ポールといえばマッキーですねやっぱり

 今BS2でポールの「Hi Hi Hi」が流れています。衛星放送のビートルズ特集のポール編(昨日のジョン編は録画だけしてまだ見ていません)。ポールの曲は(ジョンももちろん)今でも日常的に聴いているので懐かしさはないですが、70年代のポールの姿が若々しくて新鮮です。
 それよりもびっくりしたのが、DJを松村雄策さんが努めていることですね。オープニングをちょっと見損なったんですけど、もしかしてちらっと写ったのは渋谷さん?すると渋松対談やってるんでしょうか?
 何を隠そう僕は、中学生のころからの松村さんのファンで、「ロッキング・オン」を購読し始めたのも松村さんのビートルズ関連の文章がきっかけでした。ちょうど「London Town」のころからだから、えーっと、、「エピソード4」の日本封切りの年からですね。あの人の文章にある「アーチストへの愛情」が大好きなんです。著作も全部持っています。今でもちょっとした旅行の時には文庫の「アビイロードからの裏通り」や「岩石生活入門」を持っていきます。
 そして僕は、実は松村さんに「直に説教をくらった」ことがあるのです。
 あれは1995年秋、「アンソロジー1」で世間が大騒ぎ僕も大騒ぎのころ、東京のあるビートルズ専門店が「アンソロジー1発売記念 松村雄策トークライブ」を開催したのです。もちろん僕も駆けつけました。トークは大変盛り上がって終了したのですが、その後で「それでは何か松村さんに訊きたいことがある方は挙手を」という主催者の声に、僕は手を挙げてしまったんです。質問は、そのちょっと前に松村さんがやっていた、ある作家とのビートルズを巡る論争についてで、その作家のファンである僕の友人の「あの論争では負けたのは松村の方ではないか?」と話していたのを取り上げて「そんなことをいう友人に何かコメントを」というものだったんです。回答自体は面白くて、いろいろ参考になるものでしたが、どうもその質問が「件の作家に負けちゃったんですか?」と質問しているように受け取られたらしくて、お怒りを買ってしまったんです。
 トークライブが終了し、会場の外に出たところ、松村さんもお店のスタッフと外に出ていました。何人かの人がサインをもらってたので僕もその最後尾に並び、持参した「アビイロードからの裏通り」にサインしてもらったんですが、そのサインをしながら突然松村さんが「俺、負けてないぞ!」と話し始めたんです。それから後は、僕が言葉を話すことはほとんどなく、松村さんの「(前述の論争での相手のやり口や自分がどれだけきちんと対応したかという)お話し」を伺う形で時間が過ぎました。そんなつもりではなかった僕は本当に恐縮してしまったんですが、同時に松村さんの「ビートルズのことでは簡単に引かないぞ」という気持ちの強さを直に感じられて、感動もしていました。時間にしてほんの5分ほどだったと思いますが、忘れられない思い出です。サインしてもらった本は宝物です。初めて読んだポールの文章から早や27年。松村さんの文章は今でも僕の目標です。
 お、「Press」だ。僕好きなんですよねこのクリップ。

ビートルズは眠らない

ビートルズは眠らない