mauのしっぽぽ図書館

2017-09-13

[]最近読んだ本から 11:00

前回の続きを書こうと思っているうちに月が変わってしまった…というわけでもう、月ベースでの更新は諦めました。書きたい時に書きます(と考えていると結局書かないから月ベースにしたはずなんですが…まあまあ):


黙約(上) (新潮文庫)

黙約(上) (新潮文庫)

黙約(下) (新潮文庫)

黙約(下) (新潮文庫)

『黙約』:前々回紹介したフェッランテやライリーなどと同様、欧米では熱狂的人気なのに日本では盛り上がってないドナ・タート。私も最新作『ゴールドフィンチ』は今一つノレなかったなーと思いつつ、デビュー作が新装再刊となったのでついつい読了。個人的にはこっちの方が素直に面白かったです。特にある「事件」が露わになってからの後半、登場人物たちがジワジワと追い詰められる(と勝手に自分たちで思い込んでくる)あたりは長編ならではの重厚な読み応えがありました。


物語の裏テーマとして、地方大学に集う若者が作りあげた牧歌的/閉鎖的/特権的な「場(それはしばしば青春とも呼ばれるものですが)」の崩壊、というものがあると思うのですが、このテーマ自体は結構普遍的だよね…例えば『ハチミツとクローバー』とか!(爆) つまり、ある学問的興味(『黙約』では古代ギリシア語/『ハチクロ』では美術)を共通点に集まった数人の若き男女が、個性的な先生の庇護の下で、社会と隔絶された祝祭を繰り広げる…という感じで、類似点を踏まえて脳内変換しはじめたら面白くて止まらなくなりました。これはぜひ他の方にもやってみていただきたい。

竹本=リチャード&森田=ヘンリーで、はぐちゃんは(女性枠一つだから)必然的にカミラ?とか色々遊んでみて下さい…



BUTTER

BUTTER

『BUTTER』:柚木麻子の作品は以前『ナイルパーチ女子会』を読んで、その女子たちのウザさにゲッソリした記憶があったのですが、これはそのウザさが「バター」ならではの胃モタレ感にうまく変換されていて上手いな、と思いました。木嶋佳苗をモチーフに、こういう攻め方をするって凄い。



ゲンロン0 観光客の哲学

ゲンロン0 観光客の哲学

小説以外では圧倒的にこの2冊。もはや充分話題作なので今さら私が取り上げるまでもないけれど。



『ライブラリアンズ』:最後に紹介するのは、ようやくDVDが出たTVドラマ。(この前に2時間ものが何本かあるけどそれは観ても観なくてもよい)司書って題名だけで本好きなら興味を引かれるはず。特に第2章の悪役はプロスペロー(「テンペスト」)とモリアーティ(「ホームズ」)、ってめちゃくちゃ強そうでしょ?気軽に楽しめる内容だし、主演?のレベッカ・ローミンがさすがにスタイル良くて強くてカッコイイ。惚れます。


次回はまたドイツもの特集、の予定です。せっせと読まにゃ。

2017-08-27

[]先々月〜今月読んだ本から(2) 11:30

さて、珍しくドイツ語圏の小説が相次いで?出版されたので、せっかくだからまとめてご紹介:


「階段を下りる女」:年上の謎めいた女性の誘いから始まる過去への旅、という点では「朗読者」に近いものがあるけれど、さすがシュリンク先生、年々エロ度 人生へのアプローチの深遠度が高まっているという印象。話の運び方も一筋縄ではいかない、でもそれが読んでいて楽しくてたまらない。やっぱり新作が出るたび読まずにはいられません。



静寂 ある殺人者の記録

静寂 ある殺人者の記録

「静寂(ある殺人者の記録)」:異常に聴覚が発達した青年が引き起こす罪と罰の物語、とまとめたら、それジュースキント「香水」の聴覚版変態物語?(←これはこれで誉めている)と思ってしまうのだけれど、読んでみると犯罪者である主人公に意外にも共感を覚えてしまったり。静寂こそが平安と考える主人公には、世間をかき乱す騒乱は悪であり、すべてを静寂に戻す死は正義であっても罪ではありえない。そんな心情が結構身に迫る展開に我ながら驚きました。



「キオスク(はじめて出会う世界のお話 オーストリア編)」:母のもとを離れて田舎からウィーンへやってきた青年に訪れる恋の予感と忍び寄るナチスの影。青年の成長を促す媒介として登場する亡命直前のフロイト老人との会話が、物語全体を引き締める。「はじめて出会う物語」がこんなのだったらちょっとうらやましいかも。いや、読書にくたびれたおじさんおばさんにも充分おススメでしょ。



儀式

儀式

「儀式」:こちらは元々原文がオランダ語なのですが、今回、松永氏がドイツ語版から訳しているのは、オランダ語翻訳者の数が少ないからってことなのでしょうか。まあドイツ語オランダ語はかなり近そうだし、ノーテボームはドイツでも人気があるから変なドイツ語訳は出回らないとは思うけど…。内容の方は、えーと、淡々と、しかし着々と(つまり儀式のように)自死に向かう親子がかなりやばいです。「静寂」↑の連続殺人よりこっちの方が断然怖い。しかもそれを日本の茶道になぞらえている辺りがまたヒヤッとする。この居心地の悪さがたまらない(←これもかなりやばい)。

2017-08-23

[]先々月〜今月読んだ本から(1) 10:37

気がついたら前回から2カ月以上過ぎてるじゃん!やばいやん!と焦りつつ、どうにも収拾がつかない状態がまだまだ続きそうなので、書けるときに書けるだけ書こうという心持ちで…(今日は夏休み):


まずは欧州で人気の女性作家長編をまとめて御紹介:


リラとわたし (ナポリの物語(1))

リラとわたし (ナポリの物語(1))

「リラとわたし(ナポリの物語1)」:昨年から欧米で大ブームだったエレナ・フェッランテの長編(全4作)の1作目がようやく日本でも!、ということで意気込んで読んでみましたが、語り手の「わたし」が少し前の流行り言葉で言えばバリバリのマウンティング女子で、友達のリラとわたし、どっちが上か…ということを子供のころから延々と測りつづける話なので、正直読んでて少々しんどかったり。リラも無自覚なふりしてそのへんの格差は結構意識しているんだよね。まあそこが面白いと言えば面白いんだけど…でもしんどい…。



「蘭の館」:これも欧州で人気シリーズの第1作目。「ダウントン・アビー」風の歴史(といっても20世紀初頭)の香り付きロマンスに、出生の謎というミステリを絡ませて読者をぐいぐい引きこむ作風が上手い。そんなに目新しいことをやっているわけではないんだけど、楽しませてくれることは間違いなし。全部で7人姉妹(みな血はつながっていない&7人目は正体不明だけど)ってことはあと6作楽しめるってことか、しめしめ(ほくそ笑む)。しかしパ・ソルト、あんたいったい何者なんですか…(←これがまた引っぱる引っぱる)。



音楽と沈黙 2

音楽と沈黙 2

「音楽と沈黙」:歴史ものが得意な作家として英国では定評のあるローズ・トレメイン。先日「道化と王」も翻訳されて、日本でもようやく紹介開始という感じでしょうか。原書房とか国書刊行会とかマニアックな出版社から出てるから小難しそうな先入観を与えるんだけど、読めば結構王道のロマンスにBL風味もちょっとあったりして、よしながふみとか好きな人に合うんじゃないでしょうか。他にもいろいろ読んでみたい作家のひとり。



薬草とウインク

薬草とウインク

「薬草とウィンク」:せっかくなので日本の作家が書いた海外歴史ミステリなんかも。題名がなんか軽くて、どうかな?と思ったのですが、気軽に読めつつ意外と本格的で悪くなかったです。今後に期待。



まずはここで一旦休憩。(2)をお楽しみに(?)

2017-06-03

[]先月読んだ本から 08:28

あれ、意外と小説は読んでないな…というわけで、それ以外のもので:


漱石漫談

漱石漫談

漱石漫談」:奥泉&いとうコンビの漫談本は幾つか読んでいるけど、今回は漱石ものに絞っている分、本全体にまとまりが出て吸引力がある。漱石ものの本質にある「コミュケーション不全」、他人とつながりたいのに怖くてうまくつながれない登場人物たちの解説は、現代の風潮にも通じるところがあって面白く読んだ。いろいろ読み返してみたくなる。



「子どもたちの階級闘争」:昨年の「ヨーロッパ・コーリング」「THIS IS JAPAN」は2冊とも興味深く読んだが、著者の「地べた」での実体験をもっと読みたいな、と思ったところにドンピシャな本が出てくれた。目まぐるしく状況が変動している英国の福祉・教育環境を実感できる。



鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」:題名に惹かれて手に取り、文章の上手さに一気読み。いやいや溺愛してますやん。とにかく読んでて楽しいので、鳥に興味が無くても一読をおススメします。しかしカールが発売中止になったら著者はどうするんだろう。



「千年医師物語」:昔読んだ本が映画化されたというので鑑賞。表面上はハリウッドかイギリス製作か、と見せかけて実はドイツ製作。まあドイツ人は長いのが好きだからな!(←偏見)原作も確か本国アメリカよりドイツで大人気だったのでした。映画としてはそつなくまとめてあるって感じですが、とにかく主演のトム・ペインが私好みのイケメン。彼を観てるだけで2時間持つな(最初の30分くらいは子役が演じてたのであんまり…)。

1000年女王(古っ)みたいに時を超える医師の話、ではありません。




英語本も読み始めたけどなかなか進まないなあ…6月からまた職場環境がちょっと変わるので生活リズムを立て直さないと。がんばろ。

2017-05-06

[]先月読んだ本から 09:49

…ハイ、また一カ月経ってしまいましたね(焦)。


横浜駅SF (カドカワBOOKS)

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

「時間のないホテル」/「横浜駅SF」:期せずして建築絡みのSFが2冊重なったので並べてご紹介。といっても「ホテル」の方は世界中に遍在するビジネスホテル・チェーンの、コピペで無限増殖するような得体の知れなさが魅力なのに対し、「駅」は横浜からうねうねと触手が広がって本州全体を覆いこむ有機的な広がり(アニメで観たくなる)があって、結構対照的。個人的には「ホテル」前半のカフカ的不条理感が好きだなあ。



百年の散歩

百年の散歩

「百年の散歩」:多和田葉子の作品は出たらやっぱり読んでしまう。ベルリンを歩きながら様々に広がる想像/妄想は安定の多和田節。「ゴドー」やベンヤミンも少し連想させるような。



リーチ先生

リーチ先生

「リーチ先生」:ウィリアム・モリス好きなので、そのアート&クラフツ運動の末端に名を連ね、日本とも深い関わりのあるバーナード・リーチの話は楽しく読めました。狂言回しである亀之介の立ち位置がいかにも作り物っぽいのがちょっと残念。あと小説的にはリーチ先生が良い人すぎるんですけど、これは本当なのかしらん。



キトラ・ボックス

キトラ・ボックス

「キトラ・ボックス」:「アトミック・ボックス」の登場人物たちが再び活躍する池澤流冒険活劇。とはいえ話としては独立しているので、これから読んでも充分楽しめる内容(というか「アトミック」の人達をすっかり失念していた私…)。「古事記」現代語訳時の考察もしっかり取り入れて、さすが池澤氏ぬかりないなあ。古代史絡みな分、個人的には「アトミック」より好みかも。

アトミック・ボックス (角川文庫)

アトミック・ボックス (角川文庫)




学生時代に観て大好きだった(サントラも持ってた)映画がDVDで劇的復活!と知ってレンタルで鑑賞。最近観た映画はすぐ内容を忘れちゃうのに、これはかなり詳細まで覚えていて(音楽の助けもあるのかも)いやあ懐かしかったです。現在から見れば素朴なAI論議ではありますが、当時の最先端PC(windowsMacもなかった)ハード/ソフトも含めてとってもキュート!MTV世代の聖典ですねーこれ。

D

劇中で流れるこの映像がとっても好きでした。



さてそろそろ洋書も復活させたいな…。

2017-04-08

[]先月読んだ本から 10:19

…気がつけば、2カ月経っていました。

とにかく家でPCに向かう暇がなくて。読書は隙間時間にウンウン読むし、DVDは最近家人も巻き込んで多少は見れるようになったけど、気持ちをまとめるにはそれなりに時間が必要で…とはいえ、ブログを止めたくはないので当面細々と続けます。


ダッハウの仕立て師」:戦争に人生を翻弄された女性の悲劇。「戦場のピアニスト」の女性仕立て屋版とでもいうか。ヒロインは強くて魅力的なのに、惚れる男が悪すぎる…。


台湾少女、洋裁に出会う」:それに比べると、こちらの仕立て師ものはよく出来た朝ドラのように素直に気持ちよく成長していく高揚感がある。母親のことを書いたノンフィクションですが、いやこれホントにドラマにしないかな。



「約束」:最初は普通のミステリっぽく始まりながら、話が進むにつれ段々明らかになってくるのは「社会主義」という、個々の事件よりもっと大きな謎、そしてその謎はさらに「人生」という最大の謎を投げかける…東欧文学の得体の知れなさを実感できる作品。面白かった!



「ふたつの海のあいだで」:執筆順としては「風の丘」より前の作品とのこと。どれ読んでも同じ感じだけどどれ読んでも面白いので、別出版社分↓も合わせて読まれてほしいなあ。

偉大なる時のモザイク

偉大なる時のモザイク

帰郷の祭り

帰郷の祭り


10:04 (エクス・リブリス)

10:04 (エクス・リブリス)

「10:04」:本邦初紹介の著者の作品。題名からしてポストモダン系のちょっと面倒くさい話かな?と思ったけど、意外と素直にスイスイ読めました。よくこんな地味変な作家を見つけてくるなあと感心。



吸血鬼

吸血鬼

「吸血鬼」:今年のtwitter文学賞もまだロクに振返ってないよ…と嘆きつつ、とりあえず国内部門受賞作を読了。こんな謎めいた作品がよく票を集めたな…と感嘆しつつ、その構成の深みにはまりながらも、最後まで読んでもしっくりいかないまま、心に何か得体のしれないものが残る…。海外小説好きな人なら是非読んでほしいです。



シン・ゴジラ DVD2枚組

シン・ゴジラ DVD2枚組

シン・ゴジラ」:話題作をようやくDVDで家人と観ました。歴代ゴジラ特撮に親しい家人にも、エヴァ系アニメに親しい私にも、両方充分に楽しめるお得な作品、という感じ。もっと最後はこじれるのかと思ったら意外とスッキリ終わって、その辺はゴジラの系統を継いでいるのかな、と思いました。


さて次はいつ書けるかな…。

2017-02-05

[]先月読んだ本から 20:02

今年から仕切り直しぢゃ!との決意も空しくアワアワしている内にtwitter文学賞や日本翻訳大賞の投票がもうすぐ終わっちゃう!という事態に陥り、なんとか投票は済ませたもののまだまだ先が見えませぬ…とりあえず幾つか感想を:


枕草子/方丈記/徒然草 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集07)」:とにかく高橋源一郎訳(というよりコラボ?)の「方丈記(モバイル・ハウス・ダイアリーズ)」に打ちのめされました。<6.アルマゲドン>なんて思わず原文と比較してしまいました:

震災の直後、人びとは、少し変わったように見えた。目が覚めた、まったくどうしようもない社会だったんだ、といい合ったりしていた。おれたちは、欲に目がくらんでいたんじゃないか、とも。そう、人も社会も、震災をきっかけにして変わるような気がしていた。

だが、何も変わらなかった。時がたつと、人びとは、自分がしゃべっていたことをすっかり忘れてしまったのだ。

 (参考:http://web.kawade.co.jp/bungei/924/

人皆あぢきなき事を述べて、聊(いささ)か、心の濁りも薄らぐと見えしかど、月日重なり、年経にし後は、言葉にかけていひ出づる人だになし。

(原文参考:http://www.geocities.jp/rikwhi/nyumon/az/houjoki_zen.html


当時も今も私たちは呆れるほど何も変わっていないことを痛感させられる、まさに源ちゃんならではの怪作。これを文学全集に入れる河出&池澤氏の英断にも感服。




「アメリカーナ」:これは読んでてホント楽しかったなー。米国と移民、この複雑な関係を巧みに描きながら、語られるラブストーリーは至って王道。かなりのボリュームですが一気読みでした。



王様のためのホログラム

王様のためのホログラム

「王様のためのホログラム」:現代版「セールスマンの死」x「ゴドーを待ちながら」って感じ?と思って読んでいたら訳者のあとがきにもこの2作が挙げられていて、皆考えつくところは同じなのねーと自分の読みの浅さに反省。全体的にユーモラスで読後感は悪くなかったです。映画も公開されるのね(しかしトム・ハンクス出過ぎだ)。



トランペット

トランペット

モンテカルロ (フランダースの声)

モンテカルロ (フランダースの声)

火曜日 (フランダースの声)

火曜日 (フランダースの声)

トランペット」/「モンテカルロ」/「火曜日」:こういう地味な良作こそ、きちっと感想が書きたいんだけど…今は紹介だけで手一杯。残念。



さてさて冒頭で述べた各賞の結果やいかに?でも一番楽しいのは、候補作の中から埋もれていた傑作を見つけ出すことですよね!というわけで経過にも大いに注目しております。

2017-01-01

[]年末京都食探索 12:38

あけましておめでとうございます。今年からグルメブログとして生まれ変わります。

、というのは嘘ですが、現在試行錯誤中なので逆に色々と遊んでみるのも良いかと。というわけで久々に(10年ぶりくらいに)飲食関係などアップしてみます:



年末は相方の実家帰省のついでに京都に立寄るのが恒例行事。年の瀬で休みになるお店も多い中、頑張って何軒か回ってみました。

まずは前から狙っていた「めなみ」、三条木屋町にあるおばんざいやさん。(http://www.menami.jp/

手頃な雰囲気と料金で、きちんと出汁の効かせた小料理をつまみに日本酒をくいくい…って幸せすぎる。

f:id:shippopo:20170101112411j:image:w360


お酒はお店オススメの京都「徳次郎」原酒をいただきました。アルコール度数ちと高めで美味美味。

お通しが湯葉っていうのがまた素敵(観光客まるだしかしらん)。

f:id:shippopo:20170101112420j:image:w360


おでん(品書きとしては煮物なんですが)に辛子じゃなく粉山椒をかけると料理の格が一つ上がった、という感じ。さっそく家で試してみよう。

f:id:shippopo:20170101112402j:image:w360

普段はそうでもないのに、京都に来ると無性に漬物が食べたくなるのがまた不思議。



さらなる漬物を求めて「ぎおん川勝 ぶぶ家」へ(http://www.gion-kawakatsu.com/bubuya/bubuya.html)。

f:id:shippopo:20161230112313j:image:w640

糠漬けや粕漬けは苦手、でも浅漬けすぎるのもちょっと…と漬物の好き嫌いが結構ある私としては、色々な種類を(ご飯と一緒に!)試食できるところが有難いです。この中では左端の「干大根」(白いの)が好みだったので即購入。



昨年話題を呼んだ香港発祥のコーヒースタンド「アラビカ」(http://www.arabica.coffee/)、店舗は東山と嵐山でちょっと行くには時間が足りないなあ…と残念に思っていたら河原町の藤井大丸内にスタンドが出来た!と知って早速エスプレッソ・マキアートを。

f:id:shippopo:20161230135042j:image:w640

コーヒーもミルクも濃厚で至極満足。店のデザインもオシャレでこれは人気出るの分かるわ。

◆参考サイト:「アラビカ京都 藤井大丸; 遂にオープンした常設店」(http://andcoffee.net/arabica-kyoto-fujidaimaru/




持ち帰りしたので写真は無いですが、京都駅ショッピングモール内の「オレノパン okumura」(http://www.kyoto-okumura.com/orenopan.html)もオシャレで美味しくて素晴らしかった!京都のパンって本当レベル高くて泣きそう(全部試せなくて)。

◆参考サイト:「祇園の京懐石フレンチの名店がプロデュース「ORENO PAN 烏丸本店(オレノパン)」」(http://kyotopi.jp/articles/fQH9y



いつもどっさり買い込むのは「志津屋」(http://www.sizuya.co.jp/)のパンたち。京都市内を歩けば一駅に一軒くらいの割合で出店しているチェーン店だけど、どれを食べても美味し、で京都市民がつくづく羨ましくなるのでした。

◆参考サイト:「地元に愛されて約70年!“京都人の国民食”『カルネ』だけじゃない!!調理パン充実☆「志津屋」」(http://kyotopi.jp/articles/lyE8H


あーまた京都行きたい。ともあれ今年もよろしくお願いします。

2016-12-25

[]先月読んだ本から 11:37

10月から新しい仕事に就いて、生活リズムも随分変わりました。読書は隙間時間を使ってなんとか確保してるんですが、なかなか感想を書くまとまった時間が取れない…(あとDVD&海外ドラマも観れない!)。でも書かないとやっぱり忘れてしまうので、来年はうまく時間をやりくりできるよう仕切り直したいなあ…。


というわけで今回は2月分、しかもかなりの手抜きで(それは前から?):

偉大なる時のモザイク

偉大なる時のモザイク

帰郷の祭り

帰郷の祭り

「偉大なる時のモザイク」「帰郷の祭り」:「風の丘」のカルミネ・アバーテの旧作。大手と違ってさほど宣伝していないせいか店頭で見かけるまで気づかなかったですが、地味ながらも良作なので「風の丘」が好きだった人は探して読んでほしいなあ。出版社同士もちゃんとタッグを組んで宣伝してほしいもんです。



ブラインド・マッサージ (エクス・リブリス)

ブラインド・マッサージ (エクス・リブリス)

「ブラインド・マッサージ」:昨年は海外文学でもアジア系ついにキタ!という盛り上がりで、今年もその流れは続いているはずなんですが、この本に限っては随分扱いが地味かなあ。意外性はないけど読みやすくて面白いと思うんですけどね。



森の人々

森の人々

「森の人々」:昨年大作「A Little Life」が話題になった著者のデビュー作。アン・パチェット「密林の夢」を連想させるSF風熱帯小説ですが、うーんこれならパチェットの方が上かなあというのが正直な感想。「A Little Life」は全く違う作風みたいのなので、これは是非読みたいんだけど(でもすごく長いから翻訳で読みたい)。

A Little Life

A Little Life

密林の夢

密林の夢



「四人の交差点」:安定の北欧系。女たちのたくましさと男の繊細さが胸に残る。



浮遊霊ブラジル

浮遊霊ブラジル

「浮遊霊ブラジル」:この人も安定して面白いので新作が出たら必ず読みます。


さて、次に更新できるのはいつになるかな?ちょっと考えねば。

2016-10-03

[]先月読んだ本から 13:19

9月は失業状態だったので、せっかくだからと果敢に大作にも挑戦(?):

ゴールドフィンチ1

ゴールドフィンチ1

ゴールドフィンチ 2  ゴールドフィンチ 3  ゴールドフィンチ 4

「ゴールドフィンチ」:読む前は「盗難絵画を巡る本格ミステリ」を予想していましたが、全然違いました!1巻目なんて絵はほとんど置き去り状態で、名画をそんないい加減な扱いで良いのー?と逆に心配になってしまいました。

しかし読み進めていくうちに、ああこれは現代のディケンズなんだ…と途中で気づいて合点がいきました。このゆったりとした話の進め方とクセの強い登場人物陣、結論を急ぐ今どきの小説ではないのです。21世紀でもディケンズ調は(少なくともアメリカでは)通用するんだ、と結構驚き。時間があるときに読みましょう。

登場人物の中ではやっぱりボリスが一番好きかな。主人公にイマイチ魅力が無いのがちょっとね…。



第三帝国」:ボードゲームおたくのドイツ人が恋人とスペインの海岸に休暇に来て…という設定が個人的にツボ(ドイツ人あるある)。主人公が持ち込んだゲーム上で展開される第二次大戦の再現(といっても勿論ゲームなので史実通りとはいかない)が、現実の人間関係に微妙に影を落としていくという構成も見事。まだ若い頃の作品らしいですが、ボラーニョ作品の中では一番わかりやすくて素直に面白いと感じました。長さもちょうどいいし(笑)。



「ベスト・ストーリーズ III」:現代小説の中でも特に新しいものが好きなので、I・IIは飛ばしてIIIから読むことに。収録されている作品・作者は正にオールスターズ!という感じで、短編の苦手な私にも大変楽しめました。冒頭のトレヴァーは勿論良かったし、他にもアップダイクとJ・バーンズの自由連想的な話が結構好みでした。また自分の引き出しが少し増えたような充実感。



「ミルク殺人と憂鬱な夏」:ドイツのご当地ミステリ。ローカル感満載ながら丁寧な筋書き、かつ心優しき主人公の警部さんの日常が良い味出してます。続編の翻訳&TVドラマ↓の日本放送を期待!

D

訛りはかなり強そう。



暇にまかせてTVドラマもどっぷりと:

「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」なかなかDVD化してくれそうにないのでHuluの2週間トライアルで視聴。(すでに解約)

D

いやあ堪能しました…(うっとり)。トムヒのハル王子、カンバーバッチのリチャード3世がハマり役なのは観る前から容易に想像がつきましたが、お話的にこれまで興味の薄かった「リチャード2世」のベン・ウィショーが素晴らしかったですね!ラストなんて明らかにキリスト殉教を彷彿させる、絵画のような非情な美しさ…これはたまりません。

ちょっと不満だったのはヘンリー4世でしょうか。ジェレミー・アイアンズは大好きなんですが、「リチャード2世」のヘンリー役の人が歳とってもジェレミーにはならんでしょ!その辺はまだケネス・ブラナーの方がしっくりいったんじゃないか…ケネスとトムヒの親子対決って観たかったしなあ(妄想)。あとやっぱりフォルスタッフはオーソン・ウェルズの印象が強すぎて今一つノレませんでした。



ブレイキング・バッド」:前から観てみたかったんですがタイミングよくCSで全シリーズ再放送してくれたので、朝ドラのように1日1話見続けて約3カ月、先日やっと最終回。確かにこれはすごかった…!


マンガにもどっぷり:

残酷な神が支配する」:連載中は内容があまりにヘヴィでとても読んでられませんでした…先日イベントで御尊顔を拝見してからファン熱が再燃、最近の未読作品はあらかた読みつくし残ったのがこの作品。そろそろ読みとおせるかな、と決意してやっぱり3カ月くらいかけて読了。予想以上に濃密でした…。

やはり前半の虐待場面は読んでてつらくて再読できなかったです。しかし後半にイアンとジェルミが延々と繰り返す回想と対話、そしてマンガならではの作画表現の繊細さに魅了されて、気がつくと後半は何度も何度も読み返し、しかも何度読んでも唸らされるという…。長年現役で描いてきて、なおもこの創造力。凄いなあ。もうノーベル賞でもなんでも差し上げたい気分であります。



10月には新しい仕事に就けそうなので、読書ペースはもっと落ちるかな。でも相変わらず気になる作品が多くて困っております。(海外ドラマの観すぎじゃ…)