ララピポ

打とうとすると必ず「ららぽぽ」とか「ららぷぽ」とかなっちゃうのは僕のタイピングの腕のせいですかね。
それはともかく内容です。まぁあらすじ見た時点で「下品なおバカ映画だなこりゃ」と思ってたんですが、まぁ予想通りかなりのお下品映画でしたwインリンが出てた特撮シーンなんてもうね、下品の極み。まぁ僕は下ネタ大好きな脳味噌小学生レベル人間なのでオールおっけーでしたが。林家ペーパーが出てきたシーンは思わず笑ってしまったw少なくとも恋人や家族と観に行く映画ではないと思うーよ。
話的には結構単純明快。六人のキャストがそれぞれの視点から……っていうと、伊坂幸太郎ちっくというか、意外なところが繋がって……というのを連想しがちですが、そんな感じのカタルシスはあんまり得られません。一か所「おぉ、ここが繋がってたのかー」というシーンがなくもないのですが、まぁ事前に情報を得ていた人はすぐ分かっちゃうかも。でも面白かったですよ。結果的には登場人物に誰も救いがないのですが、終わり方が綺麗で観た後は妙な爽快感が。綺麗に終わって綺麗にエンドロールに入る映画はそれだけで個人的には得点が高いのです。
キャストごとで言えば、やっぱり佐藤良枝(濱田マリ)のパートが群を抜いてました。話も凄いけど演技も凄いんだよなー。あと杉山(皆川猿時)のパートは個人的にすっごい痛々しくてウボァー('A`)となりましたorz


以下ネタばれあり。


他のキャストについて。あと印象的だったのは玉木小百合(村上知子)かなー。彼女だけ、一切自分の心情を語ってないんだよね。でも妙に厭世的というか。あそこは語らなくて大正解だったと思います。主役の栗野健治(成宮寛貴)は錚々たるメンバーの中ではちょっと地味めだったかなー。一人だけ妙に成功してる感があるからかな。でも良かったのが、嘘を吐いて生きてきた健治に対し、トモコ(中村ゆり)が「初めて本当の事言ってくれたね」っていうシーン。あれは印象的だったなー。映画にしちゃうとどうしても一人一人のパートが短めになっちゃうんだけど、あのシーンだけで健治の人となりとか関係性がよく分かって、やっぱ中島さんは原作から上手くいいシーンだけ抽出するよなーと。まぁ原作読んでないんですけどね。ただトモコのエピソードがなぁ……AV女優になってからのお話が全然語られてないし、彼女だけ最後のシーンに出ていなかったので、どうにも中途半端。あと青柳(吉村崇)に関しても中途半端感が否めなかったかなぁ。そこが残念。でもキャストはみんなハマり役だったなー。特に村上知子はあの淡々とした感じが良かった。体当たり演技しただけあるなぁと。
最後の皆で笑うシーンはやっぱりいいですね。あのシーンで救われた感じになるというか。あそこでEDに入るのは素敵だと思います。もう一度観てみたい映画ではあるかも。
あと関係ないけど、やっぱりゴミ屋敷と言えば死体が埋まってる→火事になる、ですよね! 自分も同じこと考えてただけにちょっと嬉しかったw(?)