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2014-07-18

映像のマジシャン石浜真史 ― 『ヤマノススメ』 への系譜

最近では 『魔法戦争』 や 『東京レイヴンズ』 、また過去にまで遡れば 『かみちゅ!』 にまでと想い出す程に素晴らしいOPやEDを手掛けてきた石浜真史さん。そんな氏が直近で手掛けられた 『ヤマノススメ』 セカンドシーズンのOPがもう言葉では形容できない程に眩しく素晴らしくてもうちょっとどうにかなりそうだったわけですが、この感動を少しでも早いうちに書き残しておこうと今はそんな衝動に身を任せ記事を殴り書いています。

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それこそ今回の記事に関してはその素晴らしさの多くを細部まで語るつもりはないですし、とにかくこの映像を観て昂ぶってしまった私のテンションの高さを感じ取ってもらえればそれで十分だなとも思っていて。

ポップな映像に軽快な音ハメ、カラーバリエーションの映える映像の見せ方に、近景から遠景へと画面の奥行きを巧妙に遣った魔法のような映像構成。言い方なんて多分幾らでもあるし、実際にこの映像を前にしては際限なく言葉が溢れてきてしまうわけですが、とにかく “観てもらう” 方が何よりも “伝わる” かなって思うのが正直なところ。と言うよりは石浜真史さんの映像に酔いしれている一ファンとして、まずは観てもらいたいっていう欲求が何よりも強いというか、むしろそう思ってしまう程にまで胸の内から何かを込み上げさせる素晴らしさがこのオープニングにはあって。

それこそ私が氏の手掛けたオープニングで一番心酔していたのは 『Aチャンネル』 のそれだったわけですが、今回の 『ヤマノススメ』 のオープニングに関してはよもやこれこそが石浜さんの集大成とでも言うべき映像であったようにも感じられてしまったんですよね。

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それもこの系統の映像は 『N・H・Kにようこそ!』 から受け継がれてきた印象のものでもあるわけですが、それが 『Aチャンネル』 では特に実験的な重たい演出にカタチを変えてより見栄え良く構成されていたのではないかと思います。

映像の組み替え方や色遣いなどは継承されつつも、より派手にモチーフを飛ばしていた印象、とでも言えばいいのでしょうか。それこそ私が心酔して止まないもう一人のオープニングマジシャンURAさんの映像に近い感じというか、モーションのベクトルをより巧く視覚としての快感に繋げていた辺り、凄く劇的になったなぁというイメージでしたし、実際に映像そのものは凄く派手なものに仕上がっていたと思います。

ところが、今回の 『ヤマノススメ』 のオープニングではその弾け方がよりスムーズにフットワークの軽い映像に昇華されていたように感じられ、だからこそ私はそこに石浜さんの新境地を垣間見た印象を強く受けた上に、数時間ものあいだこのOPに打ちのめされてしまったのでしょう。スッと心に馴染む映像と言うか、ああ、なんて見晴らしの良い映像なんだろうって。あの 『Aチャンネル』 の面白く楽しい映像から、ここまで面白くて、楽しくて、そして何よりも清涼さすら感じる程に風通しの良い映像が生まれるだなんて、と。

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もちろん、それはベースとなる楽曲の持ち味云々という部分ももちろんあるわけで、一概にその全てが石浜さんの新境地だと断言できるものではないのかなとも思っています。

それこそこうしたポップな映像の他にも冒頭で述べたような 『魔法戦争』 ED のような映像も手掛ける方ですし、幾ら集大成と言ってもそれだけで氏の作品の全てを語れるわけではもちろんありません。けれど、やはりこれが一つの到達点なのでは、と思える程にその裏付けとしての要素が詰まっているのは前述の通りでもあり、だからこそ石浜さんの映像を追い掛けてきて良かったなと思えるのだって今の正直な気持ちです。

クレジット表記の多彩さや、女の子を可愛く描くテクニック、気持ち良くパーツを組み替えるモーションの楽しさ。視覚表現をこれでもかと言う位に生かした映像の妙味は心から私の胸をトキメかせてくれるまさに魔法。それも大好きな作品である 『ヤマノススメ』 において氏が登壇してくれた嬉しさを噛み締めつつ、今回の記事はこの辺りで締めさせて頂こうと思います。

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あと最後になりますが、石浜さんってほんと監督のクレジット推すの好きですね。なんだか 「この監督の元、一丸となって制作してます」 って感じが滲み出てくるようで凄く好きです。

アクセスアクセス 2014/07/20 12:15 はじめまして、記事を拝見しました。理路整然とまとめられていて、記事のレベルの高さに驚きました。

石浜演出の変化についてですが、ヤマノススメOP でコンセプトデザインとして関わっている森崎貞氏の影響もあるのではないかと思います。アプリのアイコンを意識したデザイン、背景にこれでもかと描かれた富士山山小屋の地図、またテロップが背景の一部として同化しているのも氏の影響かと思います。(同じく石浜演出の進撃の巨人後期OPではテロップワークスを担当している)

shirooo105shirooo105 2014/07/27 09:47 >アクセスさん

記事を読んで頂きありがとうございます。また、そんな風に言って頂けてとても嬉しく思います。

森崎さんと石浜さんは 『新世界より』 でも同じ制作スタッフとしても名を連ねていたようですね。正直、その辺りの関係までは認識出来ていなかったので、とても興味深いです。教えて頂きありがとうございます。今後、また石浜さんがご活躍される場があれば少し意識して観てみようと思います。

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