですが、彼らは上席に座っているだけでいいのです。




SMAPの解散を見てもわかるように、いつまでもタレントをアイドルとして歌わせているわけにもいかないのですから、ジャニーズは刑事ドラマ進出を真剣に考えてみるといいと思います。それにしても、映画ポスターのキムタクとニノの顔がネットにもUPされているのを見て、「ああ、ジャニーズも少しは変わってきているんだなあ・・・」としみじみと思いました。
同じ事務所に所属しているにもかかわらず、SMAPと嵐のマネジメント側が対立して、結果、SMAPは不本意な解散を強いられました。そのとき大いに悲しみ嘆いたファンたちは、この映画をどんな思いで観るのでしょうか?
わたしは、「ある意味で、この映画を観ることは、SMAP解散の悲嘆を癒すグリーフケアになるのではないか」と思いました。



2018年8月26日 一条真也

2018-08-25

縄文展   

一条真也です。
東京に来ています。これから北九州に帰ります。
24日、ブログ「エンディング産業展講演」で紹介したように、「人生の修め方〜『終活』の新しいかたち〜」というテーマで講演を行いました。その後、有明の東京ビッグサイトから上野の東京国立博物館に向かいました。同博物館で開催中の「縄文〜1万年の美の鼓動」展を見るためです。

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「縄文展」を訪れました
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入口のようす



公式HPには、以下のように書かれています。
「今から約1万3000年前、氷期が終わりに近づいて温暖化が進み、入り江や干潟が生まれ、現在の日本列島の景観が整いました。この頃に日本では土器作りが始まります。縄文時代の幕開けです。 当時の人びとは、自然環境を生かして狩猟や漁撈、採集による生活を営んでいました。彼らが日々の暮らしのなかで作り出した、土器や石器、土偶や装身具などのさまざまな道具は、力強さと神秘的な魅力にあふれています。躍動感あふれる《火焰型土器》やユニークな姿形をした《遮光器土偶》は、縄文時代の造形美を象徴するものとして広く知られていますが、1万年続いた縄文時代には、まだまだ知られていない多彩な造形が数多くあります。
本展では『縄文の美』をテーマに、縄文時代草創期から晩期まで、日本列島各地で育まれた優品を一堂に集め、その形に込められた人びとの技や思いに迫ります。縄文時代1万年にわたる壮大な『美のうねり』をぜひご覧ください」




また、公式HPの「みどころ」には、「縄文時代のはじめからおわりまで、日本列島の北から南まで、時代・地域を超えて『縄文の美』が集結」として、以下のように書かれています。
「縄文時代は約1万年ものあいだ続き、東西3000kmを越える日本列島に広く展開しました。本展では縄文時代のスケール感をそのままに、その始まりから終わりまで、北は北海道から南は沖縄までを取り上げ、かつてない規模で『縄文の美』を紹介します。時期や地域を飛び超えて縄文の美を総覧し、その移り変わりや広がり、そして奥深さを体感していただきます。縄文人が生き抜くために生み出した簡素ながらも力強い形、森や海への感謝や命への敬いのなかで作りだされた神秘の形に圧倒されることでしょう」




また公式HPの「みどころ」には、「史上初! 縄文の国宝全6件集結」として、以下のように書かれています。
「縄文時代の遺跡は、これまでに9万件を超える数が確認されていますが、数多ある縄文時代の出土品のなかでも国宝はたったの6件。造形の極みともいえるこの6件すべてが、初めて勢ぞろいします!」
国宝の6件とは、土偶「中空土偶」、土偶「仮面の女神」、土偶「縄文の女神」、土偶「合掌土偶」、土偶「縄文のビーナス」、「火焔型土器」です。




予想通りに来場者が多く、なかなかゆっくりと鑑賞するというわけにはいきませんでした。しかし、それなりに、縄文の芸術の素晴らしさを感じることができました。装飾豊かな縄文土器や大地母神を連想させる土偶からは「儀式」のイメージが強く湧き上がってきます。芸術も儀式もシンボルを操ることにほかなりませんが、両者の深い関連性を確認できました。短い時間ではありましたが、縄文の世界を堪能することができました。

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縄文の世界を堪能しました



ところで、わたしが「縄文展」を訪れたのは24日(金)です.
なんと、この日に「バク転神道ソングライター」こと鎌田東二先生も同展を訪れておられたそうです。28日にアップした鎌田先生との往復WEB書簡の「ムーンサルトレター」第160信の中で知りました。
鎌田先生は、「いやあ〜。凄かった。縄文美。縄文芸術衝動。その造形力。デザイン力。発想力。多様性。実に見事です。この縄文の生命エネルギー、縄文の奔放、縄文の多様、縄文の過剰、縄文の根源、縄文の祈り・祭り・呪術、縄文が発信する超時間的未来、そのすべてが、わたしたちの想像力と野生力を刺激しますね。大変刺激されまくりました」と書いています。
もともと、わたしは「縄文展」の存在をブログ「渋谷の夜」に書いた鎌田先生や考古学者の石井匠氏との会食の席で知ったのですが、魂の義兄弟が同じ日に同じ場所を訪れ、同じものを観て、魂を震わせていたとは驚きです。わたしたちは「縄文」のエネルギーに引き寄せられたのかもしれません。

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「縄文」のエネルギーに引き寄せられた?



2018年8月25日 一条真也