ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2013/9/14 阿波座の夜

台風接近中、嫁のいない朝。
2人のうち1人がいないだけなのにガラーンと広い感覚。
家の中をあちこち歩き回ったりして。


さ、朝のうちに筋トレへ行こう。
今月は週2ペースを厳守しようと誓ったのに月半ばにして今日で2回目。
代謝を落とさないためにも、病気への抵抗力をつけておくためにも、適正な筋肉量は不可欠らしいのだ。
月の後半は隔日ペースでやるつもりで。


   



メディアの五輪祝賀ムード、少しはおさまってきただろうか。
スポーツニュースでも取り上げ方に影響、なんでもかんでも五輪がらみにしろとの圧力がある。
気に入らない。
もともとは、オリンピック?しなくてもいいんじゃないの? という立場だった。
IOC 総会での記者会見のニュースを見て、するべきじゃない、とまで思った。
手のひらをかえすのもみっともないので祝賀ムードから遠いところから見ている。
いつのまにか異議をとなえることが出来ない空気が醸成された。
今後はどうなるかわからないけど、決まったものに文句は言わない。
会社の忘年会に参加せずに気の合う者だけの少人数で飲んでたい人間だが…決まったんなら仕方ない。
そもそも協調性に欠ける人間だし。
こんな生き方してるのもそんな自分に忠実に生きてきたからだし。
おかげでいいこともあったし悪いこともあった。
ま、来し方は協調性の欠如だけで語れる話でもないけど。
半世紀も生きてるから期間を限定してなら自分を殺す術だって心得てる。
とことん戦わないとこが一番ダメなんだろうけど。
半沢直樹じゃないもの。


…午後から阪神電車で梅田に出る。
朝飯をろくに食べてなかったので以前からチェックしておいた西天満のカレー屋へ行く。
宇治電ビルの裏手、と聞いていただが宇治電ビルがない!
http://conton.jp/archives/899
取り壊されてしまったのですね。


カレー屋の方は……ありました!


   



『食堂 玄氣 』がお目当ての店です。
夕方3時過ぎで他に客はいませんでした。
キーマカレーが有名らしいけど最初は店の名前を冠した玄氣カレー(野菜いっぱい)をオーダーする。
トッピングに地鶏とつける。
   


写真は取り忘れたけど玄氣カレーはスパイスの香りが立ち野菜の旨みが詰まり美味でした。
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27000424/dtlphotolst/P13732969/?smp=1&ityp=1#photoheader
マジで好みのカレーです。
スパイス強め、けっこう辛くて、ルーはスープに近いサラサラ系という自分のチェックポイントを全てパスしてます。
次に来るときにはキーマカレー、その次はトマトカレーにしようと決めた。
印度人やネパール人のカリーも美味しいけどちょっと脂が多いんですよね。
北海道や信州あたりにあるカレー好きの人がやってる日本人オリジナルの印度カレーが好きです。
店主は推定60代の男性、食べ終わって、美味しかったです、と言うと、
ありがとうございます、すぐにおなか空きますよ、と言われる。
消化が良い、ということだろうか。


店を出て外にある看板を見る。
この店、もともとルーデリーという名前で営業していた、とある。
ルーデリーなら行ったことあるぞ。
もう20年以上前だと思うけど。
店主はその頃と同じ人なのかな?
へえ〜そうかあ、僕は確かにルーデリーのカレーが好きだった。
そうか、そうだったのか、とぶつぶつと独りごちながら東へ歩くのであった。


雨が降りそうで蒸し暑い。
大川沿い、天神橋の南にあるクラシックなビル。
フランス語が書いてあるけど、ここって辻調理師専門学校のビルじゃなかったかな?
以前に鍋料理の企画で取材に行ったことがある。

   


喫茶 星霜 で珈琲豆を買う。
星霜ブレンドB(深煎り)を100グラムだけ。
店は女性客で満席でした。
   


…局へ出て取材先4件にメールを出す。
5時過ぎに阿波座へ移動、セルジオと合流す。
今夜は、中村まり&安宅浩司 デュオ・アコースティック・ライブ@Martha

   


早めに入ったので最後列のゆったりした4人席に二人で坐る。
エビス生を飲みながら開演を待つ。
スピーカーから高田渡が流れている。
そんなアーシーなお店。


中村まりの歌とギターとバンジョー、安宅浩司のボトルネックマンドリン
目を閉じて聞くと自分たちがアメリカの西海岸あたりの小さな大学町にいるみたいな気分になれる。
このマーサという店も入り口にモッコウバラの繁みがあったりして雰囲気がいい。
彼女の歌を最初に聞いたのが2010年12月の下北沢、次が2011年の京都の磔磔
両方ともちゃんとレポートを書き残していない。
すごく好きなシンガーなのにね。
中村まりさんは1970年代の左派リベラルの大学生みたい。
いつもデニムのジーンズで10スピードのロードバイクに乗ってる感じ。
昨日は岡山でライブ、大阪まで鈍行で移動するつもりだったけどギターやバンジョーなど荷物が重すぎて新幹線に乗ったのだそう。

   



今回のライブの告知動画です。
前売り2700、当日3000 と安いので興味ある方はあさって16日に京都拾得でまたライブあります。


         


お気に入りの曲が2曲ある。
Tell Me Some Sweet Stories とNight Owlsという曲。
どちらも彼女の作詞作曲。
こういう曲を日本人が作れるというのが信じられない。
どことん好きになると出来ちゃうんだな。


最初に好きになったのは Tell Me Some Sweet Stories という歌。
♪ I've been looking for reason to hate (ずっとあなたを嫌いになる理由を探してきた)というシンプルで悲しい歌詞で始まる。
素朴なコード進行、素朴なスリーフィンガー、哀しいストレートな失恋の歌。


もう一曲、Night Owls(夜のふくろう)という曲は下北沢のライブで聴いてから好きになった。
美しいメロディーライン。
オールドタイマーやトラッドフォークやブルースではなくコンテンポラリーなテイスト。
キャロル・キングやフィービー・スノウのヒット曲 ? と思うほどの完成度。
哀しみを含んだ旋律、感傷的な詞もいい。
良質の翻訳小説を読んでいるかのよう。


    


   When the night falls
   And stillness break through the wall
   Darkness bocomes ours
   We are two night owls


英語詞では当たり前なのかもしれないけどきれいに韻を踏んでいる。
We are two night owls わたしたちは二羽の夜ふかしフクロウ…。
2番の歌詞にドキッとするフレーズがある。


   Outside I see people talk so loud
   Can't hear myself in a crowd
   You know, sometimes we have to deal
   With something we don't believe


拙訳ですが…。


   外では人々が大きな声でおしゃべりしてて、
   喧噪に紛れて自分の声さえ聞こえない
   そうね、ときに私たちは、
   自分の信じていないことも、うまくやってていかないといけないの


ヘタな訳だな。
英語の方がしっくり来ますね。
You know, sometimes we have to deal with something we don't believe
やりたくないことだってあるけど、ちゃんとやってかないと生きられないよ、ってことか。
感情をほどほどに抑えて歌う彼女の歌唱も好きです。


…アフターライブは焼き鳥で熱燗。
こだわりの焼き鳥とかじゃなくていい。
鳥貴族とか吉鳥とかの大衆チェーン店の片隅で安酒を飲みたい。
今夜はそんな気分。 
阿波座の中央通りに吉鳥があったけど土曜日で満席、近くの安そうな焼き鳥に入る。
嬉しいことにスタンダードな飲み物は280円均一、熱燗2合と10串盛り合わせをオーダーする。
9月はこれで6敗目。
14戦8勝6敗、月半ばにして貯金2、勝ち越し決定だ。