よい気をもらえる場所。

よい気をもらえる場所。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
最後の第五章のテーマは「歩いて心のエネルギーを蓄える」となっていた。筆者は歩くことで、自分の中にエネルギーを取りこめそうな場所を紹介していた。
たとえば、チアフルはエネルギーなら繁華街を歩くのが格好だった。それらは銀座、新宿、青山だった。懐かしさなら、浅草、根津近辺、人形町隅田川沿いだそうだ。
また知的な空気なら神保町だという。確かに古書店がたくさん並んでいるからそうだろう。ここで、筆者の面白い体験が語られていた。それは学生時代、田園調布の豪邸が立ち並ぶ坂道をよく散歩したそうだ。そこで感じたのは、気圧される不快さと同時に、普通の住宅街では味わえないぜいたくさだったのだ。
これは私も何度も歩いたことがあるので、実感としてよくわかる。やはりいったんそこに行ってみなければ感じられないことも多い。

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写真を撮ろうと思って歩くと、風景の見方が変わってくる。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
今日もカメラを持って散歩をしてきたが、やはり何か適当な被写体を探そうという気持ちが新しい発見につながるものだ。ふだん何気なく歩いているだけでは通り過ぎてしまうような草花にも気が付くものだ。
風景を撮るわけではないが、やはり植物でも、今日観たものと1週間後ではまったく同じものは撮れない。植物も一期一会だろう。撮る時間帯、天候、風の向きによっても違った雰囲気が出ているものだ。
やはり瞬間の風景をできるだけ印象深く切り取ってみたいものだ。道草をすればそれなりに発見もあったりして楽しい散歩になる。

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私たちは、錯覚、もしくは身体の感覚に支配されがちな生き物。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
簡単に言えば、体が爽快であれば、むしろ気分が陰鬱であることは難しいということだった。つまり、気分がいい時を過ごしたいと思えば、まず体のコンディションを整えておく必要があるといえるのだろう。
どうしても、体調がイマイチの時は、気分の乗れないものだ。一日のうちで、30分から1時間程度を、自分の健康維持のために使うということは、むしろ必要なことだった。
どうしても、年齢を重ねるにしたがって、自分の健康に対して使う時間が増えてくるようだ。経験的には、若いころにはあまり気にしなった、健康食品などもしばしば買うようになっている。
仕事は生きること→生きていることは健康でいること→健康でいることが仕事だというときがやってくるという。そこで、歩くことを一種の楽しい仕事と考えたらどうかと提案している。まずは歩けることがどんなにかありがたいことか感謝しようと思う。