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2010-03-25

『ヤマトナデシコ七変化』(第10話=最終回)感想

ヤマトナデシコ七変化』(第10話=最終回)感想
う〜ん、私としては、ヤマナデ本編は前回までで終わり、
今回は、エピローグ、という捉え方をしたい気持ちになりました。
最終的にこういうドタバタに戻る、というのが、
いかにもファンタジーコメディっぽい、と言えば言えるんだろうけど、
正直、ちょっと違和感があり過ぎた。


この展開(スナコが銃で撃たれるかもしれない)をドッキリにしちゃうって、
いくらなんでも、度が過ぎてやしませんか?
ファッションショーを口実に女の子誘拐して売り飛ばす、って、
いくら恭平(亀梨和也)やスナコ(大政絢)にドッキリを仕掛けるための
芝居だとしたって、
あまりにも突飛(とっぴ)だし、趣味が悪過ぎるんじゃないじゃないだろうか。


せめてあの衣装が、あんな品のないものじゃなく、
美しいウエディングドレス、とかだったら、まだ良かったのに。
(それじゃ「売り飛ばす」って感じじゃなくなっちゃうかもしれないけど、
こういう終わり方にするんなら、最後に純白のドレス使うのが常套でしょう)
「自分もまぶしい存在になればいい」って言われた後に、
あの格好、って、いくらなんでも、そりゃ飛び過ぎだろう、と。


そういう無理矢理な設定だったので、
恭平の涙にも、今回はあまり共感出来なかった。
あれは、亀梨くんの自然な感情のたかぶりから来たものかもしれないけど、
前回、深い 美しい涙を観た後だけに、
今回もまた、というのは、ちょっと軽く感じられてしまった。


それよりも、私は、恭平が、あの場面で、
自分の身体内全てのエネルギーを解放させて、
怒りを爆発させてくれたほうが、ずっと共感出来た気がする。
母親との確執から解き放たれた恭平が、自然に、
スナコへの熱い気持ちを、思いっきりぶつけられるようになる、
といった展開の方が、恭平の成長が見られたのではないか、と。


ひょっとして、亀梨くん自身、そういうことが出来にくいとしたら、
なおさら、その激しさを引き出すために、
周囲がもっと亀梨くんを追い詰めなきゃいけない、と思う。
・・いやいや・・まぁね、制作陣が恭平の涙を求めていたのかもしれない、
涙があればそれでいい、と思ったのかもしれないけど・・


最後に来て、相当辛口になっちゃいましたが(苦笑)
全体としては、悪くなかったように思います。
主要4人も、それぞれの色がはっきりしていて、観ていて楽しかった。
それぞれに進展も見られたし。
(雪之丞(手越祐也)だけちょっと気の毒だったけど)


ドラマを最後まで観て、
私個人の、何となく・・の印象でしかないけど、
一番強くこちらにぶつかって来てるように思われたのは手越くん、
あとの3人(亀梨・内博貴宮尾俊太郎)に関しては、
まだ未知数(面白いものを内在させていそうだけど、まだ確実には見えない)
という感じがしました。


亀梨くんは、
得手不得手な部分が何となく見えて来たようにも思いますが、
魅力的な「自分色」みたいなものは持っている人なので、
それを出し切る思いっきりのよさと、
制作スタッフには、かさねて、
俳優としての彼をぎりぎりまで追い詰めてくれ!と
お願いしたいところです。
やはり、まだ、決定的に自分を曝(さら)け出すまで行ってない、
というような、もどかしさが、どこかにあるように思えるので。


いずれにせよ、彼らが、今後どういう方向に進んで行くのか、
亀梨くんを中心に、これからも影ながら見続けたいと思います。

つたない感想におつきあいいただいた皆様に感謝。
そして、辛口多謝。

2010-03-19

『ヤマトナデシコ七変化』(第9話)感想

ヤマトナデシコ七変化』(第9話)感想
どこからどう書いたらいいか・・と
ずーっと考えて、悩み続けているうちに、
時間切れ間近(最終回放送日)になってしまったので、
結局、まったくまとまらないまま、upすることになってしまいました。
すみません・・と、最初に謝っておきます。

   ***

誤解を招くのを承知で 正直な印象を言ってしまうと、
先週・今週と続けて観ていて感じたことは、
ヤマナデが、「ファンタジードラマ」でよかったな、ということでした。

これが、たとえば、
親子の葛藤を真正面からリアルに描いたシリアスドラマだったなら、
私はきっと、恭平(亀梨和也)や母親・亜紀(麻生祐未)に、
こんなに素直に感情移入できなかったに違いない。

ファンタジーというフィルターを通して観る恭平と亜紀からは、
それぞれの「痛んだ心」と、お互いに対する「不器用な想い」とが、
不思議なくらい自然と、まっすぐに、澄み切った形で伝わって来たように、
私には思われました。

そこに至るまでの、ふたりの葛藤と、衝突と、苦しみ・痛みが、
ファンタジーという「嘘の世界」の中で、徹底的にハードには描かれず、
最小限に留まって表現されたことで、
逆に、観る側が、恐れることなく、逃げることなく、
ふたりの心情に きちんと近づくことが出来、受け止めることが出来た・・


そんな、優しい世界を生み出した大切な要因ともなった、
麻生さんと亀梨くん。
ふたりが、それぞれに、役の心に素直に寄り添って、
亜紀を、恭平を理解しようとし、愛そうとし、
そうして全身全霊で演じようとした、
演じ手としての、役への真摯な姿勢から生まれたものが、
あの、病室でのふたりの会話に、見事に結実していたように思いました。

泣かせよう、という あざとさが感じられなかったにも関わらず、
思いっきり心がシンクロして、貰い泣きしてしまった。
何だろう、ふたりとも、演技がうまい、とか、
そういう言葉でかたづけられない「深さ」があったように、
私には感じられました。


で、改めて今回を振り返ってみて・・
そういう流れが出来上がった そもそものきっかけは、
ひょっとすると、タケル(加藤清史郎)の涙だった、と言えるかもしれない
なんてことを、ぼんやりと考えたりもして。
(いやはや、清史郎くん、たいした俳優さんです)


ともあれ・・
今回の恭平を観ていて、ようやく、
今までどうしても掴まえられなかった彼の全体像(芯の部分も含め)が、
何となく見えて来たような気がします。
けんかっ早いと言われていたけど、
誰かとぶつかることで自分の中にある鬱積したものを表に吐き出す、
そういうことが、そもそも出来ない人間だったんだな、
だから、彼の中に、ギラギラしたものが感じられなかったんだな、と。

それが、果たして、
亀梨和也という俳優が もともと持っている性質なのか、
彼が、演技として、恭平の中に溶け込ませたものなのかどうか、
というのは、あいかわらず謎ではありますが。


それともうひとつ・・余談になってしまいますが。
ずっと埋まらなかった 恭平の空虚感・・
その心に何かがゆっくりと満たされて行く様子・・を観ていて、
どこか、『神の雫』(ドラマ)の遠峰一青に似ているように思われたのは、
私が田辺誠一さんのファンだから、なんでしょうかw。



≪twitter+はてなハイク/一言感想≫―――――――――――
★TVドラマヤマトナデシコ七変化』(第9話)/
このドラマで、こんなに泣かされるとは! 
麻生祐未さん演じる恭平の母親の不安定な心の揺れが、
こちらまでひしひしと伝わって来た。 
亀梨和也くんも素晴らしく、ここに来て、恭平にしっかりした芯が通った。 
子供は成長して行く、親の知らぬ間に。

2010-03-11

『ヤマトナデシコ七変化』(第8話)感想

ヤマトナデシコ七変化』(第8話)感想
う〜ん、今回は重かったですね。
いかにも少女マンガな 軽くて甘いテイストの このドラマに、
こんなに深い家族の葛藤が入り込んで来るとは思っていなかったので、
ちょっと驚きましたが、
でも決して、納得出来ないわけでも、受け入れられないわけでもなくて。


いや、むしろ・・
「人は、人と、どうやって繋がって行ったらいいのか」という大きな命題を
「少女マンガな軽甘テイスト」で味付けした中に、
しっかりと沁み込ませたドラマ、と言ったほうがいいのかもしれないなぁ、
と、今回観ていて、そんなことを思いました。


母親(麻生祐未)が恭平(亀梨和也)を拒絶する理由、というのが、
あまりにも現実離れしている、と言えないこともないんですが、
(綺麗でかっこいい恭平目当てに毎日女の子が多勢押しかける)
でも、その理由自体はたいした問題じゃなくて、
子供を受け入れられない母親と、母親に受け入れてもらえない子供が、
どうやって自分の心に折り合いをつけ、
どうやって「お互いを愛し直す道筋」を見つけて行くか・・
というのが、大きなテーマなんじゃないか、と。


そのあたりを、脚本が、あと2話でどうやってまとめるのか、というのは、
私にとって、かなり興味を惹かれるところだし、
麻生さんと亀梨くんがどう演じてくれるか、というのも、
かなり難しい(ひょっとしたら今回よりもさらに)と思われるので、
しっかりと観届けたいところです。


恭平に関しては、かなり重苦しい展開ではあったんですが、
全体としては、ちゃんとヤマナデらしい楽しさもあって、
蘭丸(宮尾俊太郎)と婚約者(浅見れいな)を巡って
みんながワイワイ賑やかにやってるところなど、
ただ重いだけじゃない、ただ軽いだけじゃない、というバランスが
良かったように思います。


・・・中途半端な感想ですみません。
亀梨くんの演技を観て私が感じたことについては、
今回は、あえて触れませんでした。
「よかった」とか「泣けた」とか簡単な語句を並べるだけじゃ足りない、
だけど、じゃあ、どう言葉にすればいいのか・・
前回感じたことについても、自分の中でまだ結論を出せていないし・・
そのあたりについては、ひょっとすると、最終回まで観てから、
ということになってしまうかもしれません。
ご了承下さい。
(どっちにしろ、私の妄想の産物なので、
あんまり まともじゃないです〜・・苦笑)

2010-03-04

『ヤマトナデシコ七変化』(第7話)感想

ヤマトナデシコ七変化』(第7話)感想
今回はスナコちゃん(大政絢)が良かったなぁ!
私も、どっちかと言うと スナコ的な暗〜い人間なので、
(ホラーは好きじゃないけどw)
あの、みんなの前に出るとどうしてもウジウジぐずぐずしちゃう性格
というのは、すごく分かる気がします。


いじめられていた過去に対して、
すず(近野成美)のように、誰かを怨んだり憎んだりしない(出来ない)、
むしろ、その原因が、いじめられた自分にあると思ってしまう・・
だからなおさら、内に引きこもってしまう・・
そういうスナコの痛みの感じ方が、
すごくまどろっこしいには違いないんだけど、
私は、何だかとても愛(いと)おしかったです。

スナコとすずの感情がぶつかり合うシーンは、
設定としては決してしっかり出来ていたわけではないんですが、
演じている大政さんと近野さんに緊迫感があって、引き込まれました。


さて、今回の恭平くん(亀梨和也)。
うはは〜、この髪型好きだなぁ! メガネかけてると なおさらいい。
ビジュアル的には、本当に、何の文句もありませんw。

ただ、この人は、役の気持ちを練って行く時に、
外に向かって思いっきり発散させるような作り方をしない人
なのかもしれない。
あいかわらず、臆病で、ちょっと痛々しい感じがして、
ちゃんと着地していない、というか、はぐれた仔犬みたい、というか・・
瞳の奥に、ギラギラしたものを内包してる、という感じがしないんですね。
なので、恭平の、あばれはっちゃく(手におえない暴れん坊)って部分には
どうしても物足りなさを感じてしまう。

そのあたりは、たとえば手越祐也くんあたりのほうが、
かえって、思いっきりがいいかもしれない。
(いや、単なる妄想w)


ただ、そんなふうに、喧嘩っ早いところをガツンと見せない、
感情の起伏を大きく振幅させない中で、
恭平が持つ、非常に繊細な感情の揺れ、みたいなものが、
魅力的に伝わって来たのも確かで。
スナコが前髪切って現われた時の、ほんとに微(かす)かな、
でも確実に惹かれて行く表情なんか、
いかにも「もしかして・・・・・惚れた?」って感じがしてw、
そういう、気持ちがほんの少しだけ動く様子が、とても自然に出ていて、
神の雫』の時に、亀梨くんのまさにそういうところに惹かれた者としては
なかなかに興味深いシーンも多かったです。


来週、どうやら恭平の過去が明らかになるようですね。
このドラマのキモの部分がようやく見えて来るんでしょうか。
お母さん役の麻生祐未さんがぶつけて来るだろう激しい感情を、
恭平役の亀梨くんがどんなふうに受け止め、返すのか、
楽しみです。

2010-02-23

『ヤマトナデシコ七変化』(第6話)感想

ヤマトナデシコ七変化』(第6話)感想
う〜ん・・う〜ん・・
確かに楽しいんだけど、面白いんだけど、何かが足りない・・
みんなかっこいいし、いい雰囲気だし、キャラも立ってるんだけど、
スパイスが効いていない、というか、どこか物足りなくて もったいない・・
・・・いや、それは、実は最初から感じていたことなんだけど。


何だろう、って、ずっと考えてて、ふと思った、
足りないのは、たぶん、恭平たち4人それぞれの「切実さ」なんじゃないか。
(あ、蘭丸は別だけどね、そういうのを超越してるキャラだからw)


いや、全員シリアスなキャラにしろ、って言ってるんじゃなくて、ね。
いくらマンガ原作だとは言っても、感情に深みがないと、
キャラとしての奥行きが感じられなくなってしまう・・
フォーカス(焦点)が絞れていない感じがしてしまうんですよね。


もちろん、設定自体、超マンガチックで、ありえない話なわけだから、
そこにリアリティを入れ込むのは、難しいかもしれないんだけど、
でも、「人」をしっかり描かないと「ドラマ」にならない、
ただ表情や仕草をかっこよく見せるだけなら、
プロモーションビデオでいいじゃないか、と思ってしまう。


役の魅力(深み)を引き出すためのプロフィールを、
企画段階で、きっちりと捉え切っていないせいなのかどうか、
4人の、役としての軸が、まだ弱い気がする。
演じ手の魅力だけで役が成り立っているように思われて、
役自体が持つ背景とか、陰影とか、奥深さとか・・
全体的なドラマチックさ、みたいなものが、身に迫って来なくて、
どこか絵空事でしかなくなってしまってる気がする。


今回、恭平の背景とか武長の背景とかが描かれていたけれど、
あと一歩二歩、彼らの内面にあるはずの影に、踏み込めなかったものか、
もう6話なんだし。


4人(恭平・亀梨和也/雪之丞・手越祐也/武長・内博貴
蘭丸・宮尾俊太郎)とも、輪郭は、すごく魅力的に出来上がっているし、
惹かれる部分も多い。でも、その輪郭の魅力に、
中身(役の上での人間としての魅力)が伴っていない・・
寂しい、嬉しい、哀しい、楽しい、のウラにあるはずの、
役が持つ感情の微妙な揺れを、表現しきれていない・・と言うか、
そもそも、そこまで求められていないように感じられて、
それが、すごく残念だなぁ、と。


今回の武長の話は、ありきたりではあるけど、決して悪くなかった。
武長が、どうして突然家に戻る決心をしたのか、も、納得出来た。
それでも・・

私は、恭平と武長に、本気で喧嘩をして欲しかった。
自分がひとりぼっちになるのが寂しいから、ってだけじゃなく、
武長の本当の気持ちを考えて、「戻って来い!」と訴える恭平と、
そんな恭平の気持ちを嬉しく思いながらも、
家のために自分の本心を封じ込めてしまおうとする武長が、
ガチで激しく自分の想いをぶつけ合ってこそ、
その後の和解=友情のさらなる深まり、が、生まれるんじゃないのか、と。
ふたりの本音のぶつかり合いが、あの楽しげな水遊び(に私には見えた)じゃ
あんまり弱過ぎるだろう!と思うのですよ。
そのあたり、どうも、ぬるい気がしました。


若い演じ手たちは、求められれば、もっともっと出来る気がする。
外見の魅力だけを武器にして役をやりこなすんじゃなく、
悩んで苦しんで役作りをする、
彼らをそこまで追い詰めて欲しいです、周りの大人たち(制作陣)が。

ドラマの中の4人の人間としての奥行きが、
今後さらに増して行くことを楽しみにしつつ、今回は、あえて苦言。 
生意気な暴言の数々、多謝!