安目を売るな。やせ我慢しろ。

安目を売るな。やせ我慢しろ。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
見城氏のいう、安目とは「つまらないことをやたらと人に頼まない。そのかわり、人の重要な頼みは全力で引き受ける」、という意味だった。
ポイントはやたらと貸し借りをしないというところだった。氏はむしろ貸しは作っても借りはつくるなと戒めてきたという。
また人の器量はやせ我慢で決まるとも述べていた。念頭に置いておきたいものだ。

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維持をしている限りいい仕事はできない。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
筆者は角川書店にいるときに、かなりの実績を上げかなりのスピード出世をしていた。しかしまた、「角川を離れなければ自分が駄目になってしまう」とも常に感じていたらしい。
そして、自分をゼロに戻せなくなっている自分に危機感を募らせていたと述懐している。いくら成功しても、それだけで満足しているうちはまだまだということらしい。
だから、「まあいいか」という言葉は絶対に呟きたくなかったのだ。その言葉を否定し続け、自分に打ち克ち、日々初心に帰ることを望んでいたのだ。しかし、こんなことは誰もが考えることではないだろう。実際にそれを実行に移せば厳しい日々を過ごすことになる。
見城氏は圧倒的努力で得た結果も一度ゼロに戻すことを念頭に仕事に向かっていたようだ。だからこそその後の成功があったのだろう。

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現状維持している限り、「昨日と違う明日」はやって来ない。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
これ前日のフレーズとも似ているが、数十ページ後で目にしたものだった。もし、昨日より飛躍を目指すなら、当然のことともいえよう。
一度うまくいけば、そのままでいいと思ってしまうものだ。しかし、それ以上の進展はありえない。そこで満足しているようでは、小さくまとまってしまう。
常に何かにチャレンジし続けるからこそ、新しい明日を期待することもできるのだろう。この項目の後の方には、「リスクのない成功などありえない」ともあった。なるほどと頷ける。