朝のうた♪

一条真也です。

山崎直子さんが「ハトと少年」で目覚めた話を書きましたが、自分にとっての朝の音楽とは何かを考えてみました。
学生時代、わたしはカセットテープをダビングして、さまざまなベスト・テープを作るのが好きでした。その中には、朝起きてモーニングコーヒーを飲みながら聴くというコンセプトのものもありました。
そういった「朝のうた」の定番は、まず、ミニー・リパートンの「ラヴィング・ユー」でした。
最初にこの歌を聴いたときは、「世の中には、こんに声の綺麗な人間がいるのか!」と驚いたものです。
小鳥のさえずりから始まるところも、いかにも朝の曲という感じがしますね。


この「ラヴィング・ユー」は、平井堅もカバーで歌っていましたね。
さて次は、ロバータ・フラックの「キリング・ミー・ソフトリー・ウィズ・ヒズ・ソング」です。
日本語に訳すと、「やさしく殺して」という意味ですね。
昔、インスタントコーヒーのネスカフェのCMソングとして使われていました。
まさに、モーニングコーヒーが似合う歌ですね。


そして最後は、クリストファー・クロスの「ニューヨークシティ・セレナーデ」です。
わたしの学生時代は、本当にクリストファー・クロスが流行していました。
田中康夫氏なども、よくエッセイで取り上げていましたね。
顔を見ると、ごつくて、いかついオッサンなのですが、信じられないほど優しい声の持ち主、それがクリストファー・クロスです。
LPのレコード・ジャケットに描かれたフラミンゴの絵がなつかしいです。
この曲は、映画「ミスター・アーサー」の主題歌でした。


どれも、なつかしい歌ばかりです。
なんだか、昼頃まで寝ていた学生時代を思い出しますね。
あの頃の睡眠時間は本当に長かったなあ。
この3曲を聴きながら翌朝のモーニングコーヒーが飲みたくなりました。


2010年4月9日 一条真也

天使のうた♪

一条真也です。

「朝のうた♪」をご紹介しましたが、もう1曲、とびきりのお気に入りがありました。
ユーリズミックスの「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル」です。
学生時代、ユーリズミックスが好きで、友人の高橋信君とアメリカを一周したとき、ニューヨーク郊外の野外劇場で開催されたコンサートに行った思い出があります。
英語が堪能だった高橋君は、仙台の名門ベーカリーの息子さんでした。
たしか大学卒業後は外資系の証券会社に入社したと記憶しています。
ずいぶんお会いしていませんが、お元気でしょうか?
「スイート・ドリームス」など、数多いユーリズミックスの名曲の中でも、わたしは特にこの「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル」が一番好きでした。
高音での歌いだしから、もう感動します。
また、この曲のPVが素晴らしい!
この世には本当に天使が実在するのだと信じたくなってきます。


たしか、この曲は「めざましテレビ」だったか「とくダネ!」だったか、かつてフジテレビの朝の番組でも使用されていましたね。
「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル」とは、「天使はきっといる」という意味ですね。
「天使のうた」といえば、最近では「残酷な天使のテーゼ」が思い浮かびます。
新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌ですね。
別にわたしがこの曲が好きというより、わたしの周囲の人にこの歌をカラオケで歌う人が多いのです。神道ソングライターである鎌田東二さんもそうですし、日本経済新聞社の電波・電子戦略室の企画委員をされている鈴木慎一さんもそうです。
先日の新入社員の歓迎会では、北陸の女子新入社員たちがこの歌を歌っていました。
うら若き乙女から中年男性まで、幅広い層に人気があるのですね。


「天使」といえば、「悪魔」という言葉が後についてきますね。
そう、「天使と悪魔」はワンセット。ダン・ブラウンの小説や、それを映画化した作品のタイトルにもありましたね。
近藤真彦の「ミッドナイトシャッフル」には、「天使のような悪魔の笑顔」というフレーズが出てきます。
堂本光一主演のTVドラマ「銀狼怪奇ファイル」の主題歌でしたが、それまでのマッチのイメージを一新した、めちゃくちゃカッコイイ歌でした。
この歌はロックに近いでしょうが、ロックを歌わせてもマッチは上手ですね。
多くの男性アイドルが、いわゆる「いい年の取り方をしていない」中で、マッチだけは別格ですね。
本当に、年齢を重ねても、いや重ねるごとに男の色気が出てきていますね。素晴らしいことですね。
では、天使と悪魔が交錯する「ミッドナイトシャッフル」をどうぞ!


最後に、わが書斎の机の上には天使のクリップが置かれています。
この天使、裏返すと、悪魔に早変わりするのです。
オランダの不思議画家エッシャーのデザインによるもので、ハウステンボスの「ミステリアス・エッシャー」というアトラクションの売店で求めました。
たしかに、天使も悪魔も表裏一体ですよね。
悪魔の王であるサタンは、もともと天使でした。
そう、堕天使ルシファーこそ、サタンの正体です。
また、残酷な天使もいれば、心やさしい悪魔もいます。
それに、人間という生き物そのものが、天使と悪魔の両面を持っていますよね。
わたしは、机の上の天使と悪魔を定期的に交代させます。
この天使と悪魔のリバーシブル・クリップ、とても気に入っています。


               エッシャーがデザインした天使のクリップ

                   裏返すと、悪魔のクリップに


2010年4月9日 一条真也

別れのうた♪

一条真也です。

先日、「桜が散った後のうた♪」をご紹介しました。
その後も、どんどん散る桜を見ていたら、「別れ」のイメージが湧いてきます。
「別れ」をテーマにした歌には非常に名曲が多いです。
中でも、特に70年代の歌謡曲に「別れ」の名曲が多いですね。
東京は銀座の山野楽器店で「青春歌年鑑 70年代総集編」という2枚組CDを買って、それに気づきました。ここでご紹介する3曲とも、そのCDに収録されています。


まず最初の曲は、ペドロ&カプリシャスの「別れの朝」です。
オーストリアの歌手ウド・ユルゲンスの歌のカバーです。
ペドロ&カプリシャス初代ボーカルの前野曜子が歌いました。
ちなみに2代目ボーカルが高橋まり(高橋真梨子)ですね。


いやあ、いいですねぇ!
別れの朝に冷めた紅茶を飲む二人。
そして、ちぎれるほどに激しく手を振る彼氏。
なんだか、上村一夫の「同棲時代」を思い出してしまいます。
次も、「同棲時代」を思わせる別れの歌で、由紀さおりの「手紙」です。
「夜明けのスキャット」もそうでしたが、由紀さおりの声は本当に美しくて上品ですねぇ。


いやあ、これもいいですねぇ!
二人で育てた小鳥を逃がし、二人で開けた窓に鍵をかけ・・・・・
センチメンタルな歌詞ですよねぇ。
でも、何かの歌詞に似ていると思ったら、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」でした。
二人で名前消して、二人でドアを閉めて・・・・・
この歌、長年わが社の広報担当を務められた朝妻貞雄さんが好きでしたね。
なんでも以前、わが社の松柏園ホテル尾崎紀世彦がディナーショー出演のために来たとき、朝妻さんが送迎で車を運転したとか。
そのとき車がエンストしたのですが、なんと尾崎紀世彦が車のボンネットを開いて修理してくれたそうです。
「本当に気さくな方だった」と、朝妻さんはよく言っていました。
その朝妻さんも、昨年、定年退職しました。
その送別会で、わたしは「また逢う日まで」を歌いました。
その後は連絡がありませんが、朝妻さん、お元気ですかぁ?


2010年4月9日 一条真也