豊洲市場の地下水位は下がらないのか、下げないのか

豊洲市場 システム稼働後も地下の水位は下がらず 
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161020/k10010735861000.html
豊洲市場をめぐる問題で、盛り土が行われていない建物の地下にたまっている水について、東京都は「地下水の上昇を抑えるシステムが本格稼働すれば解消される」と説明していましたが、今週からシステムが本格稼働したにもかかわらず、水位が下がらず、水がたまったままとなっていることがわかりました。

水位が下がらないことについて、都は「この夏の雨が多く、もともとの水位が高かったためだ。引き続きシステムを稼働して水位を下げていきたい」と説明しています

 都は「水位を下げていきたい」と説明したそうですが、15日に行われた専門家会議後の記者会見で、平田座長は地下空間は今の状態を変えたくないと話していました。you tubeの動画の12分40秒あたりからと、14分50秒以降で確認できます。都の説明と食い違いますが、どうなっているのでしょうか?

 平田座長の発言要旨は以下のようなものでした。

 (地下空間の)あの中の水を動かすことは駄目。状態が変わってしまい評価が出来なくなってしまう。12月17日まではそのままさわらないで、モニタリングを続ける必要がある。特に水銀の問題が大きい。(排出すれば)評価した時に濃度が下がるかもしれないが、下がればよいというものではない。汚染のメカニズムが分からないと対策のしようがないので

 特に水銀の問題が大きいというのは、出所が不明であり、現状を維持して解明する必要があるということかと思います。汚染は極微量でそのままにしていても問題なく、施設も土地利用も出来るという判断のようでした。