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2015-07-29

歌舞伎NEXT 『阿弖流為』感想

歌舞伎NEXT 『阿弖流為』感想

一部ネタバレしています。
特にこれから舞台をご覧になる方はご注意下さい。



5月末からのいきなりの慌ただしさの中で、
郡山(福島県)での勘九郎七之助兄弟の公演チケットを
買っていたのに行けなくなってしまったり、
シネマ歌舞伎三人吉三』も行きそびれてしまったりして、
どっと落ち込んでしまった私。
どんよりしてた私の耳に、『阿弖流為』絶賛の声声声・・
行きたい!でも今さらチケット取れないだろうなぁ、と、
半ばあきらめムードのままチケット販売サイトを覗いたら、
なんと1週間後の昼の部が数枚だけ残ってる!
(たぶん たまたまキャンセルが出たんじゃないかと)
何という奇跡!キャッホー!
あわてて購入ボタンをポチッとしたのは言うまでもありません。


で、『阿弖流為』。
もうね、何だか物凄いことになっちゃってました。
ドラマチックな筋立て、転換の速さ、殺陣の機敏さ・激しさ、
音楽や照明の巧みさ、衣装や小道具の美しさ、舞台全体の疾走感・・
それらはもう、紛れもなく「劇団☆新感線」のものなんだけど・・
しかし同時に、どこをどう切っても これは「歌舞伎」である、と、
そうとしか言いようがない 揺るぎない確かなものがあって、
それを認めざるをえなかった私個人の不思議と清々しい嫉妬と羨望
(いのうえさんがついに歌舞伎に嵌(はま)っちゃったよ〜的な)と、
その数倍もの心地良い満足感・幸福感とが同時に押し寄せて来て、
観ている間中、私はずっとドキドキしっぱなしだったのです。

新感線歌舞伎が、
これほどまでに補い合い、混じり合い、融合し、
これほどまでに質の高い面白い舞台を作り上げる、
そんなことが出来るなんて!

いのうえさんを筆頭とする新感線軍団の
歌舞伎界への容赦ない斬り込み方も めちゃくちゃかっこよかったけど、
迎え撃つ歌舞伎勢の、
若手からベテランまで整(ととの)った層の厚さ、
飽くなきチャレンジ精神、何でもありの自由さ、半端ない吸収力、
伝統芸としてのふところの深さ、矜持(きょうじ)
それらを育む土台となっている 演技や所作の確かさ 等々
もまた 思い知らされた気がします。


歌舞伎俳優がやりゃあ歌舞伎になる」と
勘三郎さん(十八世中村勘三郎)はおっしゃったそうだけれど、
歌舞伎独特のセリフの緩急だったり、さまざまな約束事だったり、
そういうものが一切殺されることなく・・
と言うよりむしろ、より一層魅力的な輝きを放って
新感線が設(しつら)えた舞台上に息づいている不思議。

なぜ、こんなことが出来るんだろう。

きっちり見せ場を作って観客を物語に引きずり込む力を持った中島脚本
細部にまでこだわって高度な動きを練り上げ、それを出演者に叩き込み、
見事に舞台全体の調和をはかった いのうえ演出、
彼らの並々ならぬ気合と実力のほかに、
今回は、徹底したビジュアルの完成度の高さにもすごく惹かれました。
マンガアニメと言うより、むしろゲームのキャラクターに近い感じ、
と言ったらいいか。
そのあたりは やはり 新感線の力が最大限に発揮されている。
衣装や小道具、メイク、装置、照明、音楽、効果音、
はてはプログラムの作り方に至るまで、すべてが高次元
とにかくお客を楽しませようという精神に溢れていて、ワクワクさせてくれる。


もちろん、それらを背負って登場する演じ手たちが
魅力的でなければならないのはあたりまえで、
そういった新感線色に歌舞伎の人たちがうまく嵌るかどうか、というのは、
ひとつの賭けでもあったと思うんですが。

いやいやこれがねぇ、
私の勝手な推測かもしれないけれど、
染五郎さん、勘九郎さん、七之助さん、ばかりじゃなく、
彌十郎さん、萬次郎さん、亀蔵さん、といったベテランも、
新悟さん、廣太郎さん、鶴松さん、といった若手も、
みんな自分を酷使しつつ夢中になって稽古しているうちに、
歌舞伎って、こんなことも そんなことも あんなことも出来るんだ、
という、さまざまな気づきがあって、
そんな新感線マジックに彩られた歌舞伎の新しい魅力に、
彼ら自身が一番夢中になっている、って、
そんな気がしてしょうがなかった。

その熱が、舞台上の そこかしこでスパークして、
観る者をぐいぐい引きずり込む。


二つの花道の向こうとこちらで名乗り合う
阿弖流為(市川染五郎)と田村麻呂(中村勘三郎)のかっこよさ!
打ち合う剣の確かな力強さ、声通りの良さ、
男同士の友情と、共感と、戦わなければならない宿命と。
スケールの大きなこの舞台を背負って立つ染五郎さんと勘九郎さんの、
実直で真摯な役への入り込み方が役に沁み込んでいて、
何とも心地良かった。

対する悪役が、
無碍随鏡(澤村宗之助)→佐渡馬黒縄(市村橘太郎)
→藤原稀継(坂東彌十郎)、と、どんどんスケールアップして行くあたり、
ゲームのような感覚もあって、ワクワクドキドキして。


でも、私がこの舞台で最も歌舞伎らしさを感じ、心奪われたのは、
女方」という存在そのものだったように思います。

主要女役4人のうち、
烏帽子中村七之助)、御霊御前(市村萬次郎)、阿毛斗(坂東新悟
の3人は、人でありながら神に近い存在で、
それら「普通の女性ではない」独特の個性を演じる上で、
男性が女性を演じる女方ならではの妖しさや 性を超越した存在感が、
それぞれの役の上にとても魅力的に反映されていて、
私は ‘彼女' たちの姿や声に、ただただ見惚れ 聞き惚れるばかりでした。


特に立烏帽子七之助さんは、
もうもう ほんとに 凄い!の一言。
最初の阿弖流為との再会、ヤマ場と言ってもいいはずのシーンが
あまりにもあっけなくて、
おいおい、ここはもっと劇的に盛り上がるところじゃないの?
なんて、軽く脚本ツッコミを入れつつ観ていたら、
実は立烏帽子は・・という、大きな謎解きが終盤に待っていて、
すべてに合点がいく、という、
そのあたりは中島さん(脚本)の組み立てのうまさで、
だけど、この役を普通の女優さんが演じていたら、とてもとても、
脚本の意図をこれほど忠実に、
それどころか、こんなふうにさらにスケールの大きな魅力的な役として
具現化してくれることは、かなり難しかったんじゃないか、と思う。

華麗でありながら力強く激しい太刀さばきは、
決して「男」のものではなく、かと言って「女」のものでもなく、
それを、当たり前のように自然にこなして行く七之助さんを観ていたら、
何だか胸が熱くなってしまった。
歌舞伎が何百年に渡って綿々と引き継いで来たものの正体の一端を
ほんの少しだけど垣間見たような気がして・・
もちろんそれは、
染五郎さんにも勘九郎さんにも感じたことではあるんだけど。

烏帽子が、斬られた阿弖流為の息を吹き返らせるために、
持っていた赤い珠にむかって「アテルイ」とささやく、
その声は、まだ私の耳に鮮明に残っているし、
阿弖流為に向けて放つ
荒覇吐(あらはばき)神としての哀しい哀しい最期のセリフは、
まるで東北の自然そのものが立烏帽子に乗り移って、
その口を借りて私たちに話しかけているようにも思えて・・
それが、中島さんが脚本に込めたものであったのか、
ただ私が福島で生まれ育ったからそんなふうに思えたに過ぎないのか、
は、定かではないけれど。

ともあれ、
徐々にその場を制して行く立烏帽子→荒覇吐の迫力ある空気に
こちらはすっかり魅了され、ただただ心の中で
うわ〜っ!うわ〜っ!と感嘆の声を上げ続けておりました。

さらに、七之助さんは、今回二役。
一方の鈴鹿は、本当に少ない出ではあったんだけど、
可愛らしくって、愛らしくって、でも、どこか古風で、
これもまた、普通の若い女優さんじゃ出せないだろう雰囲気で。
烏帽子と鈴鹿、この甘辛ミックスを
七之助さんで味わえたことも本当に幸せなことでした。


御霊御前も凄かったなぁ。
帝の実体がああいう形だったことで、
なおさらこの人の妖力の強さ・深さみたいなものが
じわりと浮き上がって来たように思います。 
市村萬次郎さんがまさに適役で、
この役造形がしっかり出来上がっていたことで、
この物語にきちんと芯が通ったように私には感じられたし、
田村麻呂のまっすぐな心根を小気味よく踏みにじる
藤原稀継の坂東彌十郎さん共々、
芝居を下支えしてくれた貴重な存在だと思いました。

それから、忘れちゃならない、蛮甲の片岡亀蔵さん。
こういう人がいてくれるから、いい意味で芝居の中に余裕が生まれる。
このあたりの層の厚さも、歌舞伎の強みだろうと思います。
熊子とのやりとりなんて、ただ笑わせるだけのものだと思っていたら、
とんでもない、ちゃんとドラマになっていて、
そこに説得力を持たせられるってすごいことだな、と。

途中、この役を新感線だったら誰がやるだろう、
なんてことをちょっと考えたのですが、
それだけ新感線歌舞伎の垣根が私の中でなくなってたんだなぁ、と。
歌舞伎×新感線のコラボは、それほどに自然な、
受け入れやすいものになっていたと思います。
プログラムの中で、彌十郎さんが、
古田新太さんや橋本じゅんさんが歌舞伎に来ても面白いんじゃないか、
なんてことをおっしゃってましたが、
そんなことも あながち夢物語じゃない気がします。


さておき・・

歌舞伎NEXTと銘打たれた今回の舞台
染五郎さんが、おそらく観客の多くが思っているよりずっと遠くまで
歌舞伎の行く先を見据えている・・
そんな彼から熱烈オファーを受けた勘九郎さんや七之助さんが、
染五郎さんと同じような気持ちの中で
新感線の力を自分の内に貪欲に取り込もうとしてくれている・・
と、観ている私にはそう思えた、そう感じられた、
そのことが本当に嬉しかったです。
新しい歌舞伎が、ひょっとしたらここから始まるかもしれない、
そんなことをワクワクしながら信じられる気がした、
『阿弖流為』でありました。

この作品がシネマ歌舞伎として全国の映画館で観られるように、
多くの人が新しい歌舞伎の風を感じられるように、
切に切にお願いしたいです。


そしてまた・・
こりゃもう、(歌舞伎役者と新感線役者以外の)普通の俳優が出る
「いのうえ歌舞伎」なんて やること叶わずになるんじゃないか・・
なんて、そんな不安に怯え始めている自分がいたりして、
新感線といくらか縁のある俳優さんのファンとして)
なかなか複雑な心境になっていることを告白しておきます。
いやいや、いのうえさんのことだから、
きっとまた、そんなことは軽々と超えてくれる、とは信じていますが。


7月23日(木)11:30開演 1階15列30番台


松竹創業120周年歌舞伎NEXT『阿弖流為』     
公演日程:2015年7月5日〜27日/東京新橋演舞場
作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
出演:市川染五郎 中村勘九郎 中村七之助
坂東新悟 大谷廣太郎 中村鶴松 市村橘太郎 澤村宗之助
片岡亀蔵 市村萬次郎 坂東彌十郎 他
関連サイト

2015-07-16

『戦う!書店ガール』(第9話=最終回)感想

『戦う!書店ガール』(第9話=最終回)感想

理子(稲森いずみ)にふられたのに、
ペガサス書房吉祥寺店に本を入れるよう各出版社にお願いしたり、
店員全員をユニコーン堂で引き受けるよう計らったり、
田代(田辺誠一)ったら、どんだけいい人なんだよ〜(泣)

でもそれは、
それほど理子が好きだった、というのとはちょっと違う気がする。
理子が好きだから、だけじゃない、
同じ「書店に働く者」として、自分の働く場所を賭けて戦う理子たちの姿は、
きっと田代にとっても、他人事じゃなかったんですよね。

うん、個人的には、理子に告白した彼より、
理子の心に寄り添い、彼女を後ろから支えようとする、
こういう田代の方が好きです。

亜紀(渡辺麻友)や三田(千葉雄大)はもちろん、
野島(木下ほうか)に思いっきり平手打ちくらわせた志保濱田マリ)、
お客さんから「成長した」と言われた日下(伊野尾慧)、
きっちり髪しばって頑張った由香(木崎ゆりあ)や
麻美(鈴木ちなみ)や、畠田(森岡豊)も・・
2か月間 店の存続を賭けて真剣に戦った彼らは、
お店やお客様のことを大切にする、自分で考えて行動する店員になった、
それはペガサス書房社長(山中崇)の求めていた店員像でも
あったはずなんだけど。

彼らが懸命にアイデアを出し合い、汗をかいて動き回ったにもかかわらず、
約束の 売り上げ20%増には あと一歩届かなかった。
彼らの頑張りを認めてはいても、会社全体のことを考えると・・
結局は吉祥寺店の閉店は避けられなかった。
それでも、きっと社長の胸には、
書店のあるべき姿、書店員のあるべき姿、
さらには、彼らの力を十分に引き出す上司としてのあるべき姿が、
はっきりと焼きついたに違いない。
社長も、ただのいじめっこじゃなくてよかったです。

一方、田代にただ寄りかかってるだけじゃないか、
と思われた理子も、さすがに甘えっぱなしじゃなかった。
退職願を出した上、田代の世話にもならず、
自分の夢を追い始める、と。
そうだよね、そのぐらい自分に厳しくないといけない、
自分なりの夢を持ち続けないといけない。
そんな理子だからこそ田代も彼女に惹かれたんだと思うし。

吉祥寺店のお泊り企画に参加した小幡(大東駿介)も、
あがち先生(浅利陽介)から紹介された有望な新人を物色中。
めげてません。

最後は亜紀と小幡の結婚式。
ユニコーン堂で頑張っている元店員たち。
全員がそれぞれ前向きになっているのがいいですね。
最後の三田の「理子さんに認めてもらえるような男になります」宣言も、
つまりは自分を成長させることに繋がってる。
それって要するに田代を超えるような男にならなきゃならないわけで、
相当ハードル高そうですが。
はいはい、楽しみにしてるわよ、と、軽く流してた理子さんが
大人の風情でかっこよかったです。


『戦う!書店ガール』     
放送日時:2015年4月-6月 毎週火曜 20:00- (関西テレビフジテレビ系)
脚本渡辺千穂 原作:碧野圭『書店ガール』シリーズ(PHP文芸文庫
演出:木内健人 プロデューサー:山下有為、沖貴子、松井洋子
音楽横山克 主題歌渡辺麻友 「出逢いの続き」(Sony Music Records)
挿入歌SOLIDEMO 『Girlfriend』(avex trax
協力:丸善ジュンク堂書店  制作著作:関西テレビ(8カンテレ
キャスト:渡辺麻友 稲森いずみ/千葉雄大 大東駿介 鈴木ちなみ 伊野尾慧 木崎ゆりあ 森岡豊
山中崇 マキタスポーツ 木下ほうか 濱田マリ井上順田辺誠一
ゲスト:紺野まひる    公式サイト

2015-07-13

『戦う!書店ガール』(第8話)感想

『戦う!書店ガール』(第8話)感想

う〜ん、あそこで田代(田辺誠一)が理子(稲森いずみ)に
「好きだ」と告白するのは、
ちょっと強引過ぎた気がします。
そこまで持って行くには あまりにも
観る側が十分納得出来るだけの二人の ‘想い’ の蓄積も、
エピソードの量も乏しかった上に、
田代の家庭の事情をいきなり聞かされたこともあって、
(まぁ、そんなことだろうとは思ったけれど)
ちょっと二人の(特に田代の)気持ちに感情移入出来なかった。

そのあたりは、1話分削られてしまった弊害が出た、
ということなのかなぁ・・どうなんだろう。
これまで、私が、
田代の 理子に対する気持ちに 好意以上のものを感じなかったのは、
田辺さんの演じ方にそこまでの熱が感じられない気がしたから だけど、
それは私のただの気のせいだったのか、
それとも、田代の気持ちのどこかに
奥さん(紺野まひる)と息子のことが引っ掛かっていた、
どこかでためらいの気持ちが働いていた、
だから(田辺さんは)そういう表現をしていた、ということなのか。
田代の内に潜むそういった心境を察した理子が、プロポーズを断った、
と考えれば、何となく納得出来なくもないんだけど・・

何だかね〜大人の恋のときめきやら揺らめきやら、
理子と田代の二人で表現したかったことがあったんだろう
と思うんだけど、
稲森いずみ田辺誠一を使っておいて、
そういうものがほとんど感じられずに終わっちゃいそうなのが、
なんだかすごくもったいないなぁ、という気がしました。

まぁ「戦う」「書店」「ガール」という部分がメインで、
恋愛話はあくまでサイド、と考えれば、
三田くん(千葉雄大)の理子さんへの想いも含め、
そのあたりの描写不足は仕方ないのかもしれませんが。

そしてペガサス書房社長(山中崇)、
この人、本当にただのいじめっこでしかなかったのかなぁ。
だとしたらちょっとショック。
何か含みがあって理子を追い詰めていると思っていたので。

今回、唯一の救いは、
小幡(大東駿介)が、亜紀(渡辺麻友)のおかげもあって
ちょっと前抜きになって来たこと、ぐらいかなぁ。
私としては、今のところ、小幡に一番感情移入出来ている気がします。


『戦う!書店ガール』     
放送日時:2015年4月-6月 毎週火曜 20:00- (関西テレビフジテレビ系)
脚本渡辺千穂 原作:碧野圭『書店ガール』シリーズ(PHP文芸文庫
演出:木内健人 プロデューサー:山下有為、沖貴子、松井洋子
音楽横山克 主題歌渡辺麻友 「出逢いの続き」(Sony Music Records)
挿入歌SOLIDEMO 『Girlfriend』(avex trax
協力:丸善ジュンク堂書店  制作著作:関西テレビ(8カンテレ
キャスト:渡辺麻友 稲森いずみ/千葉雄大 大東駿介 鈴木ちなみ 伊野尾慧
山中崇 マキタスポーツ 木下ほうか 濱田マリ井上順田辺誠一
ゲスト:紺野まひる    公式サイト

2015-07-10

『戦う!書店ガール』(第7話)感想

しばらくお休みしていました。
upするのが遅くなってしまってすみません。


『戦う!書店ガール』(第7話)感想

今回はまさに「戦う!出版ボーイ」という感じ、
小幡(大東駿介)が主人公みたいだったですね。
ひとつの書店だけ特別扱いは出来ない、というのは、
出版社の立場としては当然のこと。
看板雑誌の副編集長として、そんなことは重々承知。
一方で、
亜紀(渡辺麻友)の気持ちも分かるから、何とか力になりたい。
きな子にいいかっこ見せたい、なんて浅い気持ちじゃない、
亜紀がどれだけ本を愛し、吉祥寺店を愛しているか知っている、
その、亜紀の心の奥に根差したものを、自分も大切にしたいと思うから。

あがち先生(浅利陽介)もまた亜紀の想いを知っている、
だから手助けしようとしてくれてるわけですが、
ただ、これはどう考えたって相当ヤバいやり方で。
吉祥寺店がこれほど追い詰められていなかったら、
公平に見て、「えっ大丈夫なの?」という気がするのも確かでしたが。

そんな あがち先生の自由さと相反する
編集担当の小幡が抱えた しがらみ がすごく切なかった。
小幡、あの若さで副編集長ということは、
会社からも編集長(池田鉄洋)からもかなり期待されているはず。
だけど亜紀たちの必死さも分かるから何とかしたい、という
その小幡の葛藤がね〜見ているこちらにすごく伝わって来たし、
そのあたりの 密で きめ細やかな空気感は、
大東くんが演じたからこそ生まれたようにも思えました。


一方、理子(稲森いずみ)の恋の行方は?ってことですが、
せっかく三田くん(千葉雄大)が踏ん切りつけようとしてるのに、
ライバル田代(田辺誠一)がキス寸前で止めちゃったのは何故なのか。

う〜ん・・何故だろう、あのシーン、
田代の本気度みたいなものが伝わって来ていないように
私には感じられてしまった。
いや・・本気度・・と言うとちょっと違うのかなぁ。
もちろん理子に好意を持っているのは確かなんだけど、
恋愛と言うには何かが足りない、
と言った方がいいか。

田代が抱く、理子に対する「好意」と「愛情」のはざまに
いったい何が横たわっているのか、
どうやら理子のお父さん(井上順)は見抜いているようですが、
はたして・・?

『戦う!書店ガール』     
放送日時:2015年4月-6月 毎週火曜 20:00- (関西テレビフジテレビ系)
脚本渡辺千穂 原作:碧野圭『書店ガール』シリーズ(PHP文芸文庫
演出:木内健人 プロデューサー:山下有為、沖貴子、松井洋子
音楽横山克 主題歌渡辺麻友 「出逢いの続き」(Sony Music Records)
挿入歌SOLIDEMO 『Girlfriend』(avex trax
協力:丸善ジュンク堂書店  制作著作:関西テレビ(8カンテレ
キャスト:渡辺麻友 稲森いずみ/千葉雄大 大東駿介 鈴木ちなみ 伊野尾慧
山中崇 マキタスポーツ 木下ほうか 濱田マリ井上順田辺誠一
ゲスト:浅利陽介 池田鉄洋    公式サイト

2015-05-27

『戦う!書店ガール』(第6話)感想

すでに7話の放送が終わっていますが、そちらの感想は後日。

『戦う!書店ガール』(第6話)感想

このドラマ
何で最初から 今回みたいな勢いをつけることが出来なかったか。
理子(稲森いずみ)が恋人・柴田(長谷川朝晴)に捨てられるとか、
亜紀(渡辺麻友)が三田(千葉雄大)に告白して振られるとか、
そんな中途半端なエピソードはばっさり切って、
最初から「戦う!」「書店」「ガール」すべての意味がギュッと詰まった
こういう話を中心に持って来ればよかったのに。

今回は、特に脚本のうまさを感じました。
それぞれの立場で語られる言葉がとても自然で、
なおかつ深い内容になっていて、いちいちうなづいてしまった。


私としては、特に中年カルテットが良かったな。
ペガサス書房社長(山中崇)、野島エリアマネージャー(木下ほうか)、
理子行きつけのわらゆん店長(マキタスポーツ)、
そしてユニコーン堂の田代(田辺誠一)。

ペガサス書房の二代目社長は多分まだ30代だと思うので
中年呼ばわりしちゃ失礼かもしれないけどw
でも、彼の「安定とは何か」という話はすごく‘今’に則したもので、
マジで就活中の人にぜひ聞いてもらいたいと思いました。
案外、かなり頭が切れて、先を見通す目を持った人なのかもしれない。

野島は、エリアマネージャーなんて体裁のいい名前をもらっちゃいるけど、
実はリストラされるかわりに3店舗の閉店を任された辛い立場。
さっさと閉店させて、自分が使える男であると思われたい気持ちもあるし、
理子に対して「女なんかに」という上から目線を捨てられない。
自分には家とか妻とか子とか「生活のため」というしがらみがある、
そういった「背負うもの」を持っていなくて
余裕を持って仕事に専念している(ように見える)理子への
(ねた)みもあったのか。
(だから前回あれこれ彼女にいじわるしてたのかも)
でも、逆に、この人の人間的なマスの大きさ(小ささ?)って、
リアルだなぁ、とも思う。だから嫌いになれないんですよね。

わらゆんの屋良部店長。
行きつけのお店にこういう人がいてくれたらいいなぁ。
お客さんの邪魔をしない、なのにちゃんと見ててくれて、
心折れそうな時にさりげなく声を掛けてくれる、
その距離感がとてもいいです。

田代も屋良部に近いポジション。
理子がどうしたら一番実力を発揮出来るか、
そのことを自分のことのように真剣に考えてくれている。
三田に対して、自分は近づけないから君が理子さんを護ってやれ、なんて、
ライバルに対する寛大な発言・・というか、
もともと理子をはさんだ(恋の)ライバルというふうには思っていないから
言えることなのかもしれないけど。
いずれにしても、
田代の大人の風情(ふぜい)というのが いちいち私のツボに入りまくり、
久しぶりの余裕綽々(しゃくしゃく)田辺誠一
堪能させてもらっております。w


中年カルテットも良かったが、
今回は理子も亜紀も三田も良かった。
理子が、野島の計略につぶされそうになりつつ、
店長会議の席でついに社長に啖呵(たんか)を切るところは
本当にかっこよかったし、
「泣いてたのは悔しかったからじゃないんですか」と、
相変わらずオトコマエなことを言って理子を励ます亜紀も
りりしくて素敵だったなぁ。
渡辺さんは、本当に、どんどん良くなってるように思います。

余談になりますが、
私は亜紀のONとOFFの髪型の違いがすごく好きで。
仕事中のポニーテールのキリッとした感じと、
オフの髪をおろした女の子らしいやわらかさと、
その違いが、亜紀の、仕事に対する本気モードみたいなものを
雄弁に伝えてくれているようで。

さらに余談。
たまに、たとえば刑事役で髪の長い人がそのまま出てくると、
観ていてイラッとしてしまう。
本気で犯人を捕まえる気があるのか、と思ってしまうんですよね。
他の仕事の役でも、料理を作るシーンとかでもそう。
だから由香ちゃん(木崎ゆりあ)も三つ編みにしたらどうかな、とか思ったり。

三田くんはほんとにかっこよくなって来た。
田代にぶつかって跳ね返されるたびに、
だんだんといい男になって行ってる気がします。
理子への告白も、サバサバしていてとても良かった。
こういう見返りを求めない「想うだけの気持ち」ってすごく好き。
その「気持ち」が彼を成長させている、ってところも。
ハチ(@ディアシスター)も、こういう男の子であって欲しかったんだ、
と、改めてあの時の残念な気持ちを思い出してしまいました。


『戦う!書店ガール』     
放送日時:2015年4月-6月 毎週火曜 20:00- (関西テレビフジテレビ系)
脚本渡辺千穂 原作:碧野圭『書店ガール』シリーズ(PHP文芸文庫
演出:白木啓一郎 プロデューサー:山下有為、沖貴子、松井洋子
音楽横山克 主題歌渡辺麻友 「出逢いの続き」(Sony Music Records)
挿入歌SOLIDEMO 『Girlfriend』(avex trax
協力:丸善ジュンク堂書店  制作著作:関西テレビ(8カンテレ
キャスト:渡辺麻友 稲森いずみ/千葉雄大 大東駿介 鈴木ちなみ 伊野尾慧
山中崇 マキタスポーツ 木下ほうか 濱田マリ井上順田辺誠一
公式サイト