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2014-12-18

『ヤマノススメ』 23話の素晴らしさを語る

遂にここまで来たのだと感慨耽ずにはいられなかった23合目の圧倒的な景色。「約束を叶えてしまったら私たちは」 などとこと在る毎にその悩みを零していた彼女たちではありましたが、もはやこの雄弁足る眺めを前にすれば言葉など何一つとして要らないのだと思い知らされるそれは、云わば 『ヤマノススメ』 という物語の “歩み” そのものでもあったのだと思います。

それも 『約束』 というサブタイトルが指し示すように、この挿話、この場所こそが “私たち” の観たかった風景であり、そこにこそ本作の全てが集約されていたのだということ。また、だからこそ 「ありがとう」 って。そう感謝の言葉を述べずには居られないくらい、今は “彼女たちにこの場所まで連れてきて貰えた” という感覚でいっぱいなんです。

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そう、だって私はあの “二合目” を観た時からこの風景に出会えることをいつだって一途に望んでいた。全ての始まりであり、彼女たちの原風景でもあった朝焼けの山々。ひなたのお父さん曰く、「世界で一番綺麗な瞬間」 であるそれは、いつだって彼女たちの心に焼きついていたし、だからこそそれは多くの物語の原動力にだって成り得ていたのでしょう。

そしてそんな心に焼きつく程の景色を今一度、私は自分自身の目でも観てみたかったのだと思うのです。それもあの日を想い出したあおいが “その景色” 一つを頼りに此処まで歩んで来れたのと同じように。果ては “あの景色と同じくらい” 素敵な眺めをこの物語は見せてくれるのではといった理屈なき自信に私は満ちていたのだということ。

またそれは、あおいとひなたにしてもきっと同じ想いではあったはずで、あの風景があったからこそ二人はこの場所まで辿り着けたのでしょうし、むしろ一度は忘れ掛けていた 『約束』 を今一度誓ったあの日があったからこそ彼女たちの “今” はあるのだと、きっとそんな風にだって言い換えることの出来るそれは歩みの日々でもあったんじゃないかって思うんです。

それも言ってしまえば “あの風景を頼り” にこの物語の未来をしっかりと見据えていたからの必然の軌跡であり、だからこそこの作品はいつだってあの二合目において描かれた景色を至る場所に重ねていたのだと思います。

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であるならば、です。それだけでこの挿話は余りにも素晴らしく、私の望んだ風景そのものを見せてくれたと断言することだって出来る。だってそうでしょう。

あの頃と変わらない視点で、風景で。あの頃とは違う二人の姿をその場所に切り取るということがどれだけ物語の帰結として美しくあり、それが彼女たちの交わした 『約束』 の未来として何より誤差のないものであったのかということ。

そして惜し気もなく映し出された谷川岳の朝焼けが “この物語の幕開け” とも一寸の狂いもなく重なった瞬間、どれ程の感動が私の中を駆け抜けたかというのはもはや言葉では言い表せられない程で、まさしく身体中に感情の波が押し寄せてきたような、ある種の達成感にさえ今は満たされたような気がしています。またそれは冒頭でも述べた様に。ただ一つ言葉で表現するのなら 「ありがとう」 と熱の篭る感謝の言葉一つに凝縮される想いでもあった筈です。

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そして同時に、それは彼女たちが “私たちとの 『約束』” をも叶えてくれた瞬間と語りえることの出来る終幕そのものでもあったのではないでしょうか。

それも二合目の終わりに添えられた 「いつかまた二人で来ようね」 という幼少の頃の彼女の言葉。それはきっと大きな括りでみるのならば、あおいからひなたに対し投げ掛けられた言葉であると同時に、この作品が物語の傍観者である私たちに対しても投げ掛けてくれた未来に贈るメッセージそのものでもあったのでしょう。

そして二人の物語はあの 『約束』 からあらゆる紆余曲折と変化の日々を携え、この場所に真っ直ぐと前を見据えたまま還ってきた。それも新たな仲間たちと共に、さらなる未来へと向けた “ススメ” を予感させながら。それが今の私にとっては何よりも嬉しくあったし、だからこそそんな彼女たちの背中を前にしては涙だってただただ溢れ出るばかりで。それこそあの二合目であおいが見せた一筋の涙の理由でさえ、今となってはそれとなくその気持ちを分かち合えるような気さえしています。

残すところ 『ヤマノススメ』 も最終話のみですが、最後に少し早目のお疲れ様の意味も込め、幾度目かの感謝の言葉を添えこの記事を締めさせて頂きたいと思います。本当にありがとうございました。『ヤマノススメ』 という作品に出会えたことへの感謝と心からの喜びを、今は噛み締めるばかりです。

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