“ ぶらり自然観察人 ”  酒々井町の自然観察 (転居後の撮影 初日目)

ブログにご訪問いただいている皆様へ!
いつも、私のブログにご訪問いただき、ありがとうございます。3月31日付けの記事で転居の案内をさせて頂きましたが、引越し後の整理と諸手続きに手間取り、予定より遅れぎみで、再びお目にかかることが出来るようになりました。今後も宜しくお願いいたします。


引っ越したばかりなので、取り合えず自宅付近の公園や鉄道の土手を散策してみました。新興住宅地なので、当然、園芸品種が多くなりました。これまでに見慣れた植物や昆虫なども新鮮に映るので、無視できないのか?、張り切り過ぎなのか?、自分では分かりかねますが、掲載の種類も多くなってしまいそうですね。


< 園芸植物 >

「オオカンザクラ(大寒桜)?」の花
真っ先に転居を歓迎してくれたのは、新居の窓いっぱいに咲き誇る「オオカンザクラ」と思われる清廉な花でした。今年は例年より、だいぶん開花が遅れてしまいましたが、それが幸いしたようです。「ソメイヨシノ」に比べて花の散るのが遅く、長いあいだ楽しむことができました。



ソメイヨシノ染井吉野)」の花
今や桜と云えば、日本中(沖縄には無いようです)この桜のことを指すまでになりましたが、意外と歴史は浅く、江戸時代末期に江戸染井村(今の豊島区)の植木屋が、「吉野桜」の名で売り出したのが始まりのようで、「エドヒガン」と「オオシマザクラ」の雑交配種だと考えられています。
自宅近くの公園に植えられていて、転居した当日は花が満開状態だったのですが、数日後には殆どが散ってしまい、主幹の小さな枝に遅れ花が着いていました。



「ニワザクラ(庭桜)」の花
中国の中部から北部地方原産の落葉低木です。観賞用として庭などに植えられていますが、樹高はせいぜい1.5mぐらいにしかならないので、一般的には桜の一種だとは思われていないようです。八重咲きの花が見事ですね。



ドウダンツツジ灯台躑躅・満天星)」の花
山地に生える落葉低木です。春には花を、秋には紅葉を楽しめるので、公園や庭などにも植えられています。



「セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)」の花
ヨーロッパ等において、主に中国南部からヒマラヤ周辺の山岳地帯に生えている原種をもとに、品種改良されたものを「セイヨウシャクナゲ」と呼んでいます。日本産の野生種に比べて花が大きく、暖かな平地でも育てることが出来るようになりました。



「?」の花
鉄道の土手で、紫色の小さい花が鈴なりに咲いていました。名を調べてみましたが分かりませんでした。



「チューリップ」の花
原産地は中東から中央アジアと云われています。16世紀ごろヨーロッパに入り、特にオランダで盛んに品種改良が行われました。今では夥しい数の品種があり、春を彩る代表的な球根植物です。
花の写真を撮影していましたら、ご婦人(高齢者)から声をかけられ、「このチューリップは私が植えているの、欲しかったら切っていってもいいですよ」と云ってくれましたので、仏壇用に数本を頂いてきました。この地に来た直ぐに見知らぬ人のご親切、ありがたや!、ありがたや!!。




「ラッパズイセンの一種?」の花
家庭菜園の境にしているのでしょうか?、小さな黄色の鮮やかな花が一列に咲いていました。撮影中は「フリージア」の一種かと思ったのですが、良く見ると「ラッパズイセン」の形をしています。調べましたが名は分かりませんでした。



ブロッコリー」の花
アブラナ科」の植物は古くから「ナ(菜)」と呼ばれ、品種改良が盛んに行われ栽培されてきました。最近は海外からの輸入も多く、花を見ただけでは専門に扱う人以外、品種の特定は難しくなっているようです。大雑把に分けると、「ダイコン(大根)」の仲間は紫がかった白色、「カブ(蕪)」や「ハクサイ(白菜)」の仲間は黄色、そして「キャベツ」の仲間は緑黄色をしており、この「ブロッコリー」は「キャベツ」の仲間です。
食用野菜の代表的な植物ですが、たまには、ジックリと観賞するのも、楽しいことかもしれませんね。



「ソラマメ(空豆)」の花
西アジアから北アフリカが原産の越年草ですが、日本には中国を通じて渡来したそうです。豆果が上向きに着くので、この名がつきました。改めて観察してみると、豆科植物独特の面白い花ですね。



「エンドウ(豌豆)」の花
ヨーロッパ南部地方原産の越年性蔓性植物です。若い果実は「サヤエンドウ」とも云われ、熟した実は「グリンピース」と呼ばれています。花の色は紫から白まで多彩です。


< 野生植物 >

カラスノエンドウ(烏野豌豆)」の花
こちらは野生種の「豌豆」の仲間ですが、熟した豆果の鞘は黒くなるので、この名が付きました。日当たりの良い野原や道端などに生える蔓性の1〜2年草、繁殖力が旺盛で農家の厄介者かもしれません。花は可憐で美しいのですがね。
若芽の先端を、花または蕾とともに摘み、味噌汁などにして食します。昨年の春に食べてみましたが、まあ、まあ、の味でしたね。天日乾燥をしたものは、胃炎の薬に利用されています。



スズメノエンドウ(雀野豌豆)」の花
こちらも野生種の「豌豆」の仲間ですが、「カラスノエンドウ」より小さいので、この名が付きました。野原や道端などに生える蔓性の1〜2年草です。薬用としては、黄疸や鼻血の治療に利用されています。



スズメノヤリ(雀の槍)」の花
日当たりの良い野原などに生える多年草で、花穂が大名行列の毛槍に似ていることから、この名が付きました。別名は「スズメノヒエ(雀の稗)」、花が地味なので一般的に注目されることはないようですが、なか、なか、味わい深く思いますが‥‥如何でしょう?。



「チガヤ(茅)」の花
日当たりの良い草原や土手などに群生する多年草です。新芽の頃、花穂は葉鞘に包まれていて「ツバナ」と称し、甘味があるので、子供の頃に食べ(舐め)ながら遊んだ事を思い出しました。花穂は春の終わり頃になると真っ白になり、太陽光を浴びて銀色に光ります。今の季節は花に赤紫色の雄しべと雌しべを着けて綺麗です。



「ハルガヤ(春茅)」の花
ユーラシア原産の多年草で、牧草用に栽培されていますが、各地に野生化しています。乾燥すると桜餅と同じ匂いがします。この植物も地味であまり人目につきませんが、よく見ると、小さな光沢のある淡緑色の花を、びっしりと着けます。



「ヤマブキ(山吹)」の花
お馴染みの、山地の谷川沿いなどに生える落葉低木です。古い時代は枝垂れた枝が風に揺れるので、「山振」と云われていたそうです。今は庭や公園などにも多く植えられていますが、八重咲きの「ヤエヤマブキ」は園芸品種です。薬用としては、茎葉・花の天日乾燥し、咳・関節炎・むくみ・止血の治療に使われます。
室町時代の城主、太田道灌と村娘の逸話は「ヤエヤマブキ」の方で、雄しべや雌しべが無く、果実が出来ないことから出た話らしいのです。と、云うことは、“ 実らぬ恋 ” の物語でしょうか?、それとも、城主の横暴を村娘が「ヤマブキ」を介して、さりげなく諭した話でしょうか?、これは想像ですが‥‥ね。



< 小動物 >

「ササグモ」



< 昆 虫 >

ベニシジミ


参考写真:美しいので郵便切手にもなりました。



「ツバメシジミ



「ヤノトガリハナバチ」



「ヘリクロホソハマキモドキ」
春の林縁や草原に発生する、体長1cmほどの「ハマキモドキ蛾」の仲間です。体が小さいので蝿が飛んでいる程度にしか見えません。