shoの普通の日記

2009-05-19

[][]ほかの古典もシリーズ化して欲しい。「よいこの君主論

よいこの君主論 (ちくま文庫)

よいこの君主論 (ちくま文庫)

今月の新刊。ちくま文庫の棚の中で、ものすごい異彩を放ってる。タイトルと表紙からしてどっかしら変てこだけど、中身はもっとぶっとんでる。簡単にいえば、マキャベリの「君主論」を、原典の各章に沿って小説仕立てにしてわかりやすく説明してる本なんだけど、そこで題材になるエピソードが尋常じゃない。「小学5年生たちがクラスの覇権(仲良しグループの運営、拡大)を巡って争う」ってなんじゃそりゃ。確信犯的なネタ本なんだろうけど。

とても小学生らしい(学校帰りにどの駄菓子屋さんに寄るか、を巡る争いとか)ネタなのに、ほんとうにマキャベリ的な策略がつかわれたりして、まじで謀略小説みたい。うっかりつっこみをいれるの忘れて、素で熟読してしまった。しかも、読後はなんとなく「君主論」がわかったような気になれるし。

まあでも、この本の白眉はやっぱり「マキャベリズム+小学生+NHK教育テレビっぽいノリ」の三題噺が生み出す、変な方向に振り切れたミクスチャー感だと思う。

はなこちゃん「愚鈍な大衆は変化を嫌うのね」

ここで吹きだしてしてしまった。

ちなみに著者名を検索すると、なぜか少年ジャンプ感想サイトに行ってしまうという不思議。

君主論 (岩波文庫)

君主論 (岩波文庫)

ついでに購入。僕はこのへんのバックグラウンドがすこんと抜けてるので、こういう機会をつかまえて読んでおきたい。ベンサムとかは読んでも、近代国家成立以前まではなかなか手が出ない。このへんがやっぱり、政策科学は勉強したけど政治学は勉強してませんって感じがする。