スポーツでも何でも、本番が一番上達する

スポーツでも何でも、本番が一番上達する。
「勝ちにいく身体」坂田信弘齋藤孝著より。
例えば「この一球にすべてを賭ける」という意識でやったプレイは身体に刻み込まれるという。齋藤の氏はまた子どもに三色ボールペンで線を引かせているのは、本と向き合うことは、一文一文の読みに対して、後戻りできない判断を賭ける小さな試合だと考えているからだそうだ。
その緊張感こそが上達をはぐくむのだった。試合では緊張して当然のことだった。試合の緊張感を日ごろから技化しておくということも大事なことだった。

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自分一人きりで充実する時間というのが、その人の中心を作る。
「勝ちにいく身体」坂田信弘齋藤孝著より。
ゴルフのスイングでも読書でも集中していると、自分一人で満ち足りた時間を過ごせる、というのは確かにその通りだと思える。
そういう時間が自分の内部に地下室みたいなものを作っていくという。面白い表現だ。それが、他人と関わる時も余裕を持って関われるのだった。
ここにはなた、エネルギーを溜める時間があってこそ、パワーは炸裂するというフレーズもあった。なるほどと思える。

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会議の最中、一般論ばかりいう上司がいる。
「勝ちにいく身体」坂田信弘齋藤孝著より。
ここには、こんな一般論をいくらいい調子でしゃべっても、会議が終われば何も残らない、という指摘があった。なるほどそれは言える。
ところが、部下の一人が出したひとつの具体的なアイデアが、明日からの会社のすべてを変えるかもしれないとあった。大事なのはアイデアを出せるかどうかだったのだ。


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間接的にほめられたほうがずっとうれしい。
「勝ちにいく身体」坂田信弘齋藤孝著より。
ホメることにもコツがあった。直接ホメてもその内容を、1週間で忘れるという。間に人を入れるといいという。例えば、コーチにOOのスイングが良くなってきたという。すると、コーチが子供に塾長がホメてたぞ、というのだ。
やはり人は叱られるより、ホメられたほうが伸びるというのは本当だろう。