長所

私の長所はなんだろうか?あんまりよくわからない。短所と密接に関わりがある気がするけど。

とりあえず、一つに絞り込もうとしなくて良いのだと思う。

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そもそも長所とは何だろう?「優しい」とか「前向き」とか「明るい」とかそういうの?

ある人や対象に対しては、私は優しい。しかし、それは大変限定的だ。私の身近な人を見ていると、もっと優しい。

「前向きか?」と問われるなら、ある種の対象に対してかなり前向きだと断言できる。しかし、それは大変限定的で、その特定のこと以外はまるでやる気がないといっても過言ではない。

「明るい」というのは、あんまり私の評価に当てはまらないように思えるけど、いくつかの事に関してはやっぱり明るい、って表現を使っても良いと思う。例えば好きな人としゃべっているときには気持ちも明るくなるし、外から見ても明るい人だと思ってもらえるのではないかと思う。

そもそも長所とは何だろうか? 世間で良いとされる価値の目録があるとしよう。その目録の中で、特に当てはまりそうなものの事を言うのだろう。


例えば、私は、身の回りでのフェアネス(公正)が保たれることを大事だと思う。そして、それなりに行動していると思う。これは私が価値だと思うことの一つだけど、これを長所と言えるだろうか? なんか違う気がする。「公正な人柄」というのは長所と言ってもいいかもしれない。でも、私にとっての「公正さが維持されるべき」というのは私のエゴというか傲慢さの一つの現れだとも思うので、こんなのを長所とよんでいいのか?って思う。


「〜さんのどこが特に好きですか?」とかの質問に、相手が満足できるような答えをするのは、私には無理。トータルバランスで好きですとかそういうのが答えだよ。価値観と能力とに惹かれるとか言うのが答えだよ。強い意志と並外れた実行力が好きとか、そういうのが答えだよ。心は多種の項目について重み付けをしているわけだよね。そういうのを忘れては駄目だと思う。嫌いな要素や好きな要素をいろいろ足しあわせて、気になる存在になったりする。答えが一つだと思ってはいけない。一つの答えを聞いて、それしか答えがないと思ってはいけない。

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私は、こういう感じの世界観を持っています。でも、質問をされたときに、こんなに時間をかけて答えることはできることは稀です。だから、たぶん、相手は私のことを理解していないことが多いでしょう。長所は何ですか?って質問をしたときに、たぶん、相手はもっと単純な答えを求めているし、私もたぶん単純な答えをするべきなんでしょうね。



ある程度親しい友達に、長所を尋ねられたとしたら、「あなたと私が長い間つきあってきた中で、あなたが嬉しかったり楽しかったりしたことがあるよね。それがあなたにとっての私の長所だと思う」って答えがいいのかもしれない。無理矢理短い言葉に閉じ込めなくもいいと思いません?

私にとっての私の長所を無理矢理に敢えて言えば、「ある種の事柄の中から面白さや喜びや嬉しさや楽しさを探し出せること・探し出そうと思うこと」だと思う。それは誰でも持っているものなのかもしれない。でも、私は、これがあるから、なんとかこの面倒な世の中で生きていこうと思える。そして、この「ある種の事柄」とされることに興味がない人は、たぶんこれを長所と思わないだろう。「前向き」と言い換えることもできるかもしれないけど、私にとっては、なんか違う。他の人に比べて積極的なわけではないし。私が生き延びていくために最低限必要な程度の前向きさ、という感じかも。そういう感じなのに、「前向き」であることが長所とは言えないなーって思う。


与太話というタグに相応しい感じのおバカな文章でしたね。