SPIRITSを手にする

 以下の文章は某SNSに書いたものです。タイムリーな話題なのでこちらにもアップします。もうすぐ選挙ですね。誰に、どこに投票するにせよ、次の日曜日が佳き1日になりますように。

 今日「ビッグコミックスピリッツ」を買った。 「スピリッツ」を買うのは何年ぶりだろう?「めぞん一刻」最終回が掲載された号が最後だったかも。とするとほとんど30年ぶりだ。
 買った理由は付録。「日本国憲法」のミニ冊子がついているから。
 実際に買った冊子は、前文を含めた憲法のすべての条文とともに、現在同誌に連載している作家さんたちが描き下ろしたイラストが見開きで掲載されたものだった。
 この特集の最初のページには「口上」という文章がある。 そこにはこう書かれていた。
 「皆さんは『日本』や『日本人』と聞いて、どんな情景を思い浮かべるでしょうか?
(中略)そんな日本と日本人の暮らしの大切な約束事が決められているのが憲法です。(中略)普段は触れる機会の少ない憲法ですが、『しあわせアフロ田中』の田中のゲストハウス開業も『土竜の唄』の玲二の潜入捜査にも実は憲法が深く関わっています。 ”私たちの本” ー 憲法をこの機会に読んでみませんか?(攻略)」
 本誌には「憲法特集」として、憲法を解説した文章(神田憲行弁護士監修)が載っていた。上記の「口上」で触れられていた、コミック内の主人公の行動や環境が、憲法の条文と関わりがあるということをきっかけにして、日本国憲法の基本がわかりやすく説明されていた。
 カラーグラビアも憲法に関係している。モデルは全員18歳。 「一番若い有権者」になる彼女たちの写真とともに、各々の憲法に対する(率直で可愛らしい)声が載っていた。
 小学館はずっと以前、記憶が確かなら34、5年くらい前「日本国憲法」の条文だけが載った本を出して、それをベストセラーにしたという「実績」がある。
 その本は(記憶が確かなら)解説もなにもなかったかわりに、日本の様々な風景や市井の人々の写真が幾枚も載っていた。 今回の冊子と、基本的なセンスは同じだ(と記憶している)。
 もうすぐ選挙だ。
 憲法は、少なくとも僕にとっては重要な争点だ。こうした付録つきの雑誌が出るということは、僕と同じように考える人がいるということなんだろうな。
 今日僕は「日本国憲法」が載った雑誌を買った。それはとてもいい内容の特集号でもあった。雑誌の名前は「Spirits」。