『科学の真実』(J. ザイマン)

科学の真実

科学の真実

研究者としてやっていけるかどうか、私はよくわからない。というか、とてもじゃないけど、やっていけないような気もする。そういう不安もこの本を面白いと思う理由の一つかもしれない。自分の科学観は、そんなに的外れではないことを確認したいのだと思う。


私が、ある種のことに怒ってしまったり、いらいらしてしまったりするのも、この不安がたぶん根っ子にあるのだと思う。その種の負の感情は、理性で考えればおかしいことはわかる。そして、感動したり嬉しくなったりするのも、この不安を私と切り離すことができないからなのだと思う。

私の結論は、いつもこれだ。贅沢な悩みだと思う。過去の私がこの悩みを受け入れることを選んだのかと思うと、なんか不思議な気分になる。