夕焼けの空
「これ、ヤケドとかを治してくれるよ」と、ふみは道端の鉢植えに指をさします。
アロエです。
いつかだったかわたしがそう話してから、ふみはアロエを見かけるたびそういうのです。
たぶん“ヤケド”が衝撃で、忘れられないでしょうね。
今日はふみの保育園用半ズボンを買いに出かけます。
保育園でのものは、とにかく動きやすい丈夫なものでなくちゃならない。
保育園から返って来た服や靴は、クレヨンの跡だの、泥の固まりだの、隅々まで砂だの、だから今のふみの服は、小さい時よりずっとぼろぼろになりやすい。
坂を走って登って、「ママ早く」とわたしに向かって手を差し伸ばす。
ふみ、坂を走って登るのは、ママには、ちょっと無理だわ。
この頃のふみは、よくお手伝いをしてくれます。しかも喜んで。
というわけで、洗濯物のタオルは、毎日ふみに畳んでもらってます。
「次はどこへ行きますか?ここで止まりますか?はいわかりました」「はい、右に曲がります」「はい、バックします」、ふみの顔は、もう嬉しそうでたまらない。
どんどん手伝ってもらおう(^^)/
夕方はパパが水泳に、わたしはふみとお散歩に出かけ。
穏やかな日には、よく飛行船がゆっくりと飛んで行くのを見かける。
うどん屋さんの御主人は明日の準備中。
生地をこねる手を止めてふみに手を振る。ふみは喜んだ。
今日は昼寝なしだったのだから、いつもより少し早めに眠ったふみでした。