今日のつぶやき。


  • 03:19 [twitter]今日のつぶやき。 url4.eu/Ocyt #
  • 07:23 @ss_kaze 彼らはちゃんとやってくれていますよ。ただ現場に政策は普及してもその意図までは普及しないというのが戦後から続いています。実は「ゆとり教育」も本来は授業時間数を減らすことで生徒でなく教師にゆとりを持たせるという意味合いのほうが強かった政策です #
  • 07:29 脱資本主義しようぜーって主張はただ単に市場原理だけじゃなく性善説に基づく信頼関係で世の中を動かそうって言ってるのに過ぎない。ただ性善説性悪説も資本主義の変数でしかないわけだけども #
  • 07:35 日本の政治は正義感と実行力のある議員と義務感が強く賢い政策立案担当の官僚がそろって初めてうまくいく仕組み。国民が国民であろうとする以上これらを応援する以外に国を良くする方法はないのだけど応援する仕組みすら用意されていない #
  • 10:14 社会や組織での自己責任の成立は情報操作の上手さが前提で、情報インフラの整備がそれを担保してる。自己責任を追及する組織は腐る。積み上げてきたものをすべて崩す #
  • 17:38 @madarame 組織内での自己責任の追求(失敗したから首とか)は反発が出るという仮定で、1勤務態度など悪評を流す、2情報を目立たなくする、3情報受信力の強い人を雇用者側につけるなどの情報操作を行うことで反発を最小限に抑えられる(つづきます) #
  • 17:42 企業の規模によりますが、情報インフラのおかげで自分が興味ある情報にしかアクセスしない環境がうまれたため、あとは情報受信力の強い人だけが違和感に気付くはずですRT @madarame: 質問なのですが、情報操作の上手さが前提とはどういうことでしょうか。教えていただけると幸いです。 #
  • 17:44 @madarame 大企業の中にはいまだに体裁を保つために誰かに責任を押し付けて首にして責任を取ったという態度を示すことも多いようです。また非雇用者達に失敗したら首にされると思わせたら労働効率が悪くなってしまいます。ある程度の情報操作は必須条件ではないか、という意味です。 #
  • 19:21 裁判はいらない子に僕が伝えたかったこと-技術、しくみ、アンビバレンツ url4.eu/OtnY #
  • 00:05 うちの妹が大学院に合格したらしい #
  • 01:34 人とかかわる仕事には本質と体裁の葛藤があるわけだ #
  • 01:36 あなたは死にたいんじゃない、生きながらかかわりを絶ちたい、もしくは自分の存在を消したいだけだ #
この投稿はLoudTwitterを利用しています

裁判はいらない子に僕が伝えたかったこと-技術、しくみ、アンビバレンツ

先日のtwitter発の議論について

showgo裁判所は必要かと聞いたらいらないという子がいた。やられたらやられた方が悪いと。僕が今あなたを殴っても仕方ないのかと聞けば、それは諦めるといい、もしあなたの子供が交通事故に遭って肢体不自由になったとしても?ときいたら諦めろというと答えた。僕はこの子にどう対応すべきなのだろう? ( 2009-09-07 15:35:26 )
HanaUsagi1729@showgo 諦められない大事なものを持たせる・理解してもらうしかないのでは。そうするべきならば。 ( 2009-09-07 15:44:25 )
hrkt0115311http://twitter.com/showgo/status/3814131579 1なぜそう考えるようになったのかを尋ねる 2諦められないことは何か尋ね、そこを足場に話を展開する 等かなぁ。お疲れ様です.@showgo ( 2009-09-07 18:56:45 )
hrkt0115311裁判所はいらない! の子 - どんなジレンマ http://d.hatena.ne.jp/hrkt0115311/20090907/1252324722 .@showgo Tweetに刺激受けてエントリ立てました。 ( 2009-09-07 21:00:33 )
showgo「そうするべきか」が問題なんです、さすがよくわかってらっしゃる。 RT @HanaUsagi1729: @showgo 諦められない大事なものを持たせる・理解してもらうしかないのでは。そうするべきならば。 ( 2009-09-07 22:05:31 )
ss_kaze@showgo その子は自分の「諦め」を中心にものを考えているような感じが私にはするので、「多くの人はあなたとは違うんだよ」というアプローチの仕方はどうでしょう?→http://twitter.com/showgo/status/3814131579 ( 2009-09-07 22:49:56 )

「どう対応すべきなのだろう?」について。やはり、「何でそう考えるように至ったのか聴かせてくれないか」と話を振ってみるのがいいように思う。やられた方が悪いという考え方に僕は同意出来ないのだけど、なぜそう考えるに至ったのか理由を知りたい。

またその子に、「今の制度でも、被害者になっても泣き寝入りすることもあれば、示談で済ませる場合もあるので、今の仕組みでも裁判所を利用しないという選択肢は選べる」ということは話してみるのもいいかもしれない。



また、「子供が交通事故により肢体不自由になった」ことをしかたないと受け入れる人は少ないと思う。僕は子供がいないけれど、家族がそういう目に遭えば泣き寝入りはしない。世間には「諦められない人」もいるし、何かの被害に遭ったときに諦めなくてもいいと考える人もいる。裁判所はいらない子は、自分が裁判所を利用しないから、周囲の他者も「諦める」と考えているのだろうか? それとも、自分は諦めるけれど、諦めない・諦められない人がいることを知って共存できるのだろうか?



その子を説得するつもりはないが、「どうしてそう考えるようになったの・いつ頃からそう考えてるの」ってことと、「あなたと違う考え方をする人達と一緒に暮らしていくことは視野に入っている?」ってことを尋ねられるなら尋ねてみたい。

http://d.hatena.ne.jp/hrkt0115311/20090907/1252324722

話の経緯

 まずこういう記事を書く場合生徒たちの名誉を棄損したり何かしらの危険に配慮しなければいけないために教員は慎重な書き方にならざるを得ない事、デリケートな問題であるため単純化して書いている個所があることを知ってほしい。今回の件は事実を元にしたフィクションであるという体裁を取りたい。
 ある中学校で技術科の授業を教えに行った時の出来事だった。夏休み明け最初の講義である。
 黒板に「アンビバレンツ」という言葉を書き、メモを取らせた。
その下に「裁判所は必要か?」という言葉を書き、生徒たちに裁判員制度の話をした。
 第3回目の裁判が強姦罪についてであり非常にデリケートな問題であること、強盗に入って女性がいたため暴れるのを抑え込みそのままことに至ったことを伝え、「被害者についてあなたならどれくらいの刑罰を与えるか。」などを質問してみた。解答は聞いていない。内容はまじめな話だが授業の空気はほのぼのとしていたし私語をする子も数名いたかもしれない。
 ある生徒Aが、「犯人のその時の気分的なものだから仕方ない」という発言をした。もう一度全体に聞こえるようAに繰り返させた。周囲は冗談だと思い笑っていた。
 そして、電車での痴漢の冤罪の問題が社会問題化し、女性専用車両ができたこと、冤罪で実際に長い間刑務所に入れられた人がいることなどを話し、裁判所は必要ですか?と聞いた。おおよその生徒が裁判所は必要だ、と答えていた。
 生徒たちの大多数が必要であると思った僕は「必要ないと思う人?」と挙手をさせ、「必要ない理由を説明して、必要があると思ってる人を説得してみてください」といい数名に発言させた。
 A君は「裁判所はないほうが自由だ。やられたらし方がない。諦めるしかない」と発言しA君の隣の生徒は「それじゃ安心して暮らせないよ」とつぶやいた。
 僕は「じゃぁ先生があなたのことを殴ろうとしてもあなたは諦めるの?」と聞いたらA君「諦めるしかないですね、僕も抵抗はしたいと思いますけど」と困った顔で返答した。
 「じゃぁ想像してみてください、あなたが親になったとします。子どもが大きくなって、例えば自転車で横断歩道を通過しようとして横からものすごい勢いで車に突っ込まれて、手も足も動かなくなってしまった車いす生活になったとして、それでもあなたはその子供にし方ないといいますか?」と聞いた。まわりの生徒たちは真剣な表情を見せ、深く考えていた。しかし、A君は笑いながら「仕方ない、諦めるしかないって言いますね」と答えた。喧嘩を売ろうとしたり反抗しようとしたそぶりはなかったため、「そうか」と答えるしかなかった。

僕が教えようとしたこと

 しどろもどろになった僕は何もできなかったが、その場なその発言がすぐに授業の内容に戻ることを考えた。
 なぜ裁判所が必要になったかの説明に移った。
 もともと裁判所が必要になったのは、銃が発明され輸入されたからである。それまでは民族間紛争や報復の類は、相手を「殺す」といいながらも「半殺し」などで済ませてきた場合も多かったが、銃は本当に人を殺してしまう。喧嘩の報復でお互いの民族が死んで行くのはバカらしい。だから裁判所のような賢い人が集まって交渉を行う場所が必要になった、という話があることを伝えた。*1

 「このように、ある技術が発明されると、そのための文化やルールをはじめとした"仕組み"ができる。しかし先ほども言ったように、仕組みには必ず悪いところもいいところもある。"アンビバレンツ"というのは良い面も悪い面も存在する、って考え方で、必ず技術にも仕組みにもその両面が存在する。この間選挙したけど、政治ってのはその良し悪しを比べて仕組みやルールがどれくらいがいいのかってのを決めることで、例えば車なら事故が怖いから時速60キロってことになってます。これから学習していく中でその両面に必ず注目するようにしてみてください。」

という話をした。Aの話に出た、裁判所がなければ自由になる、という主張は僕の授業に反映された。

僕はどうするべきだったのか

 夏休み明けということもあり、反抗期の態度が出やすい時期でもある。また、夏休み明け最初の授業であることもあり判断が難しい。
 実は僕がその場で時間を取って説得しようとしても、根本的な解決にはならない。もしかして僕と彼の関係性からの発言かもしれない。彼は僕が自分の発言を許容してくれると思ったのかもしれないし、僕を甘く見て困らせてやろうと思ったのかもしれないし、僕と親しくなろうと思って笑いを取るために発言したのかもしれない。彼のアイデンティティの発達上の問題なのかもしれない、というのが今回の僕の見方だ。
 何かを失いたくないという感情は、何かに執着することによって初めて表れる。彼は特に何かに執着した経験がないのかもしれないし、何かに執着することと裁判所の話を結び付けられなかっただけかもしれないし、たんに笑いを取りたかっただけかもしれない。
 もしくはいわゆる自尊心の問題、自己肯定感不足だったことも考えられる。自分なんて生きていてもしょうがない、生きていたらラッキー位の感覚なのかもしれない。サイコロをなげて出た目の通りにしか人生は進まないという考え方を「双六化する人生観」として前にエントリを起こしたことがある。その場合彼に必要なのは承認を得るための"イベント"であり、簡単に解決できる問題ではない。
 一方で、彼がネガティブなことを行ったときにサポートをする人間関係も育っていなければ、担任の育成スタンスとの兼ね合いもある。僕の勤務時間の問題や他の仕事や次の授業の準備の問題もあるし、一人で解決することが良策だとは思えない。学校という組織の中で人とふれあうというのは様々な葛藤が飛び交う。ただその時間様子を見ることが精いっぱいだった。
 問題分析ができたところで、僕が動ける選択肢は実は少ないのではないか。ただ僕は彼と僕の人間関係という切り口から解決したいと思った。大人と子供、自由と社会制度とのジレンマで葛藤しながら妥協点を見つけ成長してく姿を、特効薬など使わずにもう少し長い目で眺めていこうと思った。

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