「巨人伝」津本陽著

色々すごそうだと言うイメージがあるものの、実際は何がすごいのかよくわからない熊楠先生の伝記を読んでみました。
粘菌の研究で有名だけど、膨大な読書量に基づいた民俗学(?)もすごいんですなあ。孫文とか柳田國男とのエピソードが面白かった。
晩年一人息子の熊弥が発狂して看病で家が大変な状況になるのが読んでてつらかった。熊弥がまともだったら、もっと研究が進んで、まとめる人ができて良かったのになあと残念な気分。これも血の宿命というものでしょうか。
記念館がある和歌山県田辺市に行ってみたいけど不便だなあ。田辺、御坊、串本、枯木灘のあたりに行ってみたい。