事業継承委員会

一条真也です。

東京に来ています。
7日、四谷にある三五館を訪問しました。
出版界の丹下段平」こと星山社長、「出版界の青年将校」こと中野さんに久々にお会いしました。星山社長が膝を骨折され、ギプスを嵌めておられていたのには驚きました。1日も早いご回復を心よりお祈りいたします。
また、今日の打ち合わせの結果、構想中の次回作『グリーフケアとしての怪談』(仮題)をさらにスケールアップして『唯葬論』(仮題)とすることになりました。
わたしは人間を「ホモ・フューネラル」と定義しており、あらゆる人間の文化的活動の本質は「葬儀」にあると考えています。人間とは、「死者を想うヒト」なのです。
『唯葬論』は、わたしのこれまでの総決算的な本であり、代表作となる予感がします。
もちろん、「幽霊」や「怪談」についても大いに語っていきますので、お楽しみに!


事業継承委員会が開催されました



四谷でお二人と昼食をともにした後は、新橋へ・・・・・。新橋には(社)全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の本部があり、今日は事業継承委員会が開催されたのです。
わたしは、この委員会の委員長に新たに就任することになりました。
ちなみに、これまでは広報・渉外委員会の委員長を務めていました。
15時から新委員長として事務局と打ち合わせ、その後、16時から委員会が開かれました。担当副会長であるアークベルの北村社長をはじめ、副委員長を引き受けていただいたメモリードの吉田常務、アルファクラブ武蔵野の神田専務といったメンバーの方々が全国各地から集まってくれました。
この委員会は、全互協会の前会長である柴山ラック社長の熱い想いから生まれた委員会で、互助会業界の円滑な経営のバトンタッチをサポートすることを目的としています。互助会業界はだいたい事業継承を終えたとされていますが、メモリード、アルファクラブ武蔵野など事業継承を控えている大手もまだ残っています。


委員長として考えを述べました



北村副会長の御挨拶に続いて、委員長であるわたしも挨拶しました。
わたしは、「実際の互助会の事業継承に役立つ研修会を開催したい。そのためには、互助会のナウ・リーダーとニュー・リーダーの両者から話を聞きたい」として、互助会のオーナーおよびその後継者2人による講演を中心にした研修会を提案しました。
これまで「事業継承」というと、「事業継承される」側だけの発想でしたが、これからは「事業継承する」側の発想も併せて全互協の会員互助会に提供したいと願っています。
テーマは、「互助会の原点と未来」といったところでしょうか。わたし個人としては、大手互助会各社の親子経営者からお話を聞きたいと思っています。
事業継承に対するわたしの考え方は、ブログ「事業承継セミナー」に書きました。



委員会の後は、新橋の「梅花(メーファ)」という中華料理店で懇親会が開かれました。
ブログ「矢作先生との再会」に書いた矢作先生との昨日の会食場所は「梅の花」でしたが、今日の懇親会場は「梅花」です。全互協・事務局の鈴木さんが糖分制限の料理に凝っており、この「梅花」も糖分を控えたヘルシー・レストランだそうです。
ボリュームたっぷりの中華コース(7品)で総カロリー930kcal、総糖質15gだとか。ちなみに普通の御飯は茶碗一膳で総糖質55gぐらいあるそうです。料理とともに、糖分控えめのレモンサワーや赤ワインをたくさん堪能しました。今夜は、初めてお会いしたメンバーの方もいて、非常に有意義かつ楽しい時間が過ごせました。


新橋のネオンが魅惑的でした



懇親会を終えて外に出ると、新橋のネオン街が怪しくわたしを誘惑していました。
でも、翌日は朝一番で北九州に戻らなくてはなりません。
8日の午後から、銀行さんの勉強会で基調講演を依頼されているのです。
演題は、「孔子ドラッカー〜ハートフル・マネジメント」であります。
新橋のネオンを横目で見ながら、わたしは赤坂見附にある宿へと急ぎました。



2012年8月8日 一条真也



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福岡中央銀行講演

一条真也です。

朝、スターフライヤーに乗って東京から北九州へ帰ってきました。
午後3時から、リーガロイヤルホテル小倉で福岡中央銀行「MUSBO元気塾北九州」が開催され、多くの企業の代表者が集まりました。


「MUSBO元気塾北九州」が開かれました

福岡中央銀行・末松頭取の挨拶



福岡中央銀行さんは、九州を代表する銀行のひとつです。
ホテルの控室で関係者の方々と名刺交換しましたが、末松頭取以下、すべての役員の方々がブログ「表紙の人」で紹介した「ふくおか経済」8月号を18ページもある記事の隅々まで読まれていたのには驚くとともに恐縮しました。頭取は、「ちょうどウチの講演の時に表紙になられてタイミングが良かったですよ」と言われていました。
わたしは、「MUSBO元気塾北九州」の基調講演の講師を努めさせていただきました。
講演テーマは、「孔子ドラッカー〜ハートフル・マネジメント」でした。
最初に、同行の末松取締役頭取が挨拶されました。
末松頭取は、過分な講師紹介だけでなく、拙著『孔子とドラッカー 新装版』(三五館)の紹介までして下さいました。なんだか恐縮しました。


基調講演を務めました



登壇したわたしは、次のような話をしました。
「マネジメント」という考え方は、ドラッカーが発明したものとされている。
ドラッカーの大著『マネジメント』(ダイヤモンド社)によれば、まず、マネジメントとは、人に関わるものである。その機能は、人が共同して成果をあげることを可能とし、強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである。これが組織の目的だ。
また、マネジメントとは、ニーズと機会の変化に応じて、組織とそこに働く者を成長させるべきものである。組織はすべて学習と教育の機関である。あらゆる階層において、自己啓発と訓練と啓発の仕組みを確立しなければならない。
このように、マネジメントとは一般に誤解されているような単なる管理手法などではなく、徹底的に人間に関わってゆく人間臭い営みなのである。


マネジメントについて語りました



2001年10月に冠婚葬祭会社の社長に就任して以来、経営学ピーター・ドラッカーの全著作を精読し、ドラッカー理論のもとに会社を経営していると自負しています。
彼の遺作にして最高傑作『ネクスト・ソサエティ』(ダイヤモンド社)に感動し、同書の内容をわたし個人に対するドラッカーからの問題提起ととらえ、『ハートフル・ソサエティ』(三五館)というアンサーブックを上梓したくらい彼をリスペクトしています。
また、40歳を直前にして「不惑」たらんとし、その出典の『論語』を40回読みました。
古今東西の人物のなかでもっとも尊敬する孔子が開いた儒教の「礼」の精神を重んじ、「礼経一致」をもって会社経営にあたっています。


孔子ドラッカーについて語りました

みなさん、真剣に聴いて下さいました



今から約2500年前、中国に人類史上最大の人間通が生まれました。
言わずと知れた孔子です。孔子は、「人の道」としての儒教を開きました。
ドラッカーが数多くの経営コンセプトを生んだように、孔子は「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」といった人間の心にまつわるコンセプト群の偉大な編集者でした。
孔子の言行録である『論語』は東洋における最大のロングセラーとして多くの人々に愛読されました。特に西洋最大のロングセラー『聖書』を欧米のリーダーたちが心の支えとしてきたように、日本をはじめとする東アジア諸国の指導者たちは『論語』を座右の書として繰り返し読み、現実上のさまざまな問題に対処してきたのです。
そして、孔子ドラッカーの両者の思想における共通点を説明しながら、「会社は社会のもの」「人が主役」「人はかならず心で動く」ことを訴えました。
50分の講演を終えると、盛大な拍手を頂戴し、感激しました。


末松頭取と

頭取と歓談しました

まー、おひとつ、どーぞ!



講演の後は、タナベ経営さんによる勉強会などが行われました。
そして、懇親会が行われました。福岡中央銀行の関係者の紹介に続いて、今日の参加者が全員紹介され、みなさん一言づつ挨拶されました。
それから乾杯が行われ、わたしは末松頭取の隣席でお話をさせていただきました。
末松頭取のお酒に強さにも驚きましたが、非常に気さくに接していただきました。
また、「今日の基調講演は、素晴らしかったですよ」と言って下さり、嬉しかったです。


次々に名刺交換しました

いろんな方から講演の感想をお聞きしました



参加者の方々も、次々にわたしの席に来て下さいました。
そして、みなさんと名刺交換して、お話しました。
みなさん、「基調講演が大変勉強になりました」と言って下さいました。
また、乾杯の音頭を取られた日之出食品の比嘉俊一社長をはじめ、現在38歳という人が何人かいて、みなさん「これから『論語』を40回読みたいです」と言っていました。
ゆっくり食事もできないぐらい、次から次へとわたしのもとに参加者の方が訪れて下さり、本当に講師冥利に尽きる夜でした。このような機会を与えていただいた末松頭取をはじめとした福岡中央銀行のみなさまに心より感謝いたします。



2012年8月8日 一条真也



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