残業を出来るだけしない・休みを取るために
あーイタイわ、これ。
モスクワの日系企業A社に先日、労働監督局の調査員がやってきた。
労働条件を調査するためである。調べてみると、副所長の山本さん(仮名)
は、ここ一年間で有給休暇を三日しか取っていない。これは大問題だ。調査員は山本さんを呼び出し、「あなたはなぜ休みを取らないのか」と
尋ねた。すると山本さんは、「取りたいが、取れないんです」と答えた。日本人であれば、「ああ、忙しくて休む暇がないんだな」と理解するだろう。
しかし調査員は、「彼は休暇を取りたいが、残酷な会社が取らせない」と解釈した。ロシアの法律によると、企業は従業員に、年間最低二十七日の有給休暇を与える義務
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1153962.html
がある。それを破ると罰金の対象になるのだ。調査員は、さらに聞き込みを続けた。
ロシアがどうかわかりませんがヨーロッパはILO132号条約というので
2週間程度の連続した休暇を企業が従業員に与えることを義務付けています。
ごく最近知ったんだけどw 詳しくはこちら。
- 作者: 吉越浩一郎
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2008/08/03
- メディア: 単行本
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仕事や働き方に疑問を持っている人、働くために生きているのか・生きていくために働いているのかに疑問を
持っている人には本当に良い本だと思います。著者の吉越さんの言うことが全部が全部正しいとは思わないけど、お奨めです。
自分自身も、ちょっと前からよく観察してしまうのですが、デパートや大手スーパーに行ってみると
その席にはよく年配の男性の方々が座っています。
もちろん普通にご夫婦で来ていて奥さんを待っている人もいると思うんだけど、
明らかに行き場所をなくしているような感じの方もいて切ない感じになりつつも、我が身を振り返ると怖くなることがあります。
仕事は本当に重要だし、生きがいにもなると思うけど、それだけじゃ長い目で見ると
多分駄目なんだろうなと思ったり。上記の書籍にも書いてあったけど、仕事は60までのゲームで、それ以降は別よというのは
ある程度は納得感があります。
効率的に仕事を行って残業しない・休みをとる・人生のケアをするのは、社会人の人全般が今後考えるべき重要な
問題なんじゃないかと少し考えさせられた週末でした。
IT企業の難しさ・ビジネスモデルの難しさ
あいまいな表現で申し訳ないのですが、優秀なエンジニアにしか出来ないビジネスモデルというのを
http://d.hatena.ne.jp/gothedistance/20080804/1217785959
構築することが最も効果的な解決策だと思っています。僕もそういうことを探しています。
ごーざ先生のポジティブさは良いことだと思うという前提なんだけど、
ちょっと会計観点を勉強中ということもあって少し書いてみる。
簡単に言えば、会計上から見ればIT企業っていうのはビジネスモデルの陳腐化が
早いんではないかというエントリがあったので、ここにご紹介しておく。
元はIT企業のゴーイングコンサーンに関することなんだけど、あまりにリンクしたので。
以下の2つの要因があると考えることができるだろう。
(1)ビジネスモデルが陳腐化しやすく、継続的に収益を上げられない
(2)資産が小さく、担保価値が小さいため、借り入れが難しいまずは(1)について考えてみたい。IT企業の場合は、すばらしいビジネスモデルを開拓したとしても、
実はその寿命が短いのである。技術が基本的にはオープンであり、その基盤も交代が著しいため、売り上げが伸びるのも早いが、
代替されるのも非常に早いのである。そして、「Winner Takes All」と呼んでいるが、1人の勝者と多数の敗者に分かれやすい。(中略)
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMIT2n000004082008
続いて(2)の要因を考えてみよう。ビジネスモデルの交代が著しいとはいえ、バランスシートに担保価値があれば、
それなりに資金調達をして生き延びることができる。ところが、IT系の企業が資金を投入するのはシステムと人の育成であり、
システムは代替技術が出てどんどん陳腐化するうえ、転売価値がないから担保価値がない。人も育成したとしても、
会計上の資産にはならないし、それを担保に借り入れをするのは難しい。
この(2)のところがポイントかな。
IT企業はビジネスモデルの根幹をなしている部分(システム+人)が担保価値を維持しにくいという現実が
あるってことはわかっておいて損は無いと思う。そう考えると、優秀なエンジニアがとかいう前に
IT企業で長期間成立するためビジネスモデルの成立が優先じゃないのかな。本当に難しい話ですね。
元の記事も全文読まれることをお奨めします。