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2007-06-15

『ホテリアー』(第9話=最終回)感想

『ホテリアー』(第9話/最終回)感想
前半の株主総会の時の緒方総支配人(田辺誠一)が素敵でした♪・・・・
・・・・・・・・・・・・って、おいおい、それだけですかっ!?(爆)

(以下、ドラマ全体の感想に至ってないうえに、田辺好き〜の泣き言が入っています。読みにくかったらごめんなさい)

いや、実は昨夜遅くDVDに撮ってたのを観た後、
何だかやりきれなくて、しばらく眠れなくなっちゃいまして。(苦笑)
いや、先週の私の空想が、
ほんとに空想のままで終わっちゃったことが哀しいとか、
前半の杏子と緒方に張られた伏線
結局ほとんど放置されたままだったのが悔しいとか、
そういうことじゃなくてね。
(いや、まったくない っちゃあ 嘘になるけど。笑)


水沢(及川光博)と杏子上戸彩)が兄妹だった、って、
そんなに簡単に覆(くつがえ)ってしまっていいぐらいの
軽〜い誤解だったんでしょうか? 
だいたい、あんなにあっさりと杏子の話で解かるぐらいの内容が、
なぜキクチが雇った調査会社には調べ切れなかったのか。
そんないい加減な調査を鵜呑みにして、
兄妹である、と信じたことで揺れ動いた心を抱いたままだった
水沢と杏子が、
本当は兄妹じゃなかった、と解かって、また簡単に恋人に戻る、なんて、
人の気持ちって、そんなに軽々しくて都合のいいもんじゃないはず。


そんなとんでもない展開だったのに、
ちゃんと水沢圭吾という役に踏み留まり、
持ち応えたミッチーは大したものだ、と思う。
逆に、最初から順を追って丁寧に水沢への想いを深めることが
出来なかった上に、
最後の2話で、恋人→兄妹→恋人と、
気持ちを切り替えなければならなかった杏子(を演じた上戸さん)は、
本当に気の毒としか言いようがない。


それは、緒方にも言えるんじゃないだろうか。
あれだけ常に「お客様のために」と心を砕いている人が・・
ホテル存続の鍵を握る水口夫人に対してさえ
毅然としてホテリアーの誇りを守った人が・・
お客様である水沢との約束を破って、
杏子に水沢が兄であることを話してしまったのは、
この人にとって、ホテリアーとして最も大切な「禁」を破った、
ってことなのに!
そこまでさせておいて、
さらには杏子を抱きしめる、なんてことをさせておいて、
兄妹じゃなかったから、ふたりで一緒にアメリカに行きます、って・・・
そりゃ、緒方でなくても、眼がテンになりますって。


このあたりから急速に、田辺さんが、
緒方の気持ちを 杏子から引き離そうとしているように感じられたのが、
無性に哀しかった。
初めからずっと静かに緒方の中に発酵していたはずの杏子への気持ちが、
行き場を失って、あっという間にしぼんで行く・・

何もそこまで、自分の気持ちを封印してしまう必要はないだろうに―――
杏子を大切に想う気持ちは、持ち続けてもいいはずだろうに―――


まるで、自分の存在がふたりの邪魔をしているようで嫌なんだ、
とでもいうように、
正直な心の痛みさえ表に出すことは許されない、と信じているかのように、
きれいに、きっぱりと自分の心を遠ざけ、
杏子への想いを封印してしまった緒方に・・
そういうふうに緒方を演じてしまっているように見えた田辺さんに・・
さらには、そのせいで、
総支配人としてのあの揺らぎない強さまでが
薄められてしまったんじゃないか、なんて、
余計なことまで考えてしまった自分自身に・・
私はまた、虚しさと寂しさを覚えて、歯噛みしてしまうんだ。


―――まったく、何度、こういう想いをしたんだろうね、私は。



そして―――「恋の成就」が、また遠ざかる。
これだけ多くのドラマに出ているというのに、
田辺さんが演じた役のほとんどが、
最後まで想い人にその想いが伝わらなかったり、
想いを返してもらえないままなのは、いったい何故なんだろう・・・・?


2007-06-12

『ホテリアー』(第8話)感想

『ホテリアー』(第8話)感想
いや〜テンポが速くてグイグイ引き込まれました。
ホテルの買収がらみの話になると、途端に面白く感じるんですよね〜。
ほんと、私って、誰彼(だれかれ)問わず、
一生懸命仕事してる姿が好きなんだなぁ!と、改めて思ふ。(笑)


それに比べて・・って、
また 話が恋愛部分にもどってしまうんですが―――
水沢(及川光博)と杏子上戸彩)の関係ですが、
「実は本当の兄妹だった」というところでストップしたままで
いいような気がするなぁ。
最終回、どういう結末にしようとしているかは分からないけれど、
今さら、実はやっぱり水沢と杏子は本当の兄妹ではない・・
なんて、妙に複雑にする必要はない気がします。


水沢の部屋でのふたりっきりの会話が、とても良かったです。
私はとても好き。
感情の切ない流れを、及川さんも上戸さんも、無理なく繊細に演じていて、
なぜこういう気持ちを、もっと早く、もっと丁寧に、
不自然でなくふたりに抱かせてあげられなかったかと、本当に残念でした。


うーん、それにしても、私はやっぱり、
及川さんと上戸さんは、恋人というより兄妹という方がしっくりくる、
と思うのですよね。
だから、ここで気持ちに踏ん切りをつけた水沢が、以後、
「妹のために」と、私財を投げ売ってホテル存続のために奔走する姿に、
自然と感情移入してしまいました。
それによって、次第に、
「水沢+緒方を始めとするホテル側」vs
      「森本(竹中直人)+キクチ(甲本雅裕)」
という対立姿勢が明白になって行くあたりも、興味深かった。


その辺のホテル買収に関係するエピソードは、
十分及第点をあげられると思うし、
水沢vs緒方(田辺誠一)のシーンはどれも見応えがある・・と考えると、
結局、このドラマに足りなかったのは、
「水沢と杏子(特に杏子)の恋愛感情の流れ」の極端な書き込み不足、
という部分だけだったのかな、という気もします。


さて、緒方総支配人。
先週、もったいない〜!と騒いだ私ですが(笑)
今週の緒方の「昨日は・・悪かった」という一言で、早くも完全氷解。(爆)
ここからの一連の、杏子とのからみや、
奈津子西田尚美)とのやりとり、岩間(東幹久)への目礼は、
先週の物足りなさを一掃してくれるほどの「いい感じ〜」な雰囲気が
醸し出されて、
いやもう、「緒方さん、無条件で大好き」的な気持ちを、
あっという間に、再び私に呼び覚ましてくれました。(笑)
で、もちろん演じてる田辺さんに対しても、
「好きに演じてください、何も言わずについて行きます」状態 復活!(笑)
ハスキーな声にも、そそられました。(でも喉は大丈夫だったんだろうか)


水沢との約束をやぶって、
ふたりが兄妹であることを杏子にバラしてしまった緒方。
まぁ、水沢に責められて当然なんですが、
この時の水沢の「あなたは自分が楽になりたかったんだ」という指摘に、
ほとんど動揺を見せないながらも、
緒方の中に、確実に「何か」が育っていることもまた伺えて、
興味深かった・・
と言ったら、妄想し過ぎだ、と言われてしまうでしょうか。(笑)


確かに、本当に、彼の気持ちは簡単には読めません。
だから、杏子への気持ちがどれほどのものなのか、
表面から量り知ることは出来にくい。
けれども、だから深い感情が流れていないか、といえば、
決してそんなことはなく、
その、感情を出さない、揺らぎを見せない、ところに、
緒方耕平の、総支配人としての「大人」な部分、「仕事」に徹した部分が、
きっちりと描かれているような気がします。


先週、緒方が杏子を抱きしめたシーンで、物足りなく思った私ですが、
緒方の感情をコントロールしている田辺さんとしては、
あれぐらいの気持ちの出し方が、
緒方総支配人としてちょうど良い加減だろう、
という判断をしたのかもしれない。
それは、杏子のことをどれほど好きか、という
「想いの量の多少」ではなく、
心に秘めたものをどれだけ表に出すか、という
「想いの表現の多少」でしかない。


出せと言われればいくらでも出せる、けれど、あえて出さない――
田辺さんの「役の作り方」に、
そういう部分で まったくブレがないことが、
緒方をより魅力的にしている、と思うし、
以前の恋敵役(たとえば蓮實@きみはペット)では
どこか遠慮の感じられた田辺さんに、
そういう意味での物足りなさがまったく感じられないことが、
私としてはとても嬉しいです。
田辺さん独特の、あの魅力的な「心の揺れ」を観たかった!
という、私個人の ファンとしての正直な気持ちが、
心の底にあるとしても。(笑)


――そうなんですよね〜、
白状すると、私は本当に「総支配人としての緒方耕平」が大好きなんです。
(あ、とっくに知ってた? 笑)
ホテル買収という大きな問題に、彼が「何」で立ち向かっているか、
と言えば、お客様を大事にする気持ちと、
ホテリアーとしての矜持・誇りなのではないか、と思う。
その「想い」が、結果的に、
ここまでホテルを救って来た要因になっている。
人工呼吸でお客様を救ったこと、お客様の記念日を祝ってあげたこと・・
その他、どんな場面においても、彼の言動には一貫しているものがあって、
それを常にこちらに感じさせてくれていることが・・
そういう「揺らがない意志」を、田辺さんが演じ切っていることが・・
本当に嬉しいのです。


中でも、一番の功績は、乗っ取りに来た水沢をホテルに泊め続けたこと。
ホテルに留まることによって、
水沢が、ホテルに真に必要なものは何か、を感じ取り、
最終的に、ホテル存続のために動いてくれることになったきっかけ
になったわけで。


そういう、ホテルに対する愚直なまでの愛情の深さ、というのは、
緒方だけでなく、社長(片平なぎさ)や、黒岩料理長(塩見三省)や、
杏子や、奈津子らに共通していて、
買収問題に立ち向かうのに、それだけしか武器がない、というのは、
確かに甘いと言えば甘いのだけれど、
でも、それこそが最も必要なものである、という部分が
揺らぎなく描かれていることが、
少なくとも私にとって、このドラマを非常に魅力的にしている気がします。


だから、ホテリアーとしての誇りを失わないために
水口夫人(高橋ひとみ)の誘惑を撥ね退けた緒方の行動が、
結果的に間違いだった、という方向に転ぶとは思えないのですが・・
果たして、どうでしょうか。


さて、早くも次回は最終回となってしまうのですが。ちょっと展開予想。
ホテル買収に関しては、
キャスティングボートを握っているのは、間違いなくキクチ、
ということになるのでしょうね。


杏子の気持ちはどうなのか、というところですが、
緒方に抱きしめられた杏子が「ごめんなさい」と腕を解いた・・
それは、緒方を拒否したわけではない、と私は思います。
決して緒方に何の感情も抱いていないわけではない、
ただ、水沢と兄妹だった、という衝撃の事実を聞かされて、
杏子には心の余裕がなかった、
「行くな!」という緒方の気持ちまで、受け取る余裕がなかった、
ということだと思うのです。


予告を観ると、最終的に杏子がどういう判断を下すのか、
何となく解かってしまうのですが・・・
彼女の気持ちが無理なく変化して行くためのきっかけを作ってくれるのは、
ドンヒョク(ぺ・ヨンジュン)のハンカチと、
緒方からもらったペンダント・・
だったら嬉しいんだけどなぁ!
――なんて、密かに空想して楽しんでいる私です。
(別にはずれてもいいけど・・って、負け惜しみかしら。笑)


   **


風林火山』(第23話/河越夜戦)のレビューは、
お休みさせていただきます。申し訳ありません。
(いや、決して 小山田が出ていないからではなく(笑)
時間が取れなくて〜)

ひとつだけ・・・
最初のクレジット、いつも小山田信有(田辺誠一)の名が出るあたりに、
当然のように真田幸隆(佐々木蔵之介)が入っていたのを観た時は、
さすがに、ショックでした。
板垣(千葉真一)がいなくても、甘利(竜雷太)がいなくても、
そして小山田がいなくても、
ちゃんと高いレベルの面白さを保ったまま物語は進んで行く・・・
あたりまえのことなんだけど、何だかとっても寂しく感じてしまった。
いや・・まだまだ小山田の出番はあるし、
見どころはこれからだ、とは思っているんですけどね。

2007-06-01

『ホテリアー』(第7話)感想

『ホテリアー』(第7話)感想
昨夜初めて観た時は、
「もったいない〜」「もったいない〜」と思い過ぎて、
感想がまとまらなかった私ですが(笑)
さすがに、今朝 二度目に観た時は、
ちょっと冷静に全体を観ることが出来ました。


それにしても・・・ 
今回のような展開になる前に、
水沢(及川光博)―小田桐(上戸彩)―緒方(田辺誠一)の関係を
もっと深めておいてくれたなら、
このドラマは、もっともっと面白くなったのになぁ!と、改めて思う。

せめて、あと2話、
緒方に憧れていた杏子が、徐々に水沢に惹かれて行く過程を・・
杏子に最初から惹かれていた水沢が、どんどん愛を深めていく様子を・・
杏子が次第に水沢に惹かれて行くのを、自分の気持ちを抑えつつ、
優しく見守り続けようとする緒方を・・
異父兄妹と知って、苦しみつつ杏子を遠ざけようとする水沢を・・
その水沢のいきなりの冷たい態度に深く傷つく杏子を・・
そういう杏子を見て、心を痛める緒方を・・
じっくりとしっかりと描いた脚本段階でのエピソードと、
そういう繊細な感情を俳優に求め、すくい取ろうとする演出があったなら!
と、残念でなりません。


そういう部分が、しっかりと描けていないので、
水沢が、緒方に 杏子と異父兄妹であることを告白するシーンは、
演じるミッチーとしては、おそらく、ものすごくやり難かったに違いない。


緒方にしても、
水沢との約束を破って、杏子が水沢の異父妹であることを話してしまう、
その、これ以上杏子が苦しむのを見ていられない やむにやまれぬ気持ち
というのを、あの場面だけで表現しようとするのでは、
とても足りない。


にもかかわらず、水沢を演じるミッチーも、緒方を演じる田辺さんも、
よくあそこまで感情を引き上げて演じていたなぁ、と、感心しつつ・・・


あのやり難い状況の中で、
複雑な気持ちをきっちりと演じていたミッチーに比べ、
(だいたい、好きな女が異父妹だと知って悩み苦しみ涙する35歳、
なんて、多少でも説得力持たせられるのは、ミッチーぐらいだぞ、きっと)
田辺さんは、まだ、
追い詰めれば もっともっと微妙で繊細な感情を表現出来るはずなのに!
と、あれだけのものを見せられてもなお、
物足りない、と思う自分を止められなかった。
杏子への告白」などという美味しいシーンがあるのなら、
もっとすんなり感情移入出来るだけの状況を作っておいてやれよ!
と思わずにいられなかった。

田辺誠一という俳優は、ただあれだけの人、じゃないはず。
きっちりとした背景が描かれていれば、
感情の微妙な襞(ひだ)を、
もっともっと繊細に、もっともっと深い色合いで演じられるはずなのに・・・
ああ、もったいない! もったいない〜〜!!


田辺さん、先週に引き続き、セリフが流れてしまうところがありました。
お疲れなのかなぁ、とも思うけれど、
それを観てる側に悟られたり、心配されたりしたら、まずいですよね。
(まして田辺ファンは目利きが多いので。笑)
泣いても笑っても、あと2回です。
増殖しつつある田辺(緒方)ファンのためにも、
さらなる精進を心よりお願い致しまする〜〜!!
と、さらにムチ打つ冷酷で非情なワタシ。
(・・・いや、翔の本性なんて、そんなもんなんです〜 苦笑)

2007-05-25

『ホテリアー』(第6話)感想

ホテリアー』(第6話)感想
今回の村上夫妻(竜雷太・高林由紀子)のお話は、
オーシャンホテルの、お客様に対する理念みたいなものを、
明確にさせたような気がします。
こういう具体的なエピソードが一つ入ると、ドラマがぐっと締まりますね。
変にお涙頂戴にしないで、温かい雰囲気のまま通したのも良かった。
風船が降って来たところや、ブーケを投げるところなどは、
竜・高林のやわらかな好演もあって、
とてもいいシーンになった気がします。


そんなことがあった翌日、
早々に、緒方(田辺誠一)にホテル再建の手助けをしたい、
という話を持ち掛ける、というのは、あまりにも安易な展開じゃないか、
とも思う人が多いかもしれないけれども、
でも、そういうふうに手を差し伸べてくれる人間が現れる、というのは、
決してあり得ないことでもないんじゃないか、とも思うんですよ。


自分自身、サービス業の端くれとして仕事をしていて思うのは、
「お客様に喜んでもらいたい」という想いで
一生懸命 気配りや心配りをしていると、
その想いは、多かれ少なかれ必ず相手に通じる、ということ。
杏子上戸彩)やみんなのそういう気持ちが、
村木夫妻の心を温かく包み込んだ・・
こういうホテルを、こういうホテルのまま残しておいてもらいたい、
と思ってくれた・・
その表れが、ああいう形で出て来た、ということで、
確かに、物語としてはあまりにも都合のよい流れではあるのだけど、
私としては、あまり不自然さは感じませんでした。


不自然さ、という点では、
緒方の「ホテルを辞める」発言のほうが、よっぽど不自然だった。
オーシャンホテルを心から愛し、その再建のために戻って来た緒方が、
簡単に「辞める」なんて言っちゃいけない、と思う。
水沢(及川光博)のリストラ案に対抗する手立てが、
自分の首、としか考えられないなんて、
総支配人として、ちょっとお粗末なのでは?
「受けて立ちます」と宣言した以上は、
せめて、リストラという形ではない、自分なりの再建案を、
しっかり水沢にぶつけて欲しかった。
で、それを「リストラ抜きの再建なんて甘い考えでしかない」と、
あっさりと突っぱねる水沢、という流れの方が、
ずっと納得出来た気がします。


でも、緒方vs水沢という対立の図式は、あいかわらずとてもいいと思う。
ふたりが恋のライバルでもある、となれば、
本当はもっと深みが出るんだろうけど・・・
まぁ、そのあたりをしっかり描いてもらえることはないんだろう、と、
あきらめていますが。(笑)


杏子の輪郭の描き方(上戸さんの演じ方を含め)を見ていると、
水沢への想いに揺れる・・なんていうより、
こうして、ホテルを愛しつつ一生懸命仕事をしている、という方が、
ずっとキャラクターに合ってるような気がします。


水沢の杏子への想いも、今回はあまり深く描かれることはなく、
ベタベタに甘ったるくない感じが、私はけっこう好きだったのですが・・・
終盤、ふたりの間にとんでもない急展開が待ち受けていた!
・・って、うーん、これじゃまるで『冬のソナタ』じゃないか。(苦笑)


今週の緒方総支配人。
唯一きっちりとした態度を示した水沢との場面では、
話してる内容が「ホテルを辞めます」で、あらあらって感じだったし、
全体に笑顔のシーンが多かったせいか、
総支配人としての存在感が薄い、というか、
印象が弱かったような気がします。
演じている田辺さんとしても、
立ち姿が、ちょっとブレるところがあったり、
頭を下げるところで、きれいな礼になっていなかったり、
セリフが流れたり、というところも見受けられて、
くっきりしっかりとした芯が、描き切れていなかったように思いました。

ただ、バッティングセンターの緒方さんは、良かった。
ほんと、優しいよなぁ、彼は。
もう、杏子への想いは、家族に対するようなもの、
で押し切っちゃっていいよ。(笑)

・・・・と思ったら、次週予告。
杏子に刃物を突きつけた男(金子昇)に向かって行ってるのは、
緒方総支配人で、そのうしろは洋介(佐藤祐基)みたいですよね。
このあたりで、緒方の気持ちが露呈する、ってことがあるのかな。
あるいは、あくまで総支配人の立場として杏子を助けようとするのか、
ちょっと楽しみではあります。
                                   

2007-05-18

『ホテリアー』(第5話)感想

『ホテリアー』(第5話)感想
あいかわらず小田桐杏子上戸彩)の気持ちがよく解からない。
というか、水沢(及川光博)に対する気持ちを「言葉」にしたら、
いったいどういうものになるの?
「恋」というには、あまりにもお粗末だし、
かと言って「同情」というには、ゆる過ぎる。
私には、ただの「気になる人」程度でしかないように思える。
何だろう・・そういった感情に付きものの「熱」がないのですよね。
そのあたり、どこかできっぱりと
杏子の気持ちの在り処を見せておかないと、
少なくとも、杏子の 水沢に惹かれる気持ち、というのは、
鮮明に描けないと思うのだけど
・・うーん、そのあたりはもう、詳しく描く気はないんでしょうかね。
演じている上戸さんは、表情に徐々に深みが出て来たようにも感じるので、
なんとかそのあたりを上手く役に反映させてやれないものか、
と思うのですが。

杏子の口から語られる水沢への気持ちが
子どもっぽい陳腐なものにしか感じられなかったカラオケのシーンは、
まったく必要なかった気がしました。


今回は、あかね(サエコ)の身元がばれる、
という大きな展開もありました。
お決まりの乱闘シーンがぎりぎりのところで安っぽくならなかったのは、
黒岩料理長(塩見三省)のおかげだったかな。


それにしても、あかねはかわいい。
「まだワインの銘柄10コしか覚えてない」と言って泣くところで、
こちらもホロリ。
緒方総支配人、なんとかひとつ、
彼女のホテル復帰のために一肌脱いで下さい!
洋介(佐藤祐基)のためにも! と、心の中で祈ってしまいました。(笑)


ホテル買収問題は、なかなか白熱してきました。
終盤、社長(片平なぎさ)以下スタッフが集まった会議室に
キクチ(甲本雅裕)と水沢が入って来て以降は、
対立構造がしっかりと見えて、なかなか興味深かったです。

ただ、「僕を信じて」と杏子に言った水沢の言葉の‘意味’が、
現時点では明白になっていないのが気になる。
水沢側が出して来たリストラ案も、一見 非情に見えるけど、
つぶれかけたホテル建て直しのために考えられる当然の策ではあるし。
(だって、ホテルの従業員、みんな全体的にゆるいですもん。
 リストラされて当然、みたいな人、たくさんいるし。笑)
ただ、安易に利益主導にすると、
特にホテルのようなサービス業は、成り立たない面も確実にあるわけで。
そのあたり、今後ぶつかり合うこと必至の「情」の緒方と
「利」の水沢の対決も、楽しみになってきました。


★水沢圭吾(及川光博)。
会議に乗り込んで来た時のミッチーが、
私としては、今までの中で最高にかっこよく見えました。
そうだよ! 恋だ、生い立ちだ、と、あれこれウジウジしてるより、
こういう鋭利な眼をしたミッチーの方が間違いなく素敵だって!(笑)


意を決して「あなたとアメリカに行きます」と言った杏子に、
「スケープゴートにでもなったつもりですか」と
一蹴したところも良かった。
甘ったれてるんじゃないぞ杏子!という感じで、
聞いていてすっきりした。(笑)
願わくば、最後まで、こういうビターな水沢で貫き通して欲しいですわ。
(でも、今後、出生の秘密がからんで、
またウェットになってしまいそうで心配)


★緒方耕平(田辺誠一)。
いや〜今週はまた、忍耐の回でしたね。
眉間の縦じわが増えてましたよ 田辺さん。(笑)
今回のラストでは、一方的に水沢に押し切られた形の緒方でしたが、
「受けて立ちます」と言った以上は、
まさかこのまますんなりと引いてしまうわけはないですよね。
人の心の掌握に秀でている彼が、今後、どんな対策を講じてくるか、
それを、田辺さんがどんなふうに演じてくれるのか、とても楽しみです。


杏子への気持ちについては、
今のところ、ほとんど表に出していないんですが、
そこもまた興味深くて。
ホテルを辞めるという杏子に「このホテルにはおまえが必要だ」
と言った後、彼女を呼び止めて、緒方は何を言いたかったんでしょうか。
「小田桐」の後の「・・・・」に、彼はどういう言葉を繋げたかったのか・・・
いろいろ想像すると楽しい。(笑)


田辺さん、縦じわ苦悩の表情(出来ればもう少し顎を引いてくれ〜)より、
杏子や洋介と一緒にいる時の、
どこか柔らかで穏やかで少しちゃめっけのある表情の方が、私は好きです。
あと、支配人としてお客様に対応してる様子も好き。
今回、水沢に2度頭を下げるシーンがあったのですが、
あいかわらず、背筋をピンと伸ばして礼をする、
その角度が素晴らしかったです。


そういうさまざまな場面のひとつひとつ、
緒方を演じる田辺さんには、「この場面はこう見せよう」という意識が、
きっちり働いている感じがします。
普通のドラマで ‘それ’ をやるとリアリティがなくなる場合が多いので、
こういうベタドラマでしか出来ないと思うのですが、
そういう意識というか計算を、
滑らかに役の上に出して来るようになった田辺さんに、
改めて、私は、すご〜く興味が湧いてるんですよね。
で、速水真澄――緒方以上にベタなあの役を、
ぜひ、今の田辺さんにやって欲しい!
と思ってしまったわけなんですけれども。(笑)