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2014-11-22

『ディア・シスター』(第6話)感想

『ディア・シスター』(第6話)感想

今回は、美咲と葉月のおかあさん・七重(片平なぎさ)に
ついつい肩入れしてしまいました。
同年代のせいか、同意したくなる言葉が多々あって、
「長く生きてると、誰も悪くないんだけど
悲しくてやりきれなくなるようなことが たまに起きるのよ」
なんて、もう激しくうなづいてしまいました。

ここまで、ちゃらんぽらんで娘依存症に見えた七重でしたが、
今回は、しっとりと落ち着いていて、
葉月松下奈緒)・美咲(石原さとみ)姉妹ともしっかり絡んで、
さすが片平なぎささん、という感じがしました。


連続ドラマ恒例とも言える温泉行きの回でしたが、
一旦 いつもの生活空間から外に出たことで、
物語にも、中締め感が出たような気がします。
七重と娘たち(特に葉月)もそうですが、
葉月と陽平(平山浩行)も、美咲と永人(岩田剛典)も、
それぞれの関係性において、少し前進したように感じました。


そんな、全体がちょっといいムードになりかけたところに、
最後になっていきなり「DNA鑑定してくれ」と乗り込む
宗一郎(田辺誠一)の、ヒール感が半端ない。w

いくら宗一郎@田辺ファンの私でも、
さすがにDNA鑑定発言には面喰いましたが・・
う〜ん、でもそれって、義務とか責任とか、
そういう気持ちで言ってるんじゃないと思うんですよ。
だけど、美咲にしたら、
過去に自分のせいで宗一郎にさんざん責任取らせてしまったから、
これ以上宗一郎に責任を負わせたくない(迷惑かけたくない)
と思ってるんだろうな、と。
このギクシャク感は、当分取れないかもしれないなぁ・・

まぁ、宗一郎の発言は、的を得てることもあるんですよね。
永人が就職活動を始めるんだけど、
友人に当たって けんもほろろにされて、現実を知る、
だけど、陽平から、
お兄さんの言いたかったのはそういう事じゃないんじゃないか、
と言われて、兄の言葉の真意を考える、
陽平のグッジョブのおかげで、
宗一郎が永人をどんなふうに見ているのか伝わった、
いいシーンだったと思います。


陽平もとことん「いい人」だけど、永人も「いい子」ですよね。
美咲の病気のことを知って、ますます美咲に尽くそうとする、
前述の就職活動もその気持ちの表われなんだけど、
両親学級に一緒に行ってあげたりして、
何くれとなく美咲を支えてあげてる。

美咲が、永人を男性として見ないまま彼に甘えて、
「親友」なんて都合のいい言葉で彼を縛ってるのは、
ちょっと自分勝手なんじゃないか、とも思わないわけじゃないけど、
美咲だと何となくそれが許せてしまう、
そこは妹体質の甘え上手がうまい具合に作用しているのかな、
という気もします。

両親学級の帰りに、永人が差し出した手と手を繋いだ美咲。
親友から恋人へ、自然にそんなふうに変わって行く可能性も
まったくないわけじゃないかもしれない・・
なんて、宗一郎×美咲派の私なのに、
ライバルエール送ることになっちゃってます?w


でもね、自分でも不思議ですが、
このドラマの宗一郎(田辺誠一presents)には、
もうすでに、私、かなりの満足感を味わっているのですよね。
それは、脚本の揺らぎない描き方と演出の思い切りの良さ
によるところが大きいと思うんですが、
田辺さん自身も、以前のように控え目な抑え方をしていないし、
相手役の石原さんもきっちり感情移入出来るキャラを作ってるので、
彼らを信頼していればきっと大丈夫
ラストがどんな形になろうと、
納得の行かない終わり方にはならないんじゃないか、と。

だから、今現在の宗一郎が キモかろうが、ウザかろうが、
エロ中年だろうが、ストーカーだろうが、ヒールだろうが、
無問題だ、と思ってる私はオメデタイ女なのでしょうか。w


『ディア・シスター     
放送日時:2014年10月-毎週木曜 22:00-(フジテレビ系)
脚本:中谷まゆみ 演出:関野宗紀 プロデュース:中野利幸
音楽:Jhameel 橘麻美 白石めぐみ 大間々昂 
主題歌:「Happinessシャネル 挿入歌:「BF」moumoon
制作フジテレビドラマ制作センター
キャスト:石原さとみ 松下奈緒/岩田剛典 平山浩行 森カンナ
田辺誠一 堀内敬子 片平なぎさ 他
『ディア・シスター』公式サイト 

2014-11-20

『紙の月』(映画)感想

11月21日一部訂正

紙の月』(映画)感想

角田光代原作×吉田大八監督×宮沢りえ主演。
こんな強力タッグから生まれた映画だから、
面白くないわけがないんでしょうが、
私は、角田さんの小説も 映像化されたものも ほとんど観ていないし、
吉田監督の作品も一本も観ていないし、
宮沢さんの出演作を観たのもすごく久しぶり(確か『阿修羅城の瞳』以来)なので、
観る前まで、どれほど凄いのか正直見当もつかず・・

で、ほとんどフラットな気持ちで観たのですが、
結果、余計なこと何も考えずにこんなに集中して映画を観たのは久しぶり、
終始 息をつめてスクリーンを凝視し、
目をそらすのも、息を大きく吐くのも、体を動かすのも忘れて、
終わった時には、体が固まってしまってました。
観る者を惹きつけて離さない力がある、
すごく魅力的な映画だと思いました。
周囲のお客さんの気配もあまり感じなかったから、
皆さん かなりスクリーンに集中していたんじゃないでしょうか。



さて、映画そのものの感想ですが。
観終わった時、何だか不思議な感覚に陥ってしまいました。
梨花宮沢りえ)はもちろん、他の登場人物の誰にも悪意がなく、
押しつけがましかったり道徳的だったり説教じみたセリフもほとんどない、
だからかもしれないけれど、
ずっと「犯罪」を観続けて来たはずなのに、
自分の中に、重苦しさが残っていなかったのですよね。
「横領」という言葉の響きから受ける「罪悪感」みたいなものが、
この映画からはほとんど感じられず、
砂を噛むような虚しさの奥に、
うまく言葉に出来ない 不思議と軽やかな後味が残って・・

それは、この映画に出てくる多額の紙幣が、
まるで、ただの紙切れのように扱われていたから、なのかもしれない。
この映画に登場する紙幣は、正当なお金の重みを持たない。
私たちが考える10万円や100万円の価値とは隔たりがあって、
まるでゲームチップのようで・・

そのせいか、
梨花が、光太(池松壮亮)という「与える相手」を見つけて、
彼との逢瀬にのめり込み、
一瞬の快楽のために大金を湯水のように使い、
あっという間に後戻り出来なくなって、
次々と顧客の金をかき集める以外に道はなくなって行く、
そんなふうに梨花が一気に転げ堕ち、追い詰められて行くさまは、
観ていてハラハラもドキドキもするんだけど、
貢いでも貢いでも、抱かれても抱かれても 埋まらない穴は、
与えることに懸命になればなるほど、
ぽっかりとさらに大きく彼女の前に広がって行って・・
途中から、その穴に堕ちまいと必死でジタバタする彼女の姿が、
すごく哀れで、でも何だか少し滑稽でもあって、
辛味の効いた悲喜劇を観ているような気分になりました。


一方、梨花と対峙する形で描かれる隅(小林聡美)は、
地道に真面目に仕事を続けて来たのに、
井上次長(近藤芳正)に煙たがられて、
不本意な部署への転勤を迫られている、
それでも、彼女は、居づらくなったからといって辞めたりはしない、
行くべきところに行く、と梨花に告げるのですが・・

この二人の対峙は、相容れない者同士のぶつかりあいでありながら、
どこか、お互いの中に自分の足りないカケラを追っているような、
反発しながらも、どこかで惹かれ合い理解し合っているような、
共感者めいた空気感があって、すごく興味深かったです。


「お金はただの紙。でもだからこそ お金で自由は買えない」
と言う隅を残し、窓ガラスを叩き割って疾走する梨花

フラッシュバックのように 夫(田辺誠一)や光太の姿が映し出された時、
軽々しく与えるだけでなく、本気で求めていたら、
彼女が本当に欲しかったものが手に入っていたのだろうか・・
なんてことを考えさせられました。


そして・・
次の瞬間、どこかアジアの街に立っている梨花
りんごがこぼれ、それを拾ってやると、そこにはどこかで見た顔が・・

このラストシーンには、賛否両論があるかもしれない。
梨花がやって来たことを思えば、
一片の救いも与えられるべきではないのかもしれない。
けれども、彼女がりんご(という代価)を食べた時、
初めて、「与えることは幸いなり」という言葉の真の意味を
味わうことが出来たのではないか、
と、そう思いたい自分がいたのも確かで、
だから、私は こういう終わり方もありなんじゃないか、と思いました。

   **   **

キャストについて。
プレミア試写会の時に、吉田監督が、
登壇した俳優陣(宮沢りえ 池松壮亮 大島優子 田辺誠一 近藤芳正 
石橋蓮司 小林聡美)に対し、
「ここにいる誰一人欠けても 僕の作りたかった『紙の月』ではなくなります」
と言ったそうですが、
まさに、このメンバーだからこそ出せた空気感があって、
非常に納得の行く顔ぶれだったと思いました。
無理して役作りしている人が誰もいない、
と 感じられたのが嬉しかったです。


宮沢りえさんvs小林聡美さん。
どのシーンも非常に緊迫感があって、素晴らしかった。
梨花の、ギリギリ一杯の痛々しさと共存する 小気味よい大胆さ・・
隅の、正義というのとは少し違う、すべてを見透かすような視線・・
彼女が、梨花を「犯罪者」という眼で見ていなかったところが、
この映画の救いになっていたようにも思いました。

私が一番好きな二人のシーンは、
終盤、ランチ代を払えない梨花に、隅がそっと1000円札を差し出すところ。
そこには紛れもなく1000円の正当な価値感があって、
何だか、この映画の中で、
やっと本当のお金に出会えたような気分になりました。
この時の二人の表情がまた何とも言えず深くて、
じんわりと切ない気持ちにさせられました。

宮沢さんの梨花は、気持ちがピンと張りつめてるのに、
いつもどこか漂っている感じで、
思い切ったことをやってのけるたくましさの中に、
本当の心をどこかに置き忘れてしまったような空虚感があって、
何をやっても埋まらない感じが、切なかったです。

小林さんの隅は、最初から最後まで佇(たたず)まいが揺るぎなくて、
「正しいスケール(ものさし)」がそこにあることで、
浮遊しっぱなしになりそうな梨花と この映画を、
しっかりとあるべきところに引き戻してくれていたような気がします。


池松壮亮くんは、誰もが普通に持つ素直さと どうしようもなさを、
光太という青年の中に自然に混在させているところが
すごいと思いました。
この俳優さんが子どもの頃から観ているので、
宮沢さんとの濃厚な絡みには、
大人になったなぁ、と、つい保護者目線になってしまった。w
で、彼が一番1990年代の空気感をまとっていたように思います。

余談ですが、映画が始まる前の予告の何本かに彼の姿があって、
旬の俳優の勢いが彼にはあるんだなぁと びっくりしました。



大島優子さん。
梨花の心にさざ波を立てる窓口係の相川。
梨花の耳元でそそのかし、彼女を不安定にさせる・・
この役を観ていて、ふと『デスノート』のリュークを思い出しました。
大島さんというと、私は『三代目明智小五郎』が印象深くて、
あの時の一瞬の表情に惹かれたのですが、
今回の、ただの窓口係女子らしからぬ気配、みたいなものも、
興味深かったです。
なかなか骨太な女優さんだと思いました。


近藤芳正さん。
わかば銀行の井上次長。
ありがちな設定なのですが、そこにぴったりと嵌(はま)っていて、
嫌な役柄ではあるんだけど、私はすごく好きでした。
この人と小林さんのやりとりには何とも言えない味があって、
不謹慎な言い方かもしれませんが、観ていて楽しかったです。


石橋蓮司さん。
光太の祖父・平林孝三。
もうちょっとこの人の言うことを信じていたら、
梨花がお金を使い込むことはなかったかもしれない。
ただの好色じいさんだと思っていた孝三の 梨花への態度が、
最後に父親のようにも感じられたのは、
石橋さんの持ち味によるところが大きかった気がします。
平林老人の存在が、
物語をキュッと締めてくれていたように感じました。


田辺誠一さん。
梨花の夫・梅澤正文。
「知らずに傷つける旦那ということだったんですが、
この旦那だからこうなったんだと、やりすぎないように、
と監督から言われました」
という田辺さんの試写会でのコメント、
その解釈で田辺さんが梅澤正文という役を作ると こうなるのか、
という、新鮮な驚きがありました。
映画を観た人の中には、「ひどい夫だ」という意見もあれば、
「このくらいどうってことないじゃない」という意見もあるようで。
私としては、どちらも間違ってはいない、
映画の中の梅澤正文は そういうふうに作られていたのだから、
と思っていますが。

妻を理解しようとしない鈍感さと想像力の欠如の上に、
ちょっと うっとうしいぐらいの明るさと、どこか子供っぽい軽さ、
それらを重ね、綯(な)い交ぜにして出来上がった正文は、
その存在だけでは 妻の暴走の原因のすべてとは言い難いけれど、
十分にひとつの切っ掛けには なり得ていた。
そしてまた、その独特の役作りと、
梨花に対する絶妙なポジショニングは、
結果的に、映画全体の空気を より複雑な色に染める力があった、
と、そんなふうに 私には感じられたのですが、
田辺贔屓(ひいき)ゆえの過大評価になってしまっているでしょうか。


紙の月
公開:2014年11月15日(土)-
脚本:早船歌江子 演出:吉田大八 プロデュース:池田史嗣 石田聡子 明石真弓
音楽プロデューサー:緑川徹 音楽:little moa  制作松竹
キャスト:宮沢りえ 池松壮亮 / 大島優子 田辺誠一 近藤芳正 石橋蓮司 / 小林聡美
中原ひとみ 佐々木勝彦 天光眞弓 平祐奈 他
『紙の月』公式サイト 

2014-11-15

『ディア・シスター』(第5話)感想

『ディア・シスター』(第5話)感想

今回は、今までとはまた違った面白味を感じました。
何だろう、全体に少し重みが出て来たように思えたから、かな。

過去の出来事が少しずつ明らかになるにつれ、
今現在それぞれが抱えている 誰かへの想い が浮き上がって来て、
それにつれて、それぞれのキャラ輪郭がはっきりして来て、
人間的なナマの感情が息づいて来て・・


思い切って「好きだ」と告白したのに、
美咲(石原さとみ)に拒絶され、
その後 親友として傍にいることを許される永人(岩田剛典)、
おなかの子の父親は永人だと美咲に言われて 平静さを失い、
酔っ払って美咲たちに絡む宗一郎(田辺誠一)、
葉月松下奈緒)のことが好きなのに、
彼女が宗一郎を好きだと知って 告白しろと焚き付ける陽平(平山浩行)、
宗一郎に自分の想いをぶつけて振られる葉月
そんな葉月を抱きしめる陽平、
そして、10年前の卒業式の日、宗一郎からのメールが、
葉月によって削除されていたことを知る美咲・・

それぞれの心の中に一歩踏み込んだ展開があったことが、
私としては興味深かったです。


前回まで、私はどうも、
美咲と宗一郎の お互いへの気持ちの深さを測り兼ねていたのだけれど、
少なくとも、宗一郎の美咲への想いが真剣であることが分かって、
すごくホッとしました。

酔っ払って、美咲や葉月や陽平に辛辣なことを口走ってしまう、
その行為自体は 本当にうざいけれども、
美咲から 永人との親密な関係(嘘の)を聞かされたばかりだから、
そこには、好きな女性に対する 普通の男の 嫉妬心やら猜疑心やら
悔しさやら哀しさやら いろんな感情が渦巻いてるわけで。
あげく「‘先生’ なんて呼ぶな。呼んだことがないくせに」ですからね〜、
何だか私はその一言がズシンと心に残ってしまって、
酔っ払いのサイテー男・宗一郎を嫌いになれなかったです。

葉月告白に対しても、
今回の宗一郎は、非常に端的に明快に自分の気持ちを言葉にしています。
彼が最初からずっとブレずに美咲を好きだったことが、
「ああ」という短い一言から如実に伝わって来た。
振られた葉月は可哀そうだったけれど、
私は、やっとこのドラマに 一つ目の芯を見つけたような気がしました。


一方の美咲はどうか。
「(宗一郎に)子供のこと言うつもりはない」とか、
「一回寝ただけじゃない」とか、
冷たい言葉ばかりを正直に受け取ってしまうと、
宗一郎をうっとうしく思っているようにも感じられるけれど、
美咲の言動をつぶさに観ていると、
ひょっとして彼女の心の中に宗一郎のことを「どうでもいい」と
思いたい(思おうとしてる)気持ちがあったとしても、
私には、それが彼女の本心だとはどうしても信じられないし、
永人だってその言葉を鵜呑みになんかしていない、
ちゃんと美咲の本当の気持ちを読み取っている気がします。

にもかかわらず、
永人がそのことを自分の胸にしまったまま美咲の支え役を担う、
というのは、彼にとっては あまりにも残酷なこと。
それでも彼女の傍にいたい、
彼女にとって一番居心地の良い場所でありたい、
と思う永人の気持ちには嘘がない、
だから切ない、だから魅力的なんじゃないか、と、
私はそんなふうに思うのですが、いかがでしょうか。

     (この辺の読みは、私の個人的な好みと田辺ファン目線が多分に入ってるかも。
       いや〜 『きみはペット』の二の舞にならないように気をつけなくちゃだわw)



こんなふうに登場人物それぞれのナマの感情が出て来始まると、
陽平のメルヘンチックな空気感は貴重になって来ますね。
とびきり気立てのいい彼のこれからも気になるところです。
個人的には葉月とうまく行って欲しいけど、
そう簡単には行かないのかな。


『ディア・シスター     
放送日時:2014年10月-毎週木曜 22:00-(フジテレビ系)
脚本:中谷まゆみ 演出:平野眞 プロデュース:中野利幸
音楽:Jhameel 橘麻美 白石めぐみ 大間々昂 
主題歌:「Happinessシャネル 挿入歌:「BF」moumoon
制作フジテレビドラマ制作センター
キャスト:石原さとみ 松下奈緒/岩田剛典 平山浩行 森カンナ
田辺誠一 堀内敬子 片平なぎさ 他
『ディア・シスター』公式サイト 

2014-11-13

『ディア・シスター』(第4話)感想

『ディア・シスター』(第4話)感想

今回、私が一番印象に残ったのは、
「俺、美咲のためなら死ねるよ」と言う永人(岩田剛典)に対して、
「そういうの全然嬉しくないから。今度言ったら絶交する」
と即座に言い放った美咲(石原さとみ)の一言。
この容赦ない手厳しい言葉は、
美咲のどういう気持ちを表しているのだろうか、と。


2話の感想で 「このドラマは一種のメルヘンだ」と書いたのですが、
この 永人の 美咲への想いも、
あるいは、陽平(平山浩行)の 葉月(松本奈緒)への想いも、
葉月の 宗一郎(田辺誠一)への想いも、
まるで少女マンガみたいな典型的な「切なさ」の描き方で、
それらの 軽妙でキュンと来る心地良い「好き」という想いに比べて、
美咲と宗一郎の お互いへの想い、というのが、
私には、ちょっと重く感じられて、
今のところ、あまり魅力的に見えないのですよね、
そこだけは「メルヘン」と言えない気がして。

そのあたりが、このドラマを、
ライトラブコメディという枠にすんなり収まらせていないし、
観ていてちょっとしんどく思ってしまうところでもあるんですが。


美咲のおなかの中の赤ちゃんの存在・・
それは、宗一郎と美咲のあのキスシーンから繋がっている。
そうして生まれた 新しい命に対する責任・・
その部分をいい加減に描いていない、
そこだけはメルヘンと言えない描き方になっているから、
観ていてしんどくなってしまうのかもしれない。

だけど、そのことが逆に、
私には すごく興味深く感じられたりもして。


夢よりも現実、憧れよりも責任――
メルヘンタッチ世界観の中で、
異質な重さを背負わされた二人をどう描くか、は、
このドラマの大切なキモにもなるんじゃないか、という気がします。

二人が自然とメルヘンの世界に取り込まれて行くのか、
あるいは、葉月を筆頭にしたメルヘンの住人たちが、
現実的な重さを受け入れるようになるのか、
あるいは、
奇跡的にそれらがうまく融合・調和されたものになって行くのか。

そして、複雑に張られたそれぞれの「想いの糸」は、
どんなふうに繋がって行くのか・・

宗一郎を振っても、美咲には永人がいるし、
宗一郎に振られても、葉月には陽平がいる。
ドラマ的には、宗一郎が一人残されて、
この二組がそのままペアになっても いっこうに構わないわけですが。
(それを望んでいる視聴者が大勢いるわけだし)

でも、この脚本は、
そのセーフティネットを 安易には使わない気がするのですよね。
・・まぁそれは、美咲と宗一郎の
お互いへの気持ちが半端なものではない、と信じたい、
私の希望的観測ではあるのだけれど。w


そんなこんな、次回以降への興味は尽きません。
妄想好きで、いつもはあれこれ先回りして考えてしまう私ですが、
このドラマキャラや背景がきっちり出来上がっている上に、
先が読めないので、
気軽に妄想を働かすことが出来ない。
おとなしく次の放送を待っていようと思います。


『ディア・シスター     
放送日時:2014年10月-毎週木曜 22:00-(フジテレビ系)
脚本:中谷まゆみ 演出:平野眞 プロデュース:中野利幸
音楽:Jhameel 橘麻美 白石めぐみ 大間々昂 
主題歌:「Happinessシャネル 挿入歌:「BF」moumoon
制作フジテレビドラマ制作センター
キャスト:石原さとみ 松下奈緒/岩田剛典 平山浩行 森カンナ
田辺誠一 堀内敬子 片平なぎさ 他
『ディア・シスター』公式サイト 

2014-11-06

『ディア・シスター』(第3話)感想

『ディア・シスター』(第3話)感想

吉村(平岡祐太)との結婚のため
勤め先の区役所に退職願を出していた葉月(松本奈緒)ですが、
破談になったことで、復職願を出そうとします。
ところが、彼女に対する中傷faxが続々と職場に送られて来て、
窮地に立たされてしまうことに。

最初は、婚約解消した吉村と尚子(MEGUMI)を疑った葉月でしたが、
彼らはむしろ葉月を心配してくれていました。
(いや〜彼らが安直に 嫌な奴 という描き方をされないで良かった)

実は中傷faxを送ったのは葉月の妹・美咲(石原さとみ)でした。
彼女のミッションのひとつ「お姉ちゃんに仕事を辞めさせる」
そのための荒療治、ということだったんですね。

姉のために、と思ってやったことだとしても、
中傷faxってのは いくらなんでもやり過ぎだろ!と
内心ツッコミを入れながら観ていた私ですが、
葉月が問い詰めた時の
「このまま人生終わっても後悔しない?
一度きりの人生だよ、なんで もっと
やりたいことやってみようって思わないの」という美咲の言葉や、
陽平(平山浩行)の新作アイスを味わううちに
改めて気づかされた「人を幸せにする仕事」の楽しさと意義、
香織(堀内敬子)の「突然風向きが変わる時がある、
葉月さんにとってそれが今なのかも」というアドバイス等々から、
葉月が、徐々に自分の中に眠らせていた‘夢’を目覚めさせ、
自分の本当にやりたいことを探してみよう、
という気持ちに変化して行くところは、
強引な流れにはなっていなくて、良かったと思いました。

また、そこからいきなり「デザイナーになります」じゃなくて、
趣味としてやって行く、いつか自分のウエディングドレスを作りたい、
という、無理のない一歩の踏み出し方になっていたのも、
葉月らしい気がしました。

葉月って、めげないし、辛気臭くないし、案外タフな感じがします。


この一件で、陽平と葉月の距離はグッと近づきますが、
葉月は、宗一郎(田辺誠一)からメールが来ると、
陽平との約束をあっさり反故(ほご)に。
え〜、それはないでしょ葉月さん。

陽平って、癒し系でとってもいい人。
このままだと振られキャラになってしまいそうだけど、
おとなしく脚本の言いなりになってないで、
どんどん葉月に気持ちをぶつけて行って欲しいです。


で、陽平の恋敵(?)の宗一郎は と言うと、
葉月が 相談したいことがある ってメールした時には、
用事があるから と断って、
弟・永人(岩田剛典)との約束を優先したんだよなぁ。
今回のメールは、宗一郎としてはきちんと距離を置いているんだけど、
舞い上がってる葉月は気付かない、
そのあたりの(陽平・葉月・宗一郎の)気持ちのすれ違い(一方通行)には
何とも やるせない気分になりました。


やるせない人がもう一人。
永人の美咲への気持ちは 溢れ出す寸前まで来てるのに、
一方の美咲は小悪魔パワー全開で、
知らず知らずのうちに 切実な永人の気持ちを弄(もてあそ)ぶ結果に。
もっとも、観てる側としては、
永人相手の壁ドンコントまがいのやりとりがめちゃくちゃ楽しくて、
永人には申し訳ないけど、もっとやって欲しかった、
ってのが本音だったりしますが。 (永人ファンの皆さんごめんなさい)


「陽平 → 葉月 → 宗一郎」 「永人 → 美咲」
この二つの一方通行の想い、
矢印の行き着く先の宗一郎と美咲の本心は果たして・・?
お互いがお互いを想って身を引く、なんてこともあるんでしょうか。

今の宗一郎の気持ちはどんなものなのでしょうね。
「夢は夢でいいけど、一社会人としてやるべきことはやれ」
永人に対して、美咲をはさんだライバルとしてではなく、
15歳年上の兄として忠告していたのが興味深かった。

美咲に関しては、ある程度あきらめてる感じなのでしょうか。
がむしゃらに突き進めない年齢になってるのが辛いところですよね。
本気であればあるほど、相手を傷つけたくない想いが働く。
その想いは 永人や美咲にしても同じなんだけれど、
宗一郎の場合は、より 引いてしまう気持ちが強くなっているのかも。

美咲が再会した時「宗一郎さん」と呼んだ、ということは、
二人の関係は、精神的にも浅からぬものがあると思うんですが。
葉月の「先生」という呼び方と比べると、
今のところ、距離感の違いはかなり大きい気がするけれども、
美咲が秘密を抱えたまま宗一郎を突っぱねて一人で暴走しているので、
今後どうなって行くのか読めないし・・

・・いやもう、どっち向いても切ない人たちだらけだ。


そして気になる清水という男(前川泰之)の存在。
横浜の大学病院の内科医師という肩書を持つこの男によって、
美咲サイドに大きな動きがありそうな予感。

女一人で2400万貯めるのは生易しいことじゃない。
美咲がすごく危なっかしく見えるんだけど、大丈夫でしょうか。


余談。
永人ファンの多くは、
美咲に彼の気持ちが届いて、二人が愛し合うようになることを
望んでいるかもしれないですが・・
永人はこのポジションにいるから切ない、
切ないから魅力的、だと私は思っているので、
美咲がシャキッとオトコマエで頑張っている今の状態が続く限り、
永人には、美咲の一歩後ろにいて いつも彼女を見守り支えている
いつでもバックハグ(あすなろ抱き)をしてあげられる
「肩ごしにいる大事な存在(親友)」のままでいて欲しい・・
というのが、私の個人的願望だったりします。


『ディア・シスター     
放送日時:2014年10月-毎週木曜 22:00-(フジテレビ系)
脚本:中谷まゆみ 演出:田中亮 プロデュース:中野利幸
音楽:Jhameel 橘麻美 白石めぐみ 大間々昂 
主題歌:「Happinessシャネル 挿入歌:「BF」moumoon
制作フジテレビドラマ制作センター
キャスト:石原さとみ 松下奈緒/岩田剛典 平山浩行 森カンナ 渡辺裕之
田辺誠一 堀内敬子 片平なぎさ 他
『ディア・シスター』公式サイト