「仏教の思想 4 認識と超越<唯識>」

唯識は中観の対抗かな?と漠然と思ってたけどそうでもなかった。
阿羅耶識のニュアンスにちょっと違いがあって、そこで無相唯識派と有相唯識派にわかれるんですな。
中観が批判してたのは有相唯識派だったのね。
実は玄奘三蔵が持ってきたお経は有相唯識派唯識なんでそれに繋がる日本の法相宗は有相的な考え方なわけですな。
ヨーガの実践から生まれた理論なわけで、凡夫にはどちらが正しいとかわかるはずもない・・・

「仏教の思想 6 無限の世界観<華厳>」

華厳経というより、華厳経を受けて中国で発展した華厳思想の解説。
中村元先生の本で読んだ華厳経の解説は、いかにもインドのお経らしく、壮大過ぎて解説がないと主題がさっぱりわからない。
それで華厳経をネタ元にして中国で組み上げられたのが華厳思想なわけですな。
華厳思想と莊子の関連性については勉強になった。
西田哲学についてやたら書かれているのは不可解。