追記が増えてきたので感想を別エントリにしてみる。

コメント欄に書いてくれるいる方もいらっしゃいますが、医師側が知りたいのは医学的事実と、それに対して行われた治療であって、患者さんおよび家族にどう説明したかってことには興味ないんですね。そこらへんが実は医療と患者サイドの溝を作り出してる元凶なのかも知れません。つくづく、医師はあくまで科学者気質なんだな、と思います。社会が求めているのは科学者じゃなくてカウンセラーだという意見も聞こえてきそうですが。両方の性格を兼ね備えた医師集団が増えれば、もう少し医療と社会がなじんでくるのかな、とも思います。最近は、カウンセラー的な側面を前面に押し出した医療も発達してきて、それはそれで社会のニーズに応えているとは思いますが、医療はそれでいいと思いますが医学はやっぱり科学なんでしょうなぁ。それもとっても不確実な。
Aという治療をしたら全員がBという結果にならないところが、なかなか理解してもらえないところだし、Cという病気で、全員にDという症状があるわけではないから、診断が難しいということも一般の方々には理解しにくいんでしょうなぁ。医師って、結構すごい量の知識を以て日常の診療に従事してると思うんです。現場ではすごい数のパラメーターが動いていて、持ち合わせた全ての知識および状況証拠を用いて総合的に判断したら結果が違った、その結果からみれば実はスゴイ単純な診断だったとか、そういう時に、後から医療従事者でない人々から、「何でこの程度のことが判らないの?」的なことを言われるとすごく凹むだろうなぁ、と思います。そこをしっかり説明する技術はそれはそれで必要なんだと思いますが、これからはそういう分野の技術が発達していくのでしょう。そのせいで、肝心の医療の発展が妨げられないことを祈ります。