心のハードルは下げておいたほうがいい。

心のハードルは下げておいたほうがいい。
「嫌な気分を切り替える技術」齋藤孝著より。
これだけでは意味が分かりにくい。要するにいろいろなことに対して楽観的に、気楽に考えておいたほうが気が楽になるという意味らしい。
大変だと思うよりもむしり、「簡単だ」「楽勝だ」と思って取りかかるほうがいい結果を生むものらしい。
ここに数学者の藤原正彦先生のインタビュー記事が引用されていた。氏のよく知っている数学者で、フィールズ賞をとったポール・コーエンという人は、どんな問題を出されても「おー、イッツ、ソー、イージー」(ああ、こりゃ簡単だ)というらしい。
別にそう言ったから必ず解けるわけでもないが、自分に気合をかけて、脳を全開しているのだった。
齋藤氏自身も、何かにとりかかる際にいつも「ああ、簡単、簡単!」「楽勝だよ、そんなの」などと言っているそうだ。これは使えそうだな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
軽やかな言葉をたくさん持つ
「嫌な気分を切り替える技術」齋藤孝著より。
軽やかな言葉とは、肩の力が抜けた標語みたいなものだった。座右の銘、名言よりも軽快に思える。それで自分の気持ちが前向きになればしめたものだろう。
たとえば、「やればできる」「ダメでもともと」「やるだけやってみよう」「ものは試し」などがあるようだ。まだまだ「なるようにしかならない」「当たって砕けろ」「一応試してみるか」などでもいいのかもしれない。
リズムがいい言葉として「人生風まかせ」「棚からぼた餅」「明日は明日の風が吹く」などもあるようだ。
明石家さんまは「生きてるだけでまる儲け」とよく言っているらしい。よく考えれば意外にしぶとい生き方にも思えてくる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
熱いエネルギーの感化力があること。
「嫌な気分を切り替える技術」齋藤孝著より。
筆者が教師になろうとしている学生たちに一生懸命伝えようとしているのが「感化力」だそうだ。ふだんあまりなじみがない言葉だ。
そして、良質な熱いエネルギーのイメージは「渦」だという。エネルギーの根源的な形は、渦巻き模様で表現されることが多いのだった。
例えば、宇宙の星雲、竜巻、渦潮、台風を考えれば威力は凄まじいことが想像できる。スピードと高速回転で、パワーを増してくるようだ。
カリスマ社長と呼ばれている人は、たいていそのタイプのようだ。今思いだすのは、かつてダイエー王国をつくった中内功社長だろう。晩年は衰退してしまったが、頂点に登っていく勢いはすごかった。