ニキビ治療 その1

ニキビの治療法は沢山あって、それらを組み合わせると相当な数になります。しかもニキビの程度も軽症、中等症、重症とあり、さらに年齢や肌の状態、性別などを考慮しなくてはなりません。また同じ条件の患者さんでも薬の反応は微妙に異なります。ですからある程度は改善できても患者さんが満足される結果をだすのはなかなか難しいのです。

そう言う背景が有りますからニキビ治療もどんどん進化して治療の選択肢が増えてきているのです。ただし、健康保険で認められている治療法は意外に少なく、この10年でニキビの新薬は2、3種類しか増えていません。

去年の秋にようやく日本でも海外で有名なアダパレン(日本名ディフェリン)と言う塗り薬がが発売になりました。この塗り薬はニキビ菌を殺菌する従来の薬と違って表皮細胞を剥離させる成分が配合されています。
毛穴の中、および周囲に角質細胞が過剰に集まり、毛穴をふさぐことでニキビの芯が形成されることがニキビの始まりです。この白ニキビの状態を解消させて炎症性のニキビに進行するのを抑制しようというのが狙いの薬です。この薬でニキビ治療に幅がでてきました。
しかし、この薬は人によっては刺激がでて使えないこともあります。