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佐久間庸和の天下布礼日記

2014-10-17

ミャンマー4日目




16日の7時30分、わたしたちはホテルを出発しました。
正直、毎朝こんなに出発が早い旅は生まれて初めてです。
この日はミャンマー滞在最終日で、終日、ヤンゴンの冠婚葬祭事情を視察しました。

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再び、チャウタージー・パゴダ訪れました
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国立民族学博物館の山田准教授と



まずは朝一番で、巨大な寝釈迦像で有名な「チャウタージー・パゴダ」を訪れました。
ここは昨年4月にも訪れ、ブログ「寝釈迦像」でも紹介しました。
そのあまりの巨大さに、みんな口を開けて仰天していました。


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FFSS本部のモニュメント
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チョートゥー代表の看板と記念撮影
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FFSSの活動についてレクチャーを受けました



9時30分からは、「FFSS(フリー・フューネラル・サービス・ソサエティ)」というNPO団体を訪問し、現地葬儀事情についてレクチャーを受けました。
この団体は、1959年生まれのチョートゥー氏が代表を務めています。 彼は政治活動家ですが、もともとは俳優であり、アーティストであり、映画のディレクターでもあります。俳優としてはミャンマー映画界の最大のスターの1人だった人で、なんと2回もアカデミー賞を受賞しています。俳優であり政治活動でもあるので、彼の名前はミャンマーで非常に有名です。
その知名度を武器に、2000年代からは貧困を助ける活動をずっと続けられています。
災害支援、環境、医療、教育・・・・・・その活動は多岐にわたりますが、最も代表的な活動が貧しい人々に無料で葬儀サービスを提供するFFSS(フリー・フューネラル・サービス・ソサエティ)の活動です。 2001年から2012年の間に、FFSSは12万件以上もの葬儀を無料で行いました。現在も1日40件以上の葬儀を施行しているといいます。
チョートゥー代表には、「アウンサンスーチー女史に続き、ミャンマー人として2人目のノーベル平和賞受賞者になるのではないか」という声が多いそうです。

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黄金の霊柩車がありました
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なんと、紫雲閣のプレートが!



驚いたのは、スタッフの女性から「日本の霊柩車が大活躍しているんですよ。外に置いてありますので、見られませんか?」と言われ、黄金の霊柩車を見に行ったときです。
その車には、なんと「紫雲閣のプレートが残されていました。ミャンマーにはバスをはじめとして日本の中古車がたくさん走っていますが、それらの車には「豊橋交通」とか「九州産交」といったプレートがそのまま残されています。そして、わが社がかつて使用していた車が、このミャンマーのNPO団体で活躍していたのです。シュエダゴン・パゴダやシュエズィーゴン・パゴダの「黄金の洪水」を見てもわかるように、ミャンマーの人は何よりも黄金色を好みます。なぜなら、それは仏教における天上界の色だからです。そして、はるばる日本の紫雲閣からやって来た霊柩車も黄金色でした。

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互助会保証の藤島社長と記念撮影



スタッフの女性の説明によれば、「この霊柩車が、パゴダと同じ黄金だということで、大変な人気です。ミャンマーの人々は、この車で送られれば幸せな来世が迎えられると信じています」と言われました。わたしは、それを聞いて涙が出るほど感動しました。
黄金の霊柩車は、いわゆる「黄金龍」と呼ばれるタイプです。この日見た車は、車上にあるはずの龍の彫刻はありませんでしたが、かつては黄金の龍が日本の葬祭界を駆けめぐっていたのです。しかし、時代の流れとともに黄金龍はすっかり姿を消してしまいました。ところが、「アジア最後のフロンティア」とされるミャンマーの人々の最期のセレモニーに彩りを添えていたとは・・・・・・それにしても、なんという縁でしょうか! 
わが社と世界平和パゴダとの不思議な縁の謎が解けたように思えました。
また、FFSSのチョートゥー代表には「宇宙葬のカリスマ」ことエリジウム・スペース社のトーマス・シベCEOとの出会いに近い「宿命」のような深い縁(えにし)を感じます。トーマスCEOと会えたように、わたしはいつか必ずチョートゥー代表に会う気がしてなりません。そして、そこから新しいドラマが始まる予感がします。

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イーウェー火葬場を訪れました
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車から降りる参列者たち
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消防団員の男性の葬儀が行われていました
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ご遺体の前で合掌しました



その後は、葬祭関連施設の視察です。
わたしたちは、ブログ「ヤンゴン市火葬場」でも紹介したイーウェー火葬場を訪れました。昨年4月の訪問時と同様に、2本の煙突がそびえ立っていました。火葬場には、拡声器のついた車に乗った参列者が続々と訪れていました。
この日は、24歳の青年や50歳の消防団員の葬儀などが行われていました。ミャンマー仏教では死を悲しまず、葬儀や墓を重視しないとされていますが、やはり「愛する人を亡くした人」の悲しみは自然な感情であり、号泣している遺族の姿も見られました。視察メンバーは、ご遺体の前で合掌していました。わたしも手を合わせて、故人のご冥福をお祈りしました。

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故人に捧げる生花を売っている店
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ビルマ日本人墓地にて
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昨年に続いて参拝しました
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中華系墓地も視察しました




火葬場の近くには、生花を売っている店などがありました。
わたしたちは火葬場の近くにある墓を訪れました。
ブログ「ビルマ日本人墓地」にも書いたように、昨年も訪れています。ただ昨年は日本人墓地だけでしたが、今回は中華系墓地も視察しました。

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結婚披露宴会場のようす
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婚礼行列が見事でした
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幸せの新郎新婦
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新郎新婦の後ろには両親が続きます
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いざ、ドライアイスが焚いて会場へ入場!



それから、ヤンゴンを代表する高級ホテルである「セドナホテル」を訪れました。
ここでは実際に結婚披露宴が行われていて、わたしたちは興味深く見学しました。
豪華な衣装をまとった新郎新婦を中心とした婚礼行列が見事でした。
写真やビデオ撮影のスタッフもたくさんいました。これは、相当に裕福なカップルの結婚披露宴のようです。参列者も300人くらいいました。もっとも日本のように食事は出されず、お茶とお菓子だけのティー・パーティーですが・・・・・・。
その後、ホテル内のレストランでイタリアン・ランチを取りました。
イタリアンといっても激辛の味付けで、まるで四川料理のようでした。

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ウェディングフォト・スタジオでレクチャーを受ける



昼食後は、セブンピクチャー社のウェディングフォト・スタジオを視察しました。
オリジナル・アルバムなども見ましたが、どうも韓流ドラマの影響が強いように感じました。
わたしがそんことを言うと、説明していた女性スタッフが「そうです、ミャンマーでは韓流ドラマがたくさんテレビ放映されています。ミャンマーの若者は韓国文化に影響を受けています」とのことでした。ちなみに、日本のドラマはNHKの「篤姫」や「カーネーション」ぐらいしか放映されていないそうです。もっと頑張れ、NHK!

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アウンサン・マーケットの入口前で
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カラフルなミャンマー製バッグを買いました
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笑顔のチャーミングな少女と



それからヤンゴン市内視察の一環として、ブログ「アウンサン・マーケット」で紹介した市場を視察しました。ここで、わたしはミャンマー製のバッグ、人形、扇子などを求めました。
その他、バスの車窓よりダウンタウンを見学しました。



夕食は、パークロイヤルホテル内の日本食レストランにて、視察報告会兼フェアウェルディナーが開催されました。その後、バスでヤンゴン空港へ向かい、NH(全日空)914便で日本へと向かいました。それにしても超ハードな視察旅行でした。「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」は遊びの一切ないガチンコ研究会です!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年10月17日 佐久間庸和