男性諸君よ!
紳士たれ!


階段にてスーツケースやベビーカーを持っている見知らぬ女性に出会ったら、手を貸せ。


完全に奪い取ってはいけない。
恐怖心を呼び起こしてしまうからだ。


ニコヤカに微笑みながら「お手伝いしましょうか?」と声をかけ、
そう言いつつ問答無用で
(ヘタに考える時間を与えると断られるので間髪入れずに)
スーツケースや、ベビーカーの下の部分を持って
(相手には上の部分に手を添えさせたままで)
彼女の負担を少しでも減らせ。


多少、気恥ずかしいのは認めよう。
レディファーストの精神が無いこの国では、奇異な目や、怪しむ目で見られるのも本当だ。


だが、階段の上までの数秒後には、感謝の笑顔が、必ず返ってくる。
そして、重い荷物を階段で持ってもらうのは本当に助かると、女性は思っている。


もう一度言おう。
問答無用で手を貸せ。


日本では、見知らぬ男性から手を貸してもらったことが一度も無いぞ。
どういうことだ?
少なくとも、女性である私がやるより、まだ奇異では無いはずだ。
非力な私がやっているんだから、お前もやれ。


シャイな君の背中を押そう。
困っているかも知れない人に気づき、
更に、いっぽ行動する力を持て。


その経験は、他者に目を配る余裕と、
ほんの少しの勇気を君に与えるはずだ。


是非、試してみて欲しい。
ただし。笑顔を忘れないように。
慣れるまでは、見知っている女性を相手に練習するといいよ。