謹賀新年

一条真也です。

あけまして、おめでとうございます。
みなさま、お元気のことと存じます。
ブログ休止中ですが、お正月ということで特別にUPしました。



「財界九州」2013年1月号



昨年は、会社と個人の両方で、多くの出来事がありました。
会社のほうでは高齢者介護事業に進出し、福岡県飯塚市に有料老人ホーム「隣人館」をオープンしました。また、大分県中津市には結婚式場「ヴィラルーチェ」をオープンし、冠婚施設の新規設備投資を再開しました。
さらには、昨年だけで10の「紫雲閣」をオープンすることができました。
今年も、トータルライフサービス事業の拡張を図っていきます。


「財界九州」2013年1月号



また昨年から、日本で唯一のビルマミャンマー)式寺院である「世界平和パゴダ」の運営サポートに関わらせていただくことになりました。
世界平和パゴダの再開にあたり、サンレーグループ佐久間進会長が日本のミャンマーの仏教交流の正式組織である「日緬仏教文化交流協会」の会長に就任しました。
わたしも、鎌田東二氏(京都大学こころの未来研究センター教授)、井上ウィマラ氏(高野山大学准教授)とともに、同協会の理事に就任しました。
わたしは、この世界平和パゴダを「有縁社会」のシンボルにしたいと考えています。
もともと、すべてのものは相互依存関係にあることを説いたのがブッダでした。
この世に「無縁」など、ありえないのです。ブッダの本心に近い上座部仏教の聖地で、新しい「有縁社会」の創造に父子ともども従事したいと思います。


「ふくおか経済」2012年11月号



さらに昨年、個人的には「孔子文化賞」を受賞させていただきました。尊敬する稲盛和夫氏(稲盛文化財団理事長)と同時受賞ということで、一生の思い出となりました。
孔子文化賞」の選考委員長である世界孔子協会の孔健会長に、「わたしの受賞理由は何ですか?」とお聞きしたところ、「礼の実践」であると言われました。
わたしどもは日々、多くの結婚式や葬儀のお手伝いをさせていただいていますが、冠婚葬祭の基本となる思想は「礼」です。サンレーグループの事業はすべて「人間尊重」をコンセプトとしています。そして「人間尊重」を一字にすると「礼」ということになるでしょう。サンレーとは、「礼」の実践を生業とする「礼業」なのです。
世の中には農業、林業、漁業、工業、商業といった産業がありますが、わが社の関わっている領域は「礼業」です。「礼業」とは「人間尊重業」であり、「ホスピタリティ・インダストリー」の別名でもあります。今年も、全事業分野で「礼の実践」をめざします。


「ふくおか経済」2013年1月号



「礼」といえば、いま、日本と中国、韓国の関係が悪化しています。
そこには尖閣諸島竹島などの領土問題がありますが、領土問題もつまるところは「礼」の問題に行き着きます。「礼」とは、2500年前の中国の春秋戦国時代において、他国の領土を侵さないという規範として生まれたものだとされています。
その「礼」の思想を強く打ち出した人物こそ、かの孔子です。
逆に「礼」を強く否定した人物とは、かの秦の始皇帝でした。
始皇帝は、自ら他国の領土を侵して中国を統一する野望を抱いていたからです。
始皇帝は、『論語』をはじめとする儒教書を焼き払い、多くの儒者を生き埋めにしました。
世に言う「焚書坑儒」です。人類史上に残る愚行とされています。



しかし、始皇帝が築いた秦帝国はわずか14年間しか続きませんでした。
しょせんは「人の道」を踏み外した人間の作った国など、長続きしなかったのです。 
それにしても、世界中の国家や企業に、いかに“ミニ始皇帝”の多いことか! 
わたしは、「礼」とは最高のマネジメント思想であると思っています。そして、「礼」こそは最強の護身術であるとともに、究極の平和思想としての「人類の道」だと思います。
今春、祥伝社から『日中韓のしきたり』(仮題)という監修書が刊行されます。
孔子の説いた「礼」の思想で日本・中国・韓国の平和を考えたいと願っています。



孔子は、「礼」とともに「楽」の重要性を説きました。「楽」とは音楽のことです。
音楽を愛した孔子は「礼」と「楽」をあわせて「礼楽」という言葉を使っています。
論語』には、「楽は同を統(す)べ、礼は異を弁(わか)つ」という言葉があります。
楽すなわち音楽は、人々を和同させ統一させる性質を持ち、礼は、人々の間のけじめと区別を明らかにします。つまり、師弟の別、親子の別というように礼がいたるところで区別をつけるのに対して、音楽には身分、年齢、時空を超えて人を「ひとつ」にする力があります。組織のマネジメントにおいては「礼」とともに「楽」が求められるのです。


屈強なボディガードとともに入場

「I LOVE YOU,OK」を歌う♪

「トラベリン・バス」で大熱狂!

音楽は人の心を「ひとつ」にします



というわけで、わたしも音楽を大いに愛しています。ブログ「今頃、永ちゃんに夢中」に書いたように、デビュー40周年を迎えた矢沢永吉の歌に昨年からハマっています。
昨年末、わたしは多くの忘年会に出席しました。本社部門、冠婚部門、葬祭部門、関連部門・・・年末は毎日が忘年会だった観がありますが、わが社の忘年会では恒例のカラオケ大会が行われます。カラオケの最後で、わたしは矢沢永吉のナンバーを歌いました。白の上下のスーツに白い靴、さらには白のパナマ帽をかぶって「I LOVE YOU,OK」や「トラベリン・バス」を熱唱しました。みんなも盛り上がってくれました。
63歳の永ちゃんに負けないように、わたしも今年はハッスルしたいと思います。



晦日のNHK紅白歌合戦でも、永ちゃんは圧倒的な存在感でしたね。
永ちゃんの直後に登場したEXILEが気の毒に思えました。
まったく、彼のオーラに匹敵するのは美輪明宏さんぐらいのものでしょう。
美輪さんが歌った「ヨイトマケの唄」は素晴らしかったです。感動しました。
圧倒的な輝きで並み居るスターたちの光を消し去った永ちゃんが太陽なら、やわらかな慈悲の光を放つ美輪さんは月のような人だと思いました。



本格的なブログ再開に向けても、準備を進めています。もう少しだけ、お待ち下さい。
もうすぐ、デザインを一新したニュー・ブログでお会いしましょう。
これから、門司にある皇産霊神社に初詣に出掛けます。
わが社の守護神をまつる同神社については、ブログ「皇産霊神社」を御覧下さい。
元旦の九州は大雪との予報でしたので、気をつけて車を運転しないと・・・・・
年初にあたり、気持ちを新たにして「天下布礼」の道を突き進みたいと思います。
それでは、みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


皇産霊神社から見た初日の出

皇産霊神社での獅子舞のようす


2013年1月1日 一条真也