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一条真也のハートフル・ブログ

2012-08-15

想像力の旅

一条真也です。

終戦の日」の今日、正午に自宅で黙祷しました。

Uターンラッシュのピークだそうですが、わたしは夏休みはずっと自宅にいます。

どこにも行かずにDVD三昧で、買い置きしていたいろんな作品を観ました。

話題になった「ピラミッド 5000年の嘘」も、やっと観ることができました。


「ピラミッド 5000年の嘘」公式サイトでは、以下のように内容が紹介されています。

「世界4大文明の一つ、古代エジプト文明の象徴として世界中の人々がその存在を知るギザの大ピラミッド。これは紀元前2700〜2500年代に建造されたと伝えられているピラミッドの中でも最大規模を誇り、クフ王の墓として知られている。しかし、私たちが今まで教えられ、学んできたこの常識が、すべて“嘘”だったとしたら・・・・・。

本作は、ギザの大ピラミッドに関して37年間にも渡る調査と研究を実施、6年間徹底的に検証して“真実”を導き出した物語であり、突飛な仮説に基づく夢物語ではない。

検証は考古学だけにとどまらず建築・物理・地質・数学・気候学・天文学など、多方面から冷徹な科学の視点で行われ、各々の分野の第一級の専門家の数々の驚くべき証言が、これまでの常識の無理、不合理を追及し、突き崩し、まったく新たなピラミッド像を浮かび上がらせる。人類史上最大の『嘘』を暴き、文明進化の歴史さえも覆してしまう本作の発表は、ピラミッドをめぐる学説の真偽に世界の注目が集まっている中で、強い衝撃と多くの論争を巻き起こそうとしている」

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「ピラミッド」と「イースター島」のDVD



ブログ「古代エジプト展」にも書いたように、わたしは古代エジプト文明に非常に興味があります。これまで何度もエジプト訪問を計画しましたが、そのたびに直前に現地でテロ事件は発生して、家族や社員に止められ、泣く泣くエジプト行きを断念しました。

そんなわたしにとって、「ピラミッド 5000年の嘘」は興味深い内容でした。

ただ、そこで語られている驚愕の事実なるものは、すでに知っていることばかりでした。

オカルト的にも、特に新しい情報はなかったように思います。グラハム・ハンコックの『神々の指紋』やアンソニー・ウエストの『天空の蛇』などと内容が重なっています。

ピラミッドが現代人類にメッセージを残しているという点は同感ですが、マヤ暦による人類滅亡の年に当たる2012年に向けて商業的に作られた印象もありました。



ただ、この「ピラミッド 5000年の嘘」を観たことによって、わたしのロマン魂に火がつき、続けて日経ナショナル ジオグラフィック社のDVD「イースター島 文明崩壊の謎」を観ました。絶海の孤島イースター島には「モアイ」という謎の巨石文明が花開きました。この島の地下洞窟から明らかになる緑あふれる楽園の繁栄と崩壊のドラマはスリリングで、感銘を受けました。いわゆる宇宙人がモアイ像を作ったなどのオカルト的要素は一切なく、あくまでも学術的に考察されています。

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「エリア51の真実」と「雪男伝説を追え!」のDVD



「イースター島 文明崩壊の謎」が面白かったので、同じ日経ナショナル ジオグラフィック社のDVDである「エリア51の真実」と「雪男伝説を追え!」も観ました。

「エリア51の真実」のパッケージの裏には次のように書かれています。

「米国ネヴァダ州にある、極秘軍事基地エリア51。

米国政府は公式には存在を肯定も否定もせず、UFOとの関わりすら取り沙汰されたが、最近一部の機密が解禁。関係者がついに口を開いた。

極秘プロジェクトとは何だったのか。エリア51の真実に今、ナショジオが迫る!」

『エリア51』アニー・ジェイコブセン著、田口俊樹訳(太田出版)という本を読んでいたので(もうすぐ、このブログで紹介します)、このDVDの内容もよく理解できました。



また、「雪男伝説を追え!」のパッケージの裏には次のように書かれています。

「ヒマラヤ、北米にそれぞれ伝わるそっくりな『雪男伝説』の謎にナショジオが挑む!

ヒマラヤの“イエティ”と北米の“サスクワッチ”

2本足で歩く、ゴリラに似た大きな生き物は実在するのか?

足跡、頭皮、被害者へのインタビュー・・・・・探検家と科学者が、雪男の謎に迫る!」

これまた、『雪男は向こうからやって来た』角幡唯介著(集英社)という本を読んでいたので(この本も、もうすぐブログで紹介します)、このDVDの内容もよく理解できました。

DVDの最後で、霊長類学者が「イエティもサスクワッチも存在しないという可能性も受け入れなければいけない。でも、存在しないことを証明することは難しい。ある日突然、それらが発見される可能性もある」という言葉には重みがありました。

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「サイエンス・ワールド」のDVDシリーズ



ナショナル ジオグラフィックの番組はいたずらにオカルトに走らず、その一方で未知の世界の可能性を否定しないので好感が持てます。ナショナル ジオグラフィックのDVDといえば、「サイエンスワールド」シリーズがあり、わたしも何枚も持っています。

「アトランティス 消えた大陸」「ピラミッドの神秘」「宇宙からの交信」「地球外生命」「地球移住計画」「月〜MOON〜」「ネス湖 伝説の真実」「バミューダ・トライアングルの謎」「ストーン・ヘンジ」といったタイトルが並びます。

わたしは全作品を観ましたが、特に「ネス湖 伝説の真実」が名作でした。

これらのDVDも久々に観直してみたくなりました。



わたしが小学生の頃、夏休みに学校の図書館から『20世紀のなぞとふしぎ』という本を借りたことがあります。そこには、ネス湖の怪獣、ヒマラヤの雪男、空飛ぶ円盤、イースター島の巨石像、そしてピラミッドの謎などが紹介されていました。

少年だったわたしは、それらの謎をワクワクしながら想像したものです。

今年の夏休み、わたしは4枚のDVDによって、エジプトへ、イースター島へ、ネヴァダ州の秘密基地へ、ヒマラヤの山奥へと想像上の旅をしました。

そして、小学生だった頃へと時間を超える旅をしました。

想像力の旅のおかげで、心豊かなひとときを過ごせたように思います。


2012年8月15日 一条真也

2012-08-11

「異界百物語」

一条真也です。

11日の午後、ネットで非常に興味深い動画を観ました。

このブログを毎日読んでいる長女が、「パパは最近、幽霊や怪談のことを調べているみたいだね。ネットでこんなのを見つけたよ」とメールで教えてくれたのです。

いつもの「YouTube」ではなく、中国の動画共有サイト「YouKu」の動画でした。

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異界百物語〜Jホラーの秘密を探る〜」より


NHKのBSハイビジョン特集フロンティア「異界百物語〜Jホラーの秘密を探る〜」という番組でした。2008年4月24日の夜に放映されたそうですが、2年間もの歳月を経て制作されたというだけあって非常に凝った作りで、見応えのある内容でした。

ブログ『なぜ怪談は百年ごとに流行るのか』で紹介した本とも関係の深い内容でした。

NHKオンラインHP「異界百物語 国際版〜Jホラーの秘密を探る〜」には、次のような内容紹介があります。

「呪いのビデオ、家に棲みついた霊、水道から溢れる髪の毛・・・・・。

ここ数年、日本のホラー映画=Jホラーの恐怖が世界を駆け巡っている。

きっかけは『リング』のリメイク作品。世界で100億円を超える興行収入を上げた。

さらに、オリジナルを撮った日本人監督を起用した『呪怨』ハリウッド版も大ヒット、ブームを決定付けた。Jホラーはなぜ世界を魅了するのか?

その秘密を解明しようと、アメリカの映画関係者や研究者は分析を続ける。

背景には、『理屈を超えた怪異』『不滅の怨霊』『湿気の中の恐怖』など、日本人独特の文化があると指摘する。日本人は古代から異界を語ってきた。夜、ロウソクの火を囲んで幽霊の話を語り、怪談を書き残し、次世代へ伝えてきた。

そして、異界を題材にした能や歌舞伎の作品が創作され、妖怪や幽霊が描かれ、怪談映画や漫画、そして、Jホラーが生み出されたのである。

『異界百物語』は、Jホラーが西洋の観客をひきつける要因を取材、その背後に広がる日本の異界を描き出し、日本人が千年以上に渡って引き継いできた素晴らしい文化を、百物語スタイルで伝えていく知的エンターテインメントだ」

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108分にわたる映像でしたが、わたしは夢中になって一気に観ました。

「リング」「呪怨」をはじめとして、ハリウッドを魅了したジャパニーズホラーの原点を探り、日本文化の底流を流れる異界の魅力に迫っています。

番組内では、ラフカディオ・ハーン小泉八雲)と節子の夫妻も再現ドラマに登場します。

そこで、ハーンが「日本では人間の世界と死者の世界は共存していた。日本人は皆、霊的な世界を信じている」と語った言葉が印象的でした。

また、この番組にはハーンが最も好きだった怪談である「飴屋の幽霊」が映像化されており、興味深かったです。死んだ母親の幽霊が、飴で赤ん坊を墓場で育てるこの物語は、まさに「グリーフケアとしての怪談」そのものだと感じました。

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歌舞伎・能・小説・浮世絵・・・・・日本人が千年以上育ててきた独特の文化がふんだんに紹介されており、大変興味深かったです。そして、「死者との交流」こそが日本文化の核心ではないかという気さえしてきます。いや、おそらく日本だけではなく、人類の文化そのものが「死者との交流」に根ざしているのだと思います。

なにしろ、葬儀という行為から人類の文化は始まったのですから。

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この番組には、映画監督の清水祟・高橋洋・落合正幸・中田秀夫・鶴田法男の各氏、作家の瀬戸内寂聴・京極夏彦の各氏、民俗学者の小松和彦氏などが次々に登場し、日本文化における「死者との交流」について語ります。また、三遊亭円朝の「怪談乳房榎」を桂歌丸が披露し、竹中直人氏が陰陽師の安倍晴明を演じるという豪華版です。

さらには、三大怪談映画として「雨月物語」「地獄」「怪談」という国際的にも高い評価を受けた日本映画も紹介されています。じつに盛りだくさんの贅沢な内容で、嬉しくなってしまいますね。これは、もう単なる映画のドキュメンタリー番組などというより、映像による優れた日本文化論であると言えるでしょう。

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それにしても、お盆を前にして、この動画を観ることができて良かったです。

構想中の新作『唯葬論』(仮題)のイメージも膨らんできました。

父親の仕事を少しでもサポートしたいと気を遣ってくれる長女に感謝です。

またNHKへのお願いですが、ぜひこの素晴らしい番組を再放送、オンデマンド、DVD発売のいずれかで多くの日本人が観賞できるようにしていただきたいです。


2012年8月11日 一条真也

2012-07-16

星の言葉、月の音楽

一条真也です。

ブログ「グスコーブドリの伝記」で紹介したアニメ映画は少々、物足りませんでした。

こころが消化不良のまま映画館を出たわたしは、同じ商業施設に入っている書店に向かいました。そこで何気なく雑誌コーナーを眺めていたわたしの目に、衝撃的な表紙の雑誌が2冊同時に飛び込んできました。桑田佳祐を表紙にした「SWITCH」7月号、そして矢沢永吉を表紙にした「Rolling Stone」8月号です。

わたしは、迷わずその2冊を手に取ってレジへと向かいました。

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表紙買いした2冊の雑誌



このブログを読んで下さっているみなさんならおわかりのように、わたしにとって桑田佳祐と矢沢永吉は最も敬愛するロックスターです。カラオケに行っても、この2人の歌ばかり歌っています。わたしは来年50歳になりますが、理想の50代の姿をクワタに、理想の60代の姿を永ちゃんに見ているのかもしれません。

2冊の雑誌には、2人のスーパースターの言葉で満たされていました。



「SWITCH」7月号は、「桑田佳祐クロニカル〜愛と刹那の25年史」と題する特集が掲載され、冒頭には次のようなリード文が書かれています。

「桑田佳祐がスペシャルベストアルバム『I LOVE YOU−now&foever−』をリリースする。ソロの代表曲がほぼ時系列で収録された本作を聴くと、“流転”という言葉がふと頭を過る。1978年にサザンオールスターズの一員としてデビューした彼は、まずポップスターとミュージシャンシップの狭間で夢を見続けることで最初のディケイドへと向かった。そして1987年、ソロアーティストとして二度目のデビューを飾ると、今度は“サザンの桑田”と“桑田佳祐”の往復を始めたのだった。

ポップとロック。カウンターカルチャーとサブカルチャー。集団と個。そして大衆と孤独・・・・・。合わせ鏡のような往来の中で、彼が見つけてきたものとは何だったのか?

“桑田が桑田佳祐の25年間を徹底的に語り下ろす”。それは懐かしくも新鮮な、希代のポップスターが次の未来を夢見るためのベンチマークとなっていった」


特集の中では、さまざまな桑田佳祐の名言が紹介されています。

特に、「月」という曲についてのコメントが目立ちました。たとえば、次のような発言です。

「(『月』は)たまたま寝ててパッと起きた時にできたんですよ。

カッコいいでしょ? なんだか『イエスタディ』みたいな話で」

「『月』に関して言うと、自分のオリジナル曲の中で一番好きな曲なんです。

きっとこれからもあれほどの曲は作れないと、半分諦めているくらいです」



わたしは、この発言を読んで、けっこう驚きました。

あれほど多くの名曲を生み出している桑田佳祐本人が「自分のオリジナル曲の中で一番好きな曲」と認め、さらには「きっとこれからもあれほどの曲は作れないと、半分諦めている」と告白しているからです。ここまで特定の曲に思い入れがあるとは!

改めて、「月」を聴き直してみると、たしかに心に沁みるバラードです。

コメントの中に「イエスタディ」が登場していますが、ブログ『ナミヤ雑貨店の奇跡』でも紹介したように、やはり「月」を歌った桑田佳祐の「月光の聖者達〜ミスター・ムーンライト」はザ・ビートルズの「ミスター・ムーンライト」のオマージュとして知られています。

ビートルズといえば、特集には「僕らの世代のビートルズファンは、ポール派はニューミュージックで、ジョン派はロックンローラーになっちゃうんです。多分僕はその真ん中で両派の言い分にいつも首を傾けていたんですね」というコメントも紹介されています。

この発言は、桑田佳祐の音楽の本質を言い表しているような気がします。



さて、次は矢沢永吉を表紙にした「Rolling Stone」8月号です。

「自分のケツ、拭けてるか?」と題する巻頭1万字インタヴューです。

その冒頭のリード文は、以下のように書かれています。

「日本のロック界のBOSS=矢沢永吉。今年はデビュー40周年のアニバーサリーイヤーだ。そんな年に発売されるニュー・アルバムのタイトルは『Last Song』。ドキリとしたファンも多いと思う。このタイトルが意味するものは何か? あるいは、原発のこと、政治のこと、そしてわれわれ国民自身のこと。ヤザワは、正面から堂々と語ってくれた。『Last Song』、その先にあるもの、そして日本の問題点。恒例の1万字インタヴューはキング・オブ・ロック! E.YAZAWAが吠える!」



永ちゃんの発言のすべてがカッコいいのですが、以下に名言を並べます。

「50歳の時の『お前だけを』は“矢沢永吉”を思ったんだね。そしたら歌えなかった」

「62歳のオジサンが炎天下で30曲。

そのカツカツ感の中に、なんとも言えないセクシーを出せたらいいな」

「マスコミが作る“時代”に合わせるか、『こういうことをしたいからこうする』って生き方か。僕は、後者のほうがひとつの生き物として最高だと思う」

「中小企業の経営者が、いちばんまじめに生きてるんじゃないか。大企業や国家が今いちばんヤバいのは、誰もケツを拭いていないってところ」

いやあ、いいこと言いますねぇ! 特に、最後の発言が最高です。

永ちゃん自身が、かつてはスタッフの裏切りにあって50億円もの借金を背負いました。

でも、誰にも頼らずに自分だけの力で借金を完済したのです。

永ちゃんの言葉は、自分でケツを拭いてきた男だけしか言えないセリフなのです。


桑田の「月」のように、永ちゃんにも「月」を歌ったバラードの名曲があります。

コンサートの最後によく歌う「A DAY」という曲です。

ブログ「今頃、永ちゃんに夢中!」に書いたように、じつは、わたしは永ちゃんのファンになってから日が浅いです。なので、「A DAY」の存在も知りませんでした。

しかし、「東京の止まり木」こと「DAN」のマスターが教えてくれました。

わたしが「時間よ止まれ」「チャイナタウン」「ひき潮」「YES MY LOVE」などを熱唱していると、マスターが「どれも最高に上手いですけど、この曲をぜひ憶えたらいいですよ」と言って自らスタンドマイクで歌ってくれたのです。

「くらい闇のはてに 青い月の光♪」ではじまる「A DAY」を聴いたとたん、わたしは一発で気に入りました。最後が「月に抱かれて♪」で終わるところもいいですね。



矢沢永吉と桑田佳祐。どちらも日本ロック界の至宝です。

わたしは、この2人に「国民栄誉賞」を与えるべきだと思います。

2つの星の言葉と月の音楽は、わたしの心の一番深い場所に刻まれました。

明日の17日(火)、熱海で全互協の全国総会が開催されます。ブログ「ロック対決」でわたしと歌合戦を繰り広げた小泉博久さんと現地で合流する予定です。

2冊の雑誌を熱海まで持っていって小泉さんにプレゼントしようかな?


2012年7月16日 一条真也

2012-07-07

「ものまね王座決定戦」

一条真也です。

ブログ「マイマイ新子と千年の魔法」に書いたように、昨夜は長女とDVDを観ました。

今夜は、次女と一緒に自宅でテレビ番組を観ました。普段はまったくといっていいほどにテレビを観ないわたしですが、今夜だけはどうしても観たい番組がありました。

そう、「12年ぶりに今夜復活! ものまね王座決定戦」であります。

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12年ぶりに復活しました


「ものまね王座決定戦」は、もともと1973年から2000年にかけて放送されたフジテレビ系列の「ものまねバラエティ」番組です。

トーナメント形式で行われ、決勝戦の審査結果発表でチャンピオンが決定します。

番組初期は、演歌歌手や売れっ子アイドル歌手たちの余興的色彩がありました。

その証拠に、初代チャンピオンは森昌子で、その後も藤圭子、五木ひろし、細川たかし、石川さゆり、西城秀樹、小林幸子、野口五郎、研ナオコらが王座に就いています。

後にコロッケにものまねされることになる五木ひろし、野口五郎、清水アキラにセロテープ芸でものまねされた研ナオコなどは、じつは自らがものまね名人だったのですね。

その後、1985年7月2日の「第1回 爆笑!スターものまね王座決定戦」として番組がリニューアルされ、高い視聴率を叩き出しました。そこから生まれたのが、コロッケ、清水アキラ、栗田貫一、ビジー・フォーの「ものまね四天王」です。

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いっこく堂が一番すごかったです


今夜放映されたトーナメントには四天王のうち、清水アキラと栗田貫一が出場しました。

清水アキラは阪田利夫で「UFO」を、栗田貫一は長渕剛の「CLOSE YOUR EYES」で勝負をかけてきましたが、残念ながら2人とも1回戦で敗退しました。

わたし個人としては、いっこく堂の秋川雅史「千の風になって」が一番すごかったと思います。審査員の菜々緒もコメントしていましたが、腹話術でビブラートを効かせるなんて、もう人間ワザではありません。超能力の域に入っていると思います。

あと、渡辺直美のレディー・ガガ「テレフォン」には家族で爆笑しました。

ずっと中間試験の勉強で疲れ気味だった次女の笑顔も久しぶりに見た気がします。

こうやって、人を腹の底から大笑いさせられる芸人さんは、やっぱり偉大ですね。

渡辺直美が出番に備えてスタンバイしているとき、カメラを向けられると剥き出しの腹をボリボリ掻いていましたが、それを見て、「本物のプロだなあ」と感心しましたね。

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最後に栄冠を勝ち取った“ミラクルひかる”


激戦の末、トーナメントの決勝戦には、カール北川、ミラクルひかる、田口佑希の3人が残りました。そして、最後に栄冠を勝ち取ったのは、ミラクルひかるでした。

わたしとしては、「カール北川かな?」と思っていました。

彼のビリー・ジョエル「ストレンジャー」は、大人好みの渋い芸でした。

でも結局は、ミラクルひかる念願の「世代交代」が実現する形になりました。

もう1人、一般参加の素人だという田口佑希の上手さには驚きました。

東京下町のトンカツ屋さんで働いているそうですが、凄い素人ですね!


この番組には、わたしの好きな高島彩アナ、「とくダネ!」を先日卒業したばかりの中野美奈子アナの2人が揃い踏みしていて、嬉しかったです。

でも、なんとなく寂しかったのは、やはり日本の「ものまね王」と呼ぶべきコロッケが出場していなかったこと。お笑いとしては格付けの低かった「ものまね」という芸の地位を向上させたのは、やはりコロッケの存在が大きいと思います。

真の「世代交代」の時期は、コロッケを破ってからしか訪れません。

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わたしのインタビューが掲載されました



さて、もうお気づきかと思いますが、わたしは「ものまね」が大好きなのです。

落語よりも、漫才よりも、漫談よりも、ものまねが好きです。

かつて広告代理店のプランナーとして活動していた頃、フジテレビから取材を受けたことがあります。「ものまね王座決定戦」をはじめ、「オレたちひょうきん族」「オールナイト・フジ」「夕焼けニャンニャン」などが放映されていた当時のフジテレビは視聴率三冠王を誇っていましたが、今後のための提言をしてほしいというものでした。

わたしは、「アマチュア時代の終焉で、これまでの“フジテレビ的手法”は見直しを迫られるだろう」という見出しで、いろいろ語っています。

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『フジテレビ解体新書』より



その最後に、わたしは次のように述べています。

「視聴率がいいためか『ものまね王座決定戦』が頻繁に放送されている。あと3年は保つところが、これでは1年で消えてしまいかねない。以前のマンザイブームのときもそうだったが、このような短い間隔で酷使しては芸を磨いている時間がなくなり、あまりいい結果は招かない。ものまねというのは大事に育てていけば、ひとつの文化として確立され得るものだと思う。面白いだけに、もっと長い目でみてもらいたい」

このコメントは、1990年のフジテレビ「リサーチ・レポート」に掲載されました。

わたしは、まだ27歳ぐらいでしたが、よくもまあ偉そうなことを言ったものです。

その後、わたしのインタビュー記事は、『形而上のテレビ百論』フジテレビ調査部著(講談社)および『フジテレビ解体新書』(フジテレビ編成局調査部)にも収録されました。

「あのとき、一条さんのアドバイスは参考になりました」とか「よくぞ言ってくれました」などと、何人かのフジテレビの方から言われた記憶があります。わたしは、今から22年前に「ものまね王座決定戦」の乱発を憂い、警鐘を発したわけです。



そして今夜、12年ぶりに「ものまね王座決定戦」を楽しませてもらいました。よく知っている芸人さんが次々に敗退して残念でしたが、新しい芸人さんをたくさん知りました。

次女には、かつての「ものまね四天王」の話などをしてやりました。

おかげで、昨夜の長女に続いて、今夜は次女との会話も弾みました。

二夜続けて、父娘のコミュニケーションが順調に進んだわけです。むふふ。


2012年7月7日 一条真也

2012-07-02

夏越の神事

一条真也です。

今朝、サンレー本社において夏越大祓式の神事が執り行われました。

門司にある戸上神社から神主さんをお迎えし、これから暑い夏を迎える前に、会社についた厄を払って社員全員の無病息災を祈願しました。

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夏越大祓式のようす

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お清めのようす



わが社は儀式産業ということもあり、会社主催の儀礼や行事を盛んに行っています。

もともと、「社」というのは「人が集まるところ」という意味です。

神社も、会社も、人が集まる場としての「社」なのですね。

わたしは、佐久間会長に続いて玉串奉奠を行い、社員のみなさんと一緒に二礼二拍手一礼しました。社員のみなさん全員が、健康でこの夏を乗り切れますように!

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佐久間会長の挨拶

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総合朝礼で訓示をしました



夏越の神事を終えた後は、恒例の月初の総合朝礼を行い、社長訓示を行いました。

まず、今年の上半期の予算を達成できたことを社員のみなさんに報告しました。

そして、それに対する感謝の言葉を述べました。

それから、もうすぐ刊行される新刊『無縁社会から有縁社会へ』(水曜社)という本を紹介しながら、「縁」こそ冠婚葬祭業のインフラであるという持論を述べました。

この世には「縁」というものがあります。すべての物事や現象は、みなそれぞれ孤立したり、単独であるものは1つもありません。他と無関係では何も存在できないのです。すべてはバラバラであるのではなく、緻密な関わり合いをしています。

この緻密な関わり合いを「縁」と言うのです。冠婚葬祭業というのは、結婚式にしろ葬儀にしろ、人の縁がなければ成り立たない仕事です。

この仕事にもしインフラというものがあるとしたら、それは人の縁に他なりません。

「縁」の不思議さ、大切さを誰よりも説いたのが、かのブッダです。ブッダは生涯にわたって「苦」について考えました。そして行き着いたのが、「縁起の法」です。縁起とは「すべてのものは依存しあっている。しかもその関係はうつろいゆく」というものです。モノでも現象でも、単独で存在しているものはないと、ブッダは位置づけました。



「帝釈の網」という、華厳の縁起思想を巧みに表現した比喩があります。

帝釈とは「帝釈天」のことです。もともとは「インドラ」というヒンドゥー教の神ですが、仏教に取り入れられて、仏法および仏教徒の守り神になりました。

その帝釈天が地球上に大きな網をかけたというのです。地球をすっぽり覆うほどの巨大な網が下りてきたわけで、当然わたしたちの上に網はかかりました。

1つ1つの網目が、わたしたち1人1人です。網目にはシャンデリアのミラーボールのようにキラキラ光る「宝珠」がぶら下がっています。

つまり、人間はすべて網目の1つでミラーボールのような存在としたのです。

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人びとが関わり合ひて支へ合ふ有縁を示す帝釈の網



この比喩には、2つのメッセージがあります。

1つは、「すべての存在は関わり合っている」ということ。

もう1つは、「個と全体の関係」です。全体があるから個があるわけですが、それぞれの個が単に集合しただけでは全体になりません。個々の存在が互いに関わり合っている、その「関わり合いの総体」が全体であると仏教では考えるのです。

網目の1つが欠けたら、それは網にはなりません。

わたしたちはすべて関わり合っている、つまり「縁」によって結ばれているのです。

そもそも社会とは縁ある者どものネットワーク(網)であり、すなわち「有縁」なのです。

「無縁社会」という言葉ですが、これは言葉としておかしいのです。なぜなら、社会とは最初から「有縁」だからです。「帝釈の網」を知れば、「無縁社会」など、ありえないことがよくわかります。最後は、「大いなる自信を持って有縁社会を支えていきましょう!」と述べ、次のような短歌を披露しました。



   人びとが関わり合ひて支へ合ふ有縁を示す帝釈の網  (庸軒)



その後、サンレー本社の会議室で北九州本部会議を開きました。今日付けで松田部長が取締役に就任したので、会議の冒頭でその辞令交付を行いました。

会議では、互助会、冠婚、葬祭、関連など、各部門の議題を話し合っていきました。

会議終了後、夕方からわたしは東京に向かいます。

明日は全互連、明後日は全互協の理事会が東京で開催されるからです。

いよいよ7月になりましたが、暑さに負けずに「有縁社会」づくりのために頑張ります。


2011年7月2日 一条真也