本の読み方・自主ゼミの仕方・本の紹介

http://d.hatena.ne.jp/a-ki_room/20050601


【追記】
物理系の人は参考になると思う。

・・・

えっとですね、うーんとですね。

上記リンク先には本の読み方とかが書いてあります。こういうことが学んだり研究したりすることだ、って言うことを分かっていない人が多い気がします。3年半ほどの間に、今の職場でそんなに多くの学生を観測したわけではないですが、論文紹介や輪講の準備の仕方についてある程度理解できている人は2割に満たない。


私には、彼、彼女らに対して教育の義務や責任がありません。言い換えれば、相手が私を信頼していない限り、私の言葉はタダの口うるさいお説教にしかならないのです。でも、まあ、一緒に研究をする共同研究者としてのアドバイスをしても良いのかもしれません。私の数少ない経験から得た感触は、この手の話は、理解できている人にはあまりにも当然で、分からない人にとっては宇宙人の論理、という感じです。

理解できない人に対して助言なんかする意味があるのか?って何回も思ったりします。でも、自分自身の性(さが)なのかもしれないけど、説教は嫌だなーと思いつつ、言ってしまったりするのですね。まあ、できるだけ控えめにするようにしましょう。自分自身でも何様のつもりなのかね、っと思うことがありますし。

【追記2】
助言にも段階があります。一応、相手を観測して言います。その人の為人をある程度少ない情報から判断して話します。複数個の助言を行うことになるでしょう。で、その助言を相手が受け入れたかどうかは、行動を見ていれば分かります。受け入れた場合は、ちょっと難易度が高いことを話すようになります。助言を受け入れない人に対しては、何も言わないか、同じ事を繰り返し言います。

例えば、学生に「研究室に長時間いなさい」というような命令は私にはできません。言ってもいいですが、学生に従う義務はないのです。「研究室に長時間いるほうがいろいろ勉強になります」とは言えますが。長時間いる人達に対しては、もっと突っ込んだ話が出来るようになります。その突っ込んだ話は学生の多くが知っていた方がいい話だとは思うけど、大学にも研究室にも来ていない人をわざわざ呼び出してまで言うことは私の立場ではできないです。

学生に「そんなの聞いていない!」と言われたら、「私は最初に助言をしたけど、あなたはそれを受け入れなかったよね?」って答えられるようにしているというか、一種の保険かもしれません。