「となりびとエピソード」

一条真也です。

おはようございます。骨折して1週間が経ちました。
本日、「リビング北九州」で「となりびとエピソード」という新連載がスタートしました。
ブログ「『経営力』連載終了」のような終わりもあれば、始まりもあります。


                 「リビング北九州」5月28日号より


「リビング北九州」は、約30万部を発行する北九州を代表するフリーペーパーです。
以前、わたしは同紙に「ハートフル・エピソード」というエッセイを連載していました。
これは、主に結婚式やお葬式の感動実話エピソードの紹介でした。
映画「おくりびと」が世界中の人々の心を打ちましたね。
もともと、冠婚葬祭とは「愛」と「死」のセレモニーです。
そこには、思いやり、感謝、感動、癒しなど、さまざまな心が込められています。
お葬式の世話をする“おくりびと”は故人の魂を送る人ですが、わたしは結婚式のお世話をする人を“むすびびと”と呼んでいます。なぜなら新郎新婦の魂を結ぶからです。
この連載は1年間続き、非常に大きな反響がありました。
 


そして、新連載の主役は“となりびと”です。文字通り、隣人のことですね。
「となりびとエピソード」では、そんな隣人との心温まる実話を紹介していきます。
ブログ「されどこれより隣人の世」に書いたように、東日本大震災以来、日本人の間の「隣人愛」が深まり、支え合い・助け合いの輪が広まっています。
かつての日本には隣人との心の交流がたくさんありました。わが社では、『となりびと 〜サンレー隣人ハートフルエピソード集』というブックレットを刊行しています。
2009年4月1日から9月15日まで、わが社では「隣人との心のふれあい・助け合い」「隣人関係における心温まるエピソード」をテーマに体験談を募集しました。
すると、全国から600を超えるご応募をいただきました。


                   『となりびと』のブックレット


むすびびと〜こころの仕事』(三五館)でお世話になった作家の東多江子さんをはじめとした選考委員にて厳正な審査の結果、大賞1編、優秀賞1編、佳作3編、入賞3編を選ばせていただきました。改めて、ご応募下さった皆様に心より御礼を申し上げます。
そして、これらのエピソードを多くの方々に伝えたいとの思いから、サンレーグランド文庫として1冊のブックレットにまとめさせていただいたのです。
どのエピソードも素晴らしく、隣人との心の交流を通じて、人として生きる上で一番大切な「思いやり」や「感謝」の心が胸に迫ってきます。
このブックレットは、サンレーグループの諸施設に置いています。
今度の新連載でも、これらのエピソードも大いに紹介させていただくつもりです。
1人でも多くの方が、“となりびと”の素晴らしさに気づいて下さることを願っています。
それにしても、「隣人祭り」が世界同時開催される今日、「となりびとエピソード」の新連載がスタートしたのも何かの縁だと思います。
わたしは、松葉杖をつきながら、「隣人の時代」の到来を感じています。
では、これから整形外科に寄った後、「隣人祭り」の会場に向います。


2011年5月28日 一条真也