怒りは、期待感の裏返し。

怒りは、期待感の裏返し。
「怒らない人は、うまくいく。」中谷彰宏著より。
結局、怒る気持ちになるのは、始めからある程度期待しているから、その期待が外れた時だったのだ。というのが筆者の考えだった。
確かにそれは頷ける。だから、ブランドショップほど、クレームが多いという。逆に安いお店では、それほどクレームはないらしい。
そういえば、100円ショップで買う時には、始めからそれなりの期待しかないから、欲しい商品が並んでなくても、すぐに諦めがついたりする。過度な期待をしていなければ怒りも起こらないのかもしれない。

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メンタルは、「強い」よりも「しなやか」なほうがもっと強い。
「怒らない人は、うまくいく。」中谷彰宏著より。
いれを読んですぐに連想したのが、台風の時の大木と竹だった。大木はしばしば根っこから横倒しになっていることがあるが、竹は折れずに曲がっているだけのことが多い。実にしぶとい。
「怒らない」と言われる人がいるが、それは怒りをコントロールできているということらしい。怒らないようにするのではなかった。負けたフリをすることができるらしい。ある意味ヤナギの状態になるのだった。
むしろ頑張ろうとすると、折れる状態をつくってしまうらしい。ここには、「逆らわないで、目の前の現実をそのまま受け入れればいい」とあった。ここでの結論は「強さよりも、しなやかさを持とう」だった。

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怒りが増えると、売り上げが落ちる。
「怒らない人は、うまくいく。」中谷彰宏著より。
この怒りとは、お客さんお怒りということだった。つまり始めから怒りが起こらないようにすることが大事だということだろう。
クレームの処理自体、後ろ向きの仕事になってしまう。だからクレームが減れば、その分サービスにもっとエネルギーを注げるということになる。
怒りはちょっとしたことから始まる。例えば、挨拶がなかったというのも、態度や言葉が雑だったということも考えらえる。
だから売り上げを伸ばそうと思えば、怒りを減らすことだったのだ。それはちょっとした意識から始まるのだろう。

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歩くだけで、怒りが消える。
「怒らない人は、うまくいく。」中谷彰宏著より。
イラッとしている時は、脳が停止状態だという。だから、体も動いていないことになる。脳を動かすには、脳に新しい血流を送りこむことだった。
つまりそれは歩くことだったのだ。歩いて血流量が増せば、アイデアも湧いてくるという。実に単純なことだった。
イラッとしたら、歩くことを勧めている。相手が怒り始めたら、歩いてみるのもいいらしい。場所を変えるというのもその場の空気を変えるのによさそうだ。


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イラッとしたら、寝る。
「怒らない人は、うまくいく。」中谷彰宏著より。
これは自分自身が怒りそうになった場合の対処方法だった。ここでのタイトルには「1回寝ると、怒りは半分。2回寝ると、4分の1になる。」とあった。
時間が経過すれば、それなりに怒りは収まってくるものだった。はじめのうちはカッカしていれも、時間が経てば、気持ちも収まってくるということだろう。興奮して寝られない時もあるだろうが、これも一つの引き出しだと思えばいいらしい。
つまり、ちょっとでも怒りをコントロールできる引き出しをいくつか持っていれば、怒らないで済むという。
怒っていることに消費するエネルギーは、なんの生産性もないのだった。そう考えれば、それはもったいないことだとも思えてくる。