企画の原点は「根拠のない自信」

企画の原点は「根拠のない自信」
AKB48の戦略!」田原総一朗×秋元康著より。
この本のサブタイトルは秋元康の仕事術となっているように、田原が秋元に質問をしながら、仕事術を探っている。
そこで、企画について秋元が述べていることが上記フレーズだった。要するに、根拠を求めようとするから、みんな同じところへ行ってしまうのだという。
そう言われてみれば、そう思えてくる。会議をやって多数決をとれば当たり障りのないところに落ち着いてしまうのと似ている。それでは面白くもない。
大事なことは、自分が面白いと思うのが正解で、根拠はいらないのだった。そういえば、かつて自分も営業では、人とは異なるコミュニケーションをしていたことを思い出した。それは、自分が面白いと思ったからやったことで、12年も継続していた。誰もやっていないからこそ、モチベーションも上がるともいえそうだ。

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「刺さるコンテンツでなければダメなんだ」
AKB48の戦略!」田原総一朗×秋元康著より。
これは秋元氏が会議で一番よく口にした言葉だった。認知と人気は別ものだという。ただ知っているだけではダメで、どこそこへ出かけてこの人に会いたいというのが人気だという。またこの人のためなら行列をしてもいいということでもあった。
食べ物屋でもまったく同じだろう。実際にそこに行って食べたいという行動を起こさせるほどのものでなければ意味はない。ヒットするということは実際にお金を出して買わせる行為でもあるのだ。
本当に欲しいもの、それがグサッと刺さるコンテンツということらしい。それがAKB48の場合、スタートも今も、テレビよりアキバの劇場でもあったのだ。

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「カルピスの原液」のようなものを作る。
AKB48の戦略!」田原総一朗×秋元康著より。
これは秋元氏が語っていることだった。その原液があれば、いろいろと応用が効くのだろう。原液があれば、炭酸で割ってカルピスソーダができる。お湯で割ってホッとカルピスもできる。
そういえば、つい最近マクドナルドではカルピスシェイクも売られていた。一度飲んだら美味しいからクセになってしまった。
つまり大もとをもっていなければ、仕事として面白くないのだという。確かにそれは言えそうだ。美味しい料理を作って、さてどんなお皿に盛るかと考えるのが順序だという。わかりやすい例えだ。