一気書き

 興が乗ってきて、土日月で金曜のレクチャーの原稿を一気書き。まだ、引用と引用をつないだ、という感じの部分が大半なのでこれから肉づけか。タイトルは「アゴニズム/未来性」。筋書きとしては、去年やった共同レクチャーをおさらいした上で、

アヴァンギャルドの理論

アヴァンギャルドの理論

 この本から「アゴニズム」という言葉をピックアップし、

民主主義の逆説

民主主義の逆説

 ムフの「闘技的民主主義」を検討・批判するために、

政治的なものの概念

政治的なものの概念

 シュミットの徹底性と比べた際のムフのリベラリズムに嫌味を言いつつ、

他自律―多文化主義批判のために (暴力論叢書 2)

他自律―多文化主義批判のために (暴力論叢書 2)

 アゴニズムをハーマッハーの「他自律」と、未来性によってとらえ返す。

 というところ。迷うのは、ハーマッハーの「アフォーマティヴ」を導入するかどうかで、アフォーマティヴはわたしの言う「未来性」と骨がらみのはずなんだけど*1、困ったことにそれが分かるのは『他自律』の訳者解説だよりで、翻訳が準備されているというハーマッハーのベンヤミン論があれば実質的なことが言えるかも知れないのだが*2、それはもう「継続審議」とするしかないかな、と。

 とりあえず今日は授業準備しなきゃいけないので、原稿は寝かせておいて木曜と金曜に仕上げるべし。暇でしようがない方もそうでない方も、ぜひどうぞ。詳細はこちらの下の方。そういえばTAGTASフォーラムの第二期のスケジュールも固まりました。

*1:加えて、去年の共同レクチャーで論じた、ポストフォーディズム下でのパフォーマンスの労働への収奪という問題に対して、アフォーマティヴはかなり有効な批判を提出してくれるはずなので、本当は論じなきゃいけないのだが。

*2:いや、id:hidexiさんの紹介している、英訳のある論文をまだ読んでないじゃないの。図書館に走るべし。