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佐久間庸和の天下布礼日記

2017-02-27

TNCニュース取材




27日は朝からサンレーグループ各社の決算報告がありました。税理士の先生方をお呼びして、各地から本社を訪れた本部長や事業部長の報告を聞き、決算書にサインをしました。
予想していたよりも早く終了したため、今日は仕事がはかどりました。

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共同通信社配信のネット記事



夕方からは、テレビ西日本(TNC)のニュースの取材を受けました。テーマは「宇宙葬」です。
ブログ「共同通信社取材」で紹介したように、昨年12月9日に、テーマは「宇宙葬」を中心に新しい「葬」のあり方について、共同通信社から取材を受けました。その記事は12月30日の全国の各紙朝刊に掲載されましたが、それを見たTNCの方から「ぜひ取材を」との連絡があったのです。わたしは、サンレー創立50周年記念の台湾旅行を間近に控えており、また次回作『人生の修め方』の再校もしなければならないので、多忙を理由にお断りしました。

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テレビ西日本の岸本貴博さんと



その後、テレビ西日本の報道局報道部の岸本貴博さんから以下のメールが届きました。
そこには、以下のような内容が書かれていました。
「今回、放送を予定している『宇宙葬』をテーマにしたリポートの狙いは、まだ一部の方々に限られているとはいえ、民間人でも宇宙との関わりを持てる時代に突入しはじめているということを伝えることにあります。その取材過程で、御社がこの分野への参入を目指していることを知り、取材依頼をお願いさせて頂く次第です」
また、メールの最後には「私は、原爆投下を巡る長崎と小倉の関係についても強い関心を持ち、おととしドキュメンタリーも製作させていただきました。そのことについても、真摯な態度で向き合っていらっしゃる佐久間社長に敬意を表し、御礼を申し上げたいです。お忙しいところ、大変恐縮ですが、是非とも、取材の主旨をご理解いただきまして、ご協力を改めてお願いする次第です。よろしくお願い致します」と書かれていました。

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インタビュー取材のようす
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質問にお答えしました



この岸本さんの真摯な想いを知り、わたしは意気に感じました。それで、なんとか時間をやりくりして、今回の取材を受けることにさせていただいた次第です。
まず最初に、「宇宙葬の事業を始めようと思ったきっかけは?」という質問があり、わたしは以下のようにお答えしました。本計画については、米サンフランシスコに本社を置く「エリジウム・スペース社」との提携により実施することになりますが、同社と組むきっかけとなったのは、同社のCEOトーマス・シヴェ氏のインタビュー記事をWEB上で読ませていただいたのがきっかけでした。同氏は、元NASAの技術者で、なんとハッブル望遠鏡の開発者でもあります。その彼が、宇宙ベンチャーに関する情報サイトとして有名な「アストロプレナー」でインタビューに答えています。彼は、「宇宙葬が日本人の葬送の文化にどのような影響をもたらすと考えていますか?」との質問に対し、「実際、私が調査したところ、日本人の中に最も早く宇宙葬を考えた一人がいます。一条真也という作家で、1980年代にとても素晴らしい本(『ロマンティック・デス』)を書いています。 彼は日本の葬儀の未来に対してビジョンを抱いていました。死というものを地上から天へと解き放つ時期が来た、と。 死に対する価値観を変えていくという面で、私は彼に共感し『よしやろう!』と思いました」と答えています。
その後、わたしは同氏とお会いし、宇宙葬の事業を実行することを決めました。

ロマンティック・デス―月を見よ、死を想え (幻冬舎文庫)

ロマンティック・デス―月を見よ、死を想え (幻冬舎文庫)



すると、今度は「佐久間社長が、今から26年前に、『ロマンティック・デス』を執筆した当時から現在に至るまでの宇宙に対する熱い思いをお聞かせください」とのことで、わたしは以下のようにお話しました。わたしたちの肉体とは星々のかけらの仮の宿であり、入ってきた物質は役目を終えていずれ外に出てゆく、いや、宇宙に還っていくのです。宇宙から来て宇宙に還るわたしたちは、いわば「宇宙の子」なのです。
わたしは「死は不幸ではない」ということを日頃から考えています。日本では、人が亡くなったときに「不幸があった」などと言いますね。わたしは、「これは絶対におかしい」と感じたのです。わたしたちは、みな、必ず死にます。死なない人間はいません。いわば、わたしたちは「死」を未来として生きているわけです。その未来が「不幸」であるということは、必ず敗北が待っている負け戦に出ていくようなものです。

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死は不幸ではない!



わたしたちの人生とは、最初から負け戦なのか。どんな素晴らしい生き方をしても、どんなに幸福感を感じながら生きても、最後には不幸になるのか。亡くなった人は「負け組み」で、生き残った人たちは「勝ち組」なのか。わたしは、そんな馬鹿な話はないと思いました。わたしは、「死」を「不幸」とは絶対に呼びたくありません。なぜなら、そう呼んだ瞬間、わたしは将来かならず不幸になるからです。死は決して不幸な出来事ではありません。愛する人が亡くなったことにも意味があり、あなたが残されたことにも意味があるのだと確信しています。そして、人が亡くなっても「不幸があった」と言わなくなるような葬儀の実現をめざしています。
そこで、わたしは天上の月に気づいたのです。ですので、わたしとしては、宇宙全体というよりも月に対して強い想いがあります。

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なぜ月なのか?



続いて、わたしは「なぜ月なのか?」についてお話しました。
月は日本中どこからでも、また韓国や中国からでも、アメリカからでも見上げることができます。その月を死者の霊が帰る場所とすればいいのではないかと思ったからです。これは決して突拍子もない話でも無理な提案でもなく、古代より世界各地で月があの世に見立てられてきたという人類の普遍的な見方を、そのまま受け継ぐものです。世界中の古代人たちは、人間が自然の一部であり、かつ宇宙の一部であるという感覚とともに生きていました。そして、死後への幸福なロマンを持っていました。その象徴が月です。人類は、月を死後の魂のおもむくところと考えたからです。月は、魂の再生の中継点と考えられてきたのです。多くの民族の神話と儀礼のなかで、月は死、もしくは魂の再生と関わっています。規則的に満ち欠けを繰り返す月が、死と再生のシンボルとされたことはきわめて自然だと言えます。

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岸本さんの質問を聴く



月は、あらゆる宗教の発生と深い関わりがあります。
特に、仏教とは深い関わりがあります。ブッダは、満月の夜に最古の経典である「慈経」の教えを説きました。ミャンマーをはじめとする東南アジアの仏教国では今でも満月の日に祭りや反省の儀式を行います。仏教とは、月の力を利用して意識をコントロールする「月の宗教」だと言えるでしょう。仏教のみならず、神道にしろ、キリスト教にしろ、イスラム教にしろ、あらゆる宗教の発生は月と深く関わっている。そのように、わたしは考えています。

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考えながら、お答えしました



宇宙から来て宇宙に還るわたしたちは、宇宙の子です。
そして、夜空にくっきりと浮かび上がる月は、あたかも輪廻転生の中継基地そのものと言えます。人間も動植物も、すべて星のかけらからできている。その意味で月は、生きとし生ける者すべてのもとは同じという「万類同根」のシンボルでもあります。かくして、、わたしは、月に「万教同根」「万類同根」のシンボル・タワーとしての「月面聖塔」を建立し、レーザー(霊座)光線を使って、地球から故人の魂を月に送る「月への送魂」を思い立ち、実現をめざして、いろいろな場所でその構想を述べ、賛同者を募っています。

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インタビュー取材のようす



さらに、わたしは「ムーン・ハートピア・プロジェクト」について以下のように述べました。
月に人類共通の墓があれば、地球上でのさまざまなお墓の問題も解消できますし、世界中どこの夜空にも月は浮かびますから、それに向かって合掌すれば、あらゆる場所で死者の供養をすることができます。また、遺体や遺骨を地中に埋めること、つまり埋葬によって死後の世界にネガティブな「地下へのまなざし」を持ち、はからずも地獄を連想してしまった生者に、ポジティブな「天上へのまなざし」を与えることができます。そして、人々は月を霊界に見立てることによって、死者の霊魂が天上界に還ってゆくと自然に思い、理想的な死のイメージ・トレーニングを無理なく行うことになると思いました。

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最後の質問を受ける



最後に、「どのような方々に宇宙葬を利用してほしいですか?」との質問があり、わたしは以下のようにお答えしました。わが社では、「月あかりの会」という名称で、弊社で葬儀を行われた方を中心としたご遺族の会を運営しており、会員数は現在11000名を超えています。親睦を中心とした会ですが、会員の方々の中には大切な方を亡くされグリーフケアを必要とされる方もいらっしゃり、そのような方々には専門の担当者がその任に当たっています。現在は、この会の方々を中心にご案内を行なっています。

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これからの葬送トレンドについて

永遠葬

永遠葬



わたしは、2015年に『永遠葬』という本を出しました。
終戦70周年記念の年に、葬儀は何のために行うのか、その明確な答えを書いた本です。
「家族の絆」がクローズアップされる一方で、「老い」や「死」がなぜ軽んじられるのか。「終活」という問題が大きなテーマになる中で、葬儀の重要性、必要性を語り、そして葬儀という「儀式」の必要性を説き、さらに変わりつつある死の迎え方の現実を豊富なデータや実例で紹介しながら、葬儀の実践方法をも紹介しました。

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「永遠葬」について語りました



同書の中でわたしは、現在取り組んでいる葬送イノベーションを紹介しました。
日本人の他界観を大きく分類すると、「海」「山」「星」「月」となりますが、それぞれに対応した葬送スタイルで「海」は「海洋葬」、「山」は「樹木葬」、「星」は「天空葬」、そして「月」は「月面葬」となります。サンレーグループでは「海洋葬」「樹木葬」「天空葬」「月面葬」の四大葬送イノベーションを提唱しています。海は永遠であり、山は永遠であり、星は永遠であり、月は永遠です。すなわち、四大葬送イノベーションとは四大「永遠葬」でもあるのです。そんなことをお話しました。このインタビュー内容は、近日中にTNCニュースで流れる予定です。



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2017年2月27日 佐久間庸和

2017-02-26

第29回「笑いの会」   




サンレーは、「ともいき倶楽部」を主宰しています。
「元気になった」「健康になった」と、おかげさまで大好評です。
次回は、3月9日(木)にイベントを開催いたします。ふるってご参加下さい!

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「笑って長寿!笑って健康!」
ともいき倶楽部

第29回笑いの会
「日本奇術・和妻健康法」
大好評だった大江戸ジュリさんが再登場!
誘って、笑って、お互いに健康でイキイキ過ごしましょう


【開催日】3月9日(木)
【時 間】10:30〜12:00
【参加費】500円(税込)
【会 場】平成の寺子屋「天道館
小倉北区上富野3丁目15−12



お問い合わせご予約はこちら
サンレー総合研究所内 ともいき倶楽部事務局
TEL093−551−3187
受付時間/9:30〜17:00(土日祝日を除く)



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2017年2月26日 佐久間庸和

2017-02-25

互助会保証役員会




東京に来ています。
24日は、ブログ「『COMS虎ノ門』完成!」で紹介した新しいビルを訪れました。
オフィス街である西新橋の中でも堂々たる偉容を示しています。
今日は、15時15分から互助会保証の監査役会、16時から取締役会に参加しました。

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COMS虎ノ門の偉容



取締役会の終了後は、近くの「えひめ宇和島かどや虎ノ門」で懇親会が開かれました。
最初は、互助会保証の藤島社長の御挨拶がありました。
それから、互助会保証の吉田会長(メモリード社長)の乾杯の音頭で開宴しました。

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カンパ〜イ!



いくつかのテーブルに分かれましたが、わたしは冠婚葬祭総合研究所の寺坂社長の向かいの席に座らせていただきました。臨席の互助会保証の方が小生のブログを毎日読んでおられるそうで、ブログ『外国人レスラー最強列伝』で紹介した本のことが話題になりました。その方が「意外ですね! 佐久間社長はプロレスがお好きなのですか?」と言われるので、わたしは「好きですよ。格闘技というよりも儀式としてのプロレスに関心があります」と申し上げました。

外国人レスラー最強列伝 (文春新書)

外国人レスラー最強列伝 (文春新書)



それから、わがテーブルはプロレスの話題で大いに盛り上がりました。わたしは「ああ、男の子はみんなプロレスが好きなのだな」と思いました。寺坂社長は学生時代は大のプロレス・ファンで、アンドレ・ザ・ジャイアント、ハルク・ホーガン、ミル・マスカラスが好きだったそうです。
また、寺坂社長の親友はなんと東大にプロレス研究会を創設された方で、寺坂社長に「卍固め」からの逃げ方を伝授してくれたとか。さらには、寺坂社長は宇和島のご出身とのことで、名物の「じゃこ天」について色々と教えていただきました。

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最後は「万歳三唱」で・・・・・・



山下取締役(117社長)とも、業界の諸問題について意見交換させていただきました。また、この夜も業界の大先輩の方々から御指導いただきました。貴重なアドバイスの数々、ありがたいです。いつもながらに、非常に有意義な時間を過ごすことができました。最後は、互助会保証の神田取締役(日本セレモニー会長)の中締めの挨拶の後、万歳三唱で幕を閉じました。



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2016年2月25日 佐久間庸和

2017-02-24

儀式で世直しをしよう!



24日の夕方、サンレーグループ報「Ray!」2月号が発行されます。
リアルタイムで、わたしの最新メッセージをお伝えいたします。
タイトルは、「北九州の成人式を変える 儀式で世直しをしよう!」です。

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「Ray!」2017年2月号



●北九州市の成人式へ
儀式なくして人生なし。先月は成人式がありましたが、わが社の冠婚各部署は大いに賑わいました。1月8日には、北九州市の成人式が開催されました。会場は小倉北区の北九州メディアドームです。わたしは特別来賓として招待されており、参加してきました。じつは今年の北九州市成人式は、わがサンレーグループがサポートしています。
今年の成人式の開催テーマは「夢に向かって」でした。行事は式典とアトラクションの2部構成になっていました。最初の式典では、ヴォーカルアンサンブルグループのtutti(トゥッティ)による「国歌斉唱」、北九州市の北橋健治市長による「主催者あいさつ」、北九州市議会の戸町武弘議長による「来賓あいさつ」がありました。
予想していたのとはまったく違い、会場内の新成人たちはみな静聴していました。じつは、会場に入る前は「儀式を壊す者がいたら、俺が許さん!」と構えていたのですが、杞憂でした。



●感謝の心を表わす場
それから、今回の成人式の実行委員会のみなさんが紹介されました。ステージに一同に並ぶと、好印象の若者ばかりです。そして「新成人・感謝のことば」として、男女二人の新成人が決意と両親への感謝の言葉を述べました。女性の新成人は「これまで両親は自分の悩みには、自分以上に悩んでくれ、嬉しいことがあると自分よりもずっと喜んでくれました。本当にいくら感謝しても感謝しきれません」と述べました。
わたしはそれを聴いて、思わず涙ぐんでしまいました。成人式に限らず、結婚式でも葬儀でも、通過儀礼というのはすべて「感謝」の心を表わす場なのです。
今年の北九州市の成人式は新たな取組みとしての「お祝いプロジェクト」が用意されていました。新成人の実行委員が主体となって、生まれ育ったまちに感謝の気持ちを込めて、「まちに感謝!おそうじ大作戦」を実施することになっていました。



●おそうじ大作戦
成人式終了後、新成人たちは三萩野公園など会場周辺の清掃活動を行いました。新成人へは、案内はがき、ツイッター等で呼びかけを実施。ポップなデザインのゴミ袋を支給しました。このゴミ袋はすべてわが社の提供によるものです。
ブルーのゴミ袋の表には「Clean Action」「I can!」「POWER TO NEXT GENERATION」と書かれ、裏にはサンレー 松柏園ホテル 紫雲閣」と書かれています。
昨年1月、北九州市の成人式の様子がいくつかのテレビ局のワイドショーを通じて全国に流されました。金銀の羽織袴や花魁のようなド派手な着物姿で傍若無人に振る舞う新成人。北九州市といえば近年、暴力団の発砲事件が相次ぎ、市を挙げた安全・安心な町づくりの運動が実を結び、やっと沈静化して観光客も増えてきました。そんな中、暴れる新成人の姿が全国に発信されるのは、北九州市にとって大きなイメージダウンとなります。
市は新成人に対して「きちんとした服装での参加を」と異例の呼びかけまでしましたが、騒動は繰り返されました。



●沖縄の成功事例
わが社は北九州市に本社を置いています。儀式サービスの提供を行う「礼業」であるわが社にとっても、北九州の下品な成人式は恥ずべきことだと思いました。
そこで、わたしは地元の成人式の正常化へ全面的に協力したいと、式典が終わった直後に市の青少年課に申し上げたのです。あれから1年。市から要望があり、わが社は今年の成人式に合わせて独自にゴミ袋を製作し、5000枚を寄贈しました。新成人が式典後に会場周辺で取り組むプロジェクト「おそうじ大作戦」に協賛したのです。
これには伏線があります。しばらく前に「荒れる成人式」として全国に知られた沖縄では、新成人による「ごみ拾い」が始まったことを機に、成人式の様子が全国に発信されなくなりました。心ある新成人たちの勇気ある行動がすべてを良き方向に変えたのです。当時の清掃活動を主導した多和田君という若者は、今わが社の沖縄事業部の正社員として働いています。



●成人式を変える
今回、沖縄の成人式正常化の取り組みに学びたいという北九州市の要請がありました。
それで、北九州市の職員の方々と多和田君との面談の機会を設けたりして、このプロジェクトに参加してきたのでした。
当日は、朝から雨天のために「おそうじ大作戦」は中止になるかと心配しましたが、式典の開始直前には雨が上がりました。式典終了後には、例年のように会場前の広場でヤンチャな新成人たちが騒ぎ始めました。わたしは「天下布礼」の幟を持って徘徊したのですが、服装は派手でも顔を見ると気の良さそうな若者ばかりでした。彼らもピンクのネクタイに白いマフラーをしたオッサンが幟を持ってウロウロしているので、ギョッとしたのではないでしょうか。
わたしは北九州のど派手な新成人たちを微笑ましく眺めながら、「これは仮装大会のようなもので、ハロウィンと同じだな」と思いました。かわいいもんです。
一方で、心ある若者たちは「まちに感謝!おそうじ大作戦」スタッフの呼びかけに応えて、続々とゴミ袋を持って清掃を始めました。その姿を見たマスコミはど派手な連中から離れて、清掃する新成人の姿をカメラで追い始めました。
わたしは、「これで北九州の成人式は変わる」という確信を持ちました。
縄から北九州へ、荒れる日本の成人式はサンレーグループが変えます!



成人の儀式あらたに甦る
       天下布礼の意地を見せたり    庸軒



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2017年2月25日 佐久間庸和

2017-02-23

冠婚・衣装責任者会議




22日、サンレーグループ冠婚・衣裳責任者会議が開催されました。
会場は、松柏園ホテルのバンケット「ザ・ジュエルボックス」でした。
各地から、わが社の誇る“むすびびと”たちが集結しました。

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最初はもちろん一同礼で・・・
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冠婚・衣裳責任者会議での訓話のようす



17時から、わたしが「社長訓話」を行いました。
わたしはまずブログ「全互連・横浜研修会」で紹介した結婚式場の話をしました。
それから、今後の互助会におけるブライダル戦略の基本などについて語りました。

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結婚式は結婚よりも先にあった!
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熱心に聴く人びと



ブログ「サンレー『古事記』公演」およびブログ「『古事記』アフタートーク」で紹介したイベントについて述べました。アフタートークでは、わたしに「『古事記』についてどう思うか」との質問がありました。わたしは「結婚式は結婚よりも先にあったことを再確認した」と述べました。
一般に、多くの人は、結婚をするカップルが先にあって、それから結婚式をするのだと思っているのではないでしょうか。でも、そうではないのです。『古事記』では、イザナギとイザナミはまず結婚式をしてから夫婦になっています。つまり、結婚よりも結婚式のほうが優先しているのです。他の民族の神話を見ても、そうです。すべて、結婚式があって、その後に最初の夫婦が誕生しているのです。つまり、結婚式の存在が結婚という社会制度を誕生させ、結果として夫婦を生んできたのです。ですから、結婚式をしていないカップルは夫婦にはなれないのです。

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日本人の儀式のルーツは『古事記』にあり!



結婚式ならびに葬儀に表れたわが国の儀式の源は、小笠原流礼法に代表される武家礼法に基づきますが、その武家礼法の源は『古事記』に代表される日本的よりどころです。すなわち、『古事記』に描かれたイザナギとイザナミのめぐり会いに代表される陰陽両儀式のパターンこそ、室町時代以降、今日の日本的儀式の基調となって継承されてきました。
この舞台では、多くの神々が「われは○○の神」と言って立ち上がりながら名乗りを挙げますが、まさにこの舞台そのものが1つの儀式となっていました。

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「むすび」について語りました



『古事記』は大いなる「むすび」の物語です。冒頭の天地開闢神話には二柱の「むすび」の神々が登場します。八百万の神々の中でも、まず最初に天之御中主神高御産巣日神神産巣日神の三柱の神が登場しますが、そのうちの二柱が「むすび」の神です。『古事記』は「むすび」の神をきわめて重要視しているのです。大著『古事記伝』を著わした国学者本居宣長は、「むすび」を「物の成出る」さまを言うと考えていました。「産霊」は「物を生成することの霊異なる神霊」を指します。息子や娘の「むす」も苔むす「むす」も同じ語源であり、その「むす」力を持つ「ひ」とは、「万物を生みなす不思議な霊力」、すなわち「物の成出る」はたらきをする「物を生成することの霊異なる神霊」を意味します。

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「結魂」こそ産霊の本質



つまるところ、「産霊」とは自然の生成力をいうのです。
民俗学者の折口信夫が大変興味深いことを言っています。産霊の「むすび」と、結合の「むすび」と、水を掬ぶ「むすび」の関わりについてです。産霊と結合の「むすび」は、起源も信仰内容も違うが、いつしか二つは結びついた。そして、水を掬ぶ「むすび」は、元来「身体の内へ霊魂を容れる」「霊魂を結合させる」ことであり、それこそが「産霊の作法」だったというのです。霊魂を結合させること、つまり「結魂」こそ産霊の本質といってもよい。やはり日本人の結婚式は、「産霊」を最上のものとする神前結婚式が望ましいと言えます。

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大いなる「むすび」の意味を知る



結婚という人間界最高の平和と、神道という平和宗教とは基本的に相性がいいのです。
いずれにしても、「むすび」とは、本来、生成力つまり、自然の万物を生み出すクリエイティブな力を表わしました。やがてその言葉が、折口信夫が言うように、結合という概念と結びつき、異質なもの同士を結び合わせる力の表現にもなっていったのです。沖縄における「チャンプルー」文化も、結局は「むすび」文化ということになります。「産霊」は当社の社名の意味の一つです。みなさんも、ぜひ、産霊の意味と、その大いなる力を知ってください。

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北九州市の成人式について語りました



また、ブログ「北九州市成人式」で紹介した話もしました。
今年、わたしは特別来賓として参列しましたが、「新成人・感謝のことば」として、九州国際大学経済学部経済学科の大島和也さんと北九州市立大学地域創生学群地域創生学類の三嶋愛さんが新成人としての決意と両親への感謝の言葉を述べました。三嶋さんは「これまで両親は自分の悩みには、自分以上に悩んでくれ、嬉しいことがあると自分よりもずっと喜んでくれました。本当にいくら感謝しても感謝しきれません」と述べました。わたしは、それを聴いて、あと三年で成人となる次女がわたしに向かって感謝の言葉を述べてくれているような気がして、思わず涙ぐんでしまいました。成人式に限らず、結婚式でも葬儀でも、通過儀礼というのはすべて「感謝」の心を表わす場なのだと再認識しました。

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にこやかに聴く人びと



ここ数年来、北九州市の成人式は「派手すぎる」と注目を浴びてきました。
その様子はテレビのワイドショーを通じて全国に流されました。
金銀の羽織袴や花魁姿で傍若無人に振る舞う新成人が話題を呼びました。実際に彼らに接すると、服装は派手でも顔を見ると気の良さそうな若者が多かったです。
わたしは、「これは仮装大会のようなもので、ハロウィーンと同じだな」と思いました。でも、暴力団追放運動がようやく実を結びつつある北九州市にとっては、ヤンチャな彼らの姿が報道されることは大きなイメージダウンとなります。そこで、わたしは昨年の式典後すぐに市の青少年課に連絡し、成人式の正常化への全面協力を訴え出ました。

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「おそうじ大作戦」について語りました



伏線として、かつて沖縄の「荒れる成人式」を、わが社の新成人が清掃活動によって変えた実績がありました。そして今年から、本社を置く北九州でも、会場周辺で取り組む「おそうじ大作戦」を開始。オリジナルデザインのゴミ袋も製作、市に寄贈しました。式典終了後、心ある若者たちは続々とゴミ袋を持って清掃を始めました。その姿を見たマスコミの取材クルーは、ど派手な連中から離れて、清掃する新成人たちの姿をカメラで追い始めたのです。
わたしは、「北九州の成人式は変わる!」という確信を持ちました。

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年中行事の大切さについて語りました



最後に、わたしは「年中行事」の大切さについて話しました。一説によれば、10年後には「正月」というものがなくなり、単なる「1月」になるなどと言われています。それぐらい、日本人が親しんできた年中行事が消えつつあります。しかし、冠婚葬祭と同じく、年中行事も日本文化の「核」であり、日本人の「こころ」にとって必要なものであると述べました。

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年中行事の素晴らしさを語りました



正月七日になれば七草粥、また十五日になれば小正月やトンド祭り。2月になれば豆まきや節分祭、3月に雛祭り。5月に鎧兜を飾って端午の節句。6月の晦日には大祓をして、積み重なってきた半年の罪汚れを祓い清め、夏越の祓を行なう。7月には七夕。8月にはお盆の先祖供養。9月には中秋の名月を祝います。10月、「神無月」には日本の神々はみな出雲の国に集まって神集いをします。そのために出雲ではその月を「神有月」といいます。11月には収穫感謝祭である新嘗祭を行い、12月には冬至の家庭祭祀をします。カボチャを食べたり、ゆず湯につかったり、またこのとき宮中では鎮魂祭が行われます。そして十二月の大晦日には一年にたまりたまった罪汚れを祓い清める大祓を行います。

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「こころ」を「かたち」にするのが文化です!
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最後は、もちろん一同礼!



このように冠婚葬祭、年中行事、そして、祭り。
すべては日本人の「こころ」を「かたち」にした素晴らしい文化であり、互助会はこれらの文化を守り、後世へ伝えていく大いなる使命があります。この日の社長訓話では、そのような話をしたところ、みんなこちらが怖くなるぐらい真剣な表情をして聴いていました。
最後は、もちろん一同礼で終了しました。

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懇親会の冒頭で挨拶する佐久間会長



社長訓話が終わった後は、懇親会が開かれました。最初に佐久間会長が挨拶し、「わが社は成熟期にあるように思っていましたが、もしかしたら衰退期なのかもしれません。それでは、いけない。目標を持ち、問題意識を持ち、集中力をもって仕事に取り組んでいただきたい。そうすれば、まだまだ発展できるはずです」と述べました。

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わたしも挨拶しました
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乾杯の音頭を取る東常務
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カンパ〜イ!
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懇親会のようす



続いて、わたしも「わが社には学ぶ心があります。そして、感謝する心があります。第二創業期に入って、冠婚部門のみなさんの奮闘に期待しています!」と述べました。
それから、初参加の東孝則常務の音頭で乾杯しました。

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懇親会のようす
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懇親会のようす
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懇親会のようす
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懇親会のようす
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懇親会のようす
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佐久間会長の話を傾聴する人びと
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お酌をしていただきました
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マアマア、一杯どうですか?
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ドンドン、飲んでよ!



それから松柏園の美味しい料理を楽しみながら、各所で会話の花を咲かせました。
最後は、北陸本部の小久保達美事業部長によって中締めの挨拶がされました。
小久保事業部長は、 サンレー・オリジナルの「末広がりの五本締め」で締めました。
わが社のオリジナル文化は色々とありますが、この「末広がりの五本締め」もそのひとつです。これをやると、みんなの心が本当にひとつになるような気がします。

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中締めの挨拶をする小久保事業部長
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最後は「末広がりの五本締め」で・・・



いま、冠婚葬祭互助会の冠婚部門は大きな過渡期にあります。
しかし、わたしたちは「人間尊重」をミッションとする礼業の会社として、正々堂々と胸を張って結婚式のお世話をさせていただきたいものです。そして、互助会の会員さんが幸せになるためのお手伝いができるように、つねにアップデートを心がけ、アップグレードを目指したいと思います。懇親会終了後は、松柏園のラウンジにて二次会が行われました。

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これが、サンレー流コンパだ!!



ブログ『稲盛流コンパ』では、組織の団結を実現するコンパについて紹介しました。
経営トップも管理職も若手社員もすべて胸襟を開いて飲んで語り合うコンパには、人間関係を良くして、業績を向上させる力があります。まさに、理念とコンパは経営の両輪ですね。
じつは、わが社には50年以上のコンパの伝統があります。
そして、今夜のサンレー流コンパも大いに盛り上がりました。
やはり、理念と志をともにする「同志」とのコンパは最高です!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2017年2月23日 佐久間庸和