消えるメジロ

タイトルを見るとと思ってしまいそうですが、競馬です。
昨日、日本有数のオーナーブリーダーとして知られるメジロ牧場が解散を決め、
オーナー業から撤退することが、明らかになったそうです。
これによると5月20日付でメジロ牧場の名義を同牧場の専務・岩崎伸道氏に
移行する見込みで、2歳馬に関しては別オーナーのもとでデビューするそうです。
メジロといえばアサマ〜ティターン〜マックイーンの父子3代天皇賞制覇で知られ、
「長距離界のメジロ」の名をほしいままにしていただけに、
天皇賞前にこのニュースとは衝撃的でした。
メジロは史上初の三冠牝馬メジロラモーヌはじめ、
87年生まれでメジロマックイーンメジロライアンメジロパーマーのGI馬を
輩出するなど、80〜90年代は競馬界を席巻していました。
その後、内国産にこだわって不振になりましたが、
ライアンからメジロブライトやGI5冠のメジロドーベルを輩出し、
再び勢いを盛り返したと思いましたが、再び低迷しました。
GIは00年朝日杯3歳Sのメジロベイリー、重賞は06年小倉大賞典メジロマイヤー以降は
勝利から遠ざかっていました。やはり04年にメジロのおばあちゃんで親しまれた
北野ミヤさんが亡くなったことで、ひとつの時代の終焉を感じたものです。
その後も細々とメジロ冠名の馬は中央で走っていましたが、
春の天皇賞も09年にマックイーン産駒のホクトスルタンが出走したあとは、
今回のエントリーにも見かけることができません。
消長の早い競馬界だけに近年は経営難に加え、
震災の影響で関東圏で競馬ができなかったことも要因になったそうですが、
借金もないまま解散というのは、ある意味で英断だったのかもしれません。
それにしても67年の創設以来、43年の歴史に幕が閉じてしまうのは残念です。
種牡馬を引退し、メジロ牧場で余生を送っていたライアンとパーマーは、
どこに移動するのでしょうか? 92年の有馬記念のとき、
メジロパーマーで馬券を獲らせてもらっただけに、本当に寂しい限りです。


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