kizuna311

一条真也です。

東日本大震災の被災者たちにエールを送るプロジェクトが始動しました。
有名芸能人たちによるもので、名づけて、「kizuna311」プロジェクトです。
映画「おくりびと」の脚本家・小山薫堂氏のプロデュースによるものです。


渡辺謙氏が宮沢賢治雨ニモマケズ」、佐藤浩一氏が谷川俊太郎「生きる」を朗読。
香川照之氏が熱いメッセージを送っています。
この3人の他にも、吉永小百合役所広司笑福亭鶴瓶南果歩といった方々が、このプロジェクトに賛同し、メッセージを寄せています。
プロジェクトの一番槍の役目を果たした渡辺謙氏は、「今この国にある最高の財産は、人と人との絆です」と述べています。
この大震災は、わたしたちの社会の方向性を確実に変えました。
無縁社会」から「有縁社会」へと一気に進路変更しました。
そこで、日本人みんなが「人と人との絆」の大切さに気づきました。
忘れていた血縁の大切さ、地縁の大切さを思い出しました。
香川照之氏は、「日本は今、こころが一つになっています」と語っています。
この大震災によって、日本にハートフル・ソサエティが到来したのかもしれません。
そして、新しい社会のキーワードは「kizuna」です。


*このブログ記事は、994本目となります。


2011年3月20日 一条真也

Tonyさんの還暦

一条真也です。

今日は、3月20日です。
3月20日といえば、かの「地下鉄サリン事件」が起こった日です。
あの悪夢のような事件から、もう16年が経過しました。
それから、今日は「バク転神道ソングライター」こと鎌田東二先生の60回目の誕生日でもあります。そうです、いよいよ鎌田先生は「還暦」を迎えられるのです。


                     鎌田東二先生                    


日本における還暦の祝いでは、本人に赤色の頭巾やちゃんちゃんこなどを贈ります。
かつては魔除けとして、産着に赤色が使われていました。
つまり、生まれた時に帰るという意味でこの慣習があるようです。
そう、還暦とは生まれたばかりの赤ちゃんに還ることなのです。
まさに、還暦とは「翁」と「童」とが共存した状態です。
鎌田先生は、名著『翁童論』(新曜社)や、その続編『老いと死のフォークロア』(新曜社)で、老人と子どもの本質について論じておられます。その鎌田先生ご自身が還暦を迎えられ、その体内に「翁」と「童」を宿すとは不思議な気がします。


              『翁童論』と『老いと死のフォークロア


さて、今夜は満月です。満月の夜、鎌田先生はバク転をします。
バク転する60歳・・・・・なんと素敵な組み合わせでしょうか!
わたしは「ShinとTonyのムーンサルトレター」の第68信を書いて、Tonyさんに送りました。今年は、2人の往復書簡を2冊にまとめた『満月交感 ムーンサルトレター』(水曜社)も上梓できて、良い思い出となりました。


                 『満月交感 ムーンサルトレター


Tonyさん、お誕生日、おめでとうございます!
ますますお元気で、「明るい世直し」に邁進されることを心より祈っております。
多くの人々が絶望の淵にある今こそ、「明るい世直し」が求められます。
お祝いに、わたしが大好きなCMをお送りしたいと思います。三井住友銀行のCMですが、「あの月の下で、僕らは、今日もつながっている」という内容なのです。
いやあ、満月の文通を続けているわたしたちにピッタリではありませんか!


わたしたちは、同じ月の下でつながっています。
そして、東北の人たちとも関東の人たちともつながっています。
日本中、世界中の人たちとだってつながっているのです。
BGMは、桑田佳祐の「月光の聖者達」です。
まさに、Tonyさんこそは「月光の聖者」そのものです。
満月の光の下でバク転をする「翁」であり「童」、すなわち「聖者」です。
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします!


*このブログ記事は、995本目となります。


2011年3月20日 一条真也

西日本新聞講演ご案内

一条真也です。

大震災の影響で、各種イベントが中止になっています。
わたしも、4月2日に東京で講演を行う予定でしたが、中止になりました。
その代わりというわけではありませんが、北九州で講演します。
ブログ 「よみうりFBS講演ご案内」に書いたように、今年は読売新聞のカルチャー講座で講師を務めますが、このたび西日本新聞の講座にも出ることになりました。


               西日本新聞「てくてく」3月20日号より


今日の西日本新聞刊行のフリーペーパー「てくてく」に「北九州路地裏オトナ塾」の案内がありました。西日本新聞社が4月から開講する新しい市民講座です。
合言葉は、「オトナたちよ、地域に戻ろう」「かつて学び遊んだ路地裏に戻ろう」です。
市民センターや公民館などの身近な場所で、ゆたかな地元生活を送るための「オトナの実学」を伝えるそうです。その栄えある第1回目の講師に選ばれました。
わたしは、4月16日(土)に講演します。
演題は、「故郷で死ぬということ」です。ちょっとドキリとするテーマですが、人生の卒業式ともいえる葬式を考え、幸せな生き方を提案したいと思います。
また、このたびの東日本大震災で亡くなられた方々について思ったり、考えたりしたことなどもお話するつもりです。
なお、この講座のコーディネーターはコラムニストの石丸美奈子さんです。
16日当日も、石丸さんが司会・進行を務めて下さいます。



(日時) 4月16日(土)14時〜15時半
(場所) 西小倉市民センター(北九州市小倉北区大門1−5−2)
(聴講料)無料   (定員)約80名
(主催)西日本新聞北九州本社  (後援)北九州市教育委員会
(応募要項)〒住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、「オトナ塾聴講希望」と書いて、下記あて先へ。 (締切り)3月31日(木)消印有効
(はがき・封書での応募)〒803−8515 北九州市小倉北区田町19−5 西日本新聞北九州本社営業部内「路地裏オトナ塾」事務局
(FAXでの応募)093(561)6343
(お問い合わせ)093(583)6206  平日10時〜17時30分
なお、申し込み多数の場合は抽選となります。
当選発表は、西日本新聞エリアセンター(販売店)からの参加証のお届けをもって代えるそうです。参加証は4月上旬までにお届けするとのこと。
北九州市、もしくはその近郊にお住まいのみなさん、ふるってご参加下さい!
当日、会場でお会いできますことを楽しみにしております。


*このブログ記事は、996本目となります。


2011年3月20日 一条真也